新型コロナウィルスの大流行にともない感染防止の手段として毎日するようになったのがアルコール消毒です。最近はお店や公共施設の入口などでもよく見かけます。ウイルス対策として効果を十分に発揮するには使用するタイミングに気を付けたり、適切な量を使用したりすることが大切です。
もちろん毎日のサッと掃除なら「重曹だけで掃除」「クエン酸だけで掃除」するだけで十分です。部屋をまるごと消毒したい場合は、プロの業者に依頼するのも一つの手です。各社様々なプランを揃えていおり、料金相場は50平米30,000円~60,000円程度です。事前に料金の確認や、依頼したい内容が含まれているか確認しましょう。
アルコール消毒とは?消毒や殺菌、除菌の違い
最近はスーパーや施設をはじめ、どこに行っても入口でアルコール消毒してから中に入るのが当たり前になりました。アルコール消毒とはエタノールやイソプロパノールが含まれている消毒剤で、手指や物についている菌やウイルスを無毒化することです。
アルコール消毒は新型コロナウイルスにも有効です。新型コロナウイルスを覆っているエンベロープという膜をアルコールが壊すことで、ウイルスがダメージを受け弱まります。同様にインフルエンザウイルスにも効果があります。
おもしろいことに新型コロナウイルスの感染予防としてマスク着用や、アルコール消毒が浸透したおかげで今年のインフルエンザウイルス感染患者は減少しているそうです。アルコール消毒はMRSAなどの一般細菌、結核菌、真菌、HIVを含むウイルスに効果があります。
一方、アルコールへの耐性が強いノロウイルスやロタウイルス、ネコカリシウイルス、マウスノロウイルスはアルコールを噴射するくらいではあまり効果がありません。長時間(ネコカリシウィルスであれば30秒以上)アルコールに接触しないと効き目がないそうです。
「消毒」「殺菌」「除菌」の違いについて簡単に説明すると下記になります。
・消毒…菌やウイルスを無毒にすること
・殺菌…菌を殺すこと(消毒では菌を殺すことはできないので区別している)
・除菌…菌やウイルスの数を減らすこと
手指消毒に有効なアルコール濃度
手指消毒に適したアルコール濃度について紹介します。
・日本薬局方(局方)…76.9~81.4 v/v%
・WHOガイドライン…60~80 v/v%
以上から60~80 v/v%があれば、さまざまな菌やウイルスに対しての殺菌効果が期待できると考えられます。厚生労働省は手指消毒のエタノール濃度として「原則70~83%」としていました。
しかし、新型コロナウイルスの流行でエタノールが買いにくくなったことと、米国疾病管理予防センターが60~95%を推奨していることから、60%台のエタノールを使用しても問題ないとしています。
これは新型コロナウイルスの流行期間中に限定したものであるため、店頭にエタノールが並び始めたら、厚生労働省推奨のエタノール濃度商品を購入した方が間違いないでしょう。無水エタノールを使った消毒液の作り方もありますが、最近は薬局などにもエタノールが出始めたので、店頭のものを使う方が間違いありません。