チャタテムシ(茶立虫)とは?大量発生したチャタテムシを駆除する方法も紹介
チャタテムシと呼ばれる害虫は直接人体に危害を及ぼすわけではありませんが、二次被害発生やダニの繁殖を誘発します。今回はチャタテムシの被害、チャタテムシを駆除する方法や予防方法を紹介します。
チャタテムシとはどんな害虫?
チャタテムシ目に分類されるのは世界で2,000種類以上で、日本家屋では畳の上などでよく発見されます。屋内に生息する種類はコナチャタテ科やコチャタテ科などの一部だけで、多くは野外で生息しています。屋内でよく見かける種類は羽がなく退化しているものが多いですが、屋外に生息するチャタテムシは羽があるものが多いです。
室内でも発見されやすいチャタテムシの種類は「ヒラタチャタテ」「コチャタテ」「カツブシチャタテ」です。日本を含め世界的によく見られる種類でグローバルな虫です。
生息エリアは広く、畳の他にも室内の様々な場所で発見されます。食性の幅も広く古本の糊(ノリ)や乾麺、チーズなどの食品も大好物です。
見つけにくいだけで樹皮の下や鳥の巣など屋外でも普通に生息していますが、寒さにはめっぽう弱いのが特徴です。気温が18℃を下回るとヒラタチャタテの活動は鈍り、産卵を停止するとも言われています。
チャタテムシは種類によって繁殖方法も様々で、ヒラタチャタテには雄(オス)は存在せず、雌(メス)だけで増えるという特徴があります。トリカヘチャタテは、雄と雌の性の役割が逆転している種類もいます。
夏~初秋にかけてチャタテムシが発生し、ジメジメした場所を好みます。世界各国と比べて湿度の高い日本は、チャタテムシにとって住み心地がいいです。特に梅雨の時期は活発に動き回るため発見例も増えます。室内で発見される主な箇所は畳、障子、壁、ふすま、押し入れ、本棚などの薄暗い環境を好みます。また、段ボールの内部でも繁殖します。
チャタテムシが人間にあたえる被害
チャタテムシは直接人間に噛みついたり、刺したりすることはありませんが、チャタテムシの死骸が粉々となり空気中を漂い吸い込むことによってアレルギーの原因になります。ハウスダストが原因で発症する「シックハウス症候群」の原因となるアレルギー成分がチャタテムシの死骸に起因することがあります。
チャタテムシが大量発生した場合は、それらを捕食するツメダニが二次的に発生します。ツメダニは吸血性ではありませんが、まれに間違えて人を刺します。ツメダニに刺されると肌にかゆみが生じたり、皮膚炎を起こしたりすることもあります。ツメダニに刺された跡や症状については下記の記事で詳しく紹介しています。
チャタテムシ自体が直接人体に被害をもたらすわけではありませんが、これらの二次被害発生の恐れがあるためチャタテムシが発生したら駆除しましょう。
チャタテムシを駆除する2つの方法
チャタテムシを駆除するにはカビと一緒に駆除しましょう。カビを生やしたままチャタテムシだけ駆除しても、すぐにまた発生してしまう可能性があります。
畳に発生したカビとチャタテムシを駆除する方法
畳にチャタテムシが発生したら、エタノールを使って駆除と掃除しましょう。チャタテムシが発生した畳を見ると、白く粉っぽいものが見えると思います。この粉っぽいものがカビです。カビは掃き掃除や掃除機を使うだけでは除去できないため、エタノールを使って掃除しましょう。
準備物
- マスク手袋
- 手袋
- ブラシやたわし
- 掃除機
- エタノール
カビを落とす手順
- カビを吸い込んだり、手が荒れたりしないようにマスクや手袋を使用する。
- カビの生えた畳をブラシやたわしでこすってカビをこすり落とす。
- こすり落としたカビは掃除機で吸い取る。
- 霧吹きを使ってエタノールを畳全体に散布する。
- 畳をしっかり乾かしたあと乾拭き完了。
エタノールを畳全体に散布する時は、エタノールで濡れた状態になるまで散布しましょう。エタノールはカビの発生を抑えるのに役立ちます。お風呂場やタイル面などの場所にはカビ取り剤を使うといいですが、畳や押し入れといったカビ取り剤が使えない場所にはエタノールを使用するといいでしょう。
畳に大量発生したチャタテムシを駆除する方法
チャタテムシが畳に大量発生した時は、スチームクリーナーで畳を熱処理して駆除とカビ取りを同時にしましょう。チャタテムシの死がいを吸い込まないように掃除しましょう。チャタテムシは死骸になると乾燥して、空気中に舞ってしまいます。
チャタテムシを予防するためにできる3つの事
チャタテムシは湿度55%以下になると成長も鈍り、生存できなくなります。チャタテムシを予防するためには湿気に気を付けましょう。
カビ対策する
チャタテムシを発生させないためにはカビ予防が必須です。湿気がたまりやすい場所はなるべく風通しよくして、畳や古い本などは虫干しして乾燥させましょう。
「薄暗い」「湿気が多い」「温かい」と三拍子そろっている段ボール箱はチャタテムシが好みます。ゴキブリやダニの温床にもなりやすいため、放置しないようにしましょう。
食品は密閉保存する
そうめんや蕎麦などの乾麺、マカロニ、鰹節(カツオブシ)、チーズ、ビスケットなどはチャタテムシの大好物です。菓子類や乾麺などの乾燥食品は密閉容器で保存すると、チャタテムシ発生の予防になります。袋を開けてしまった乾燥食品は袋の口をクリップなどでとめるだけでなく、ジッパー付きの保存袋などに入れましょう。
アルミサッシを掃除する
アルミサッシのレールは冬に起こる結露により、カビが発生しやすい場所になります。ホコリもたまりやすく、チャタテムシの餌となるものが集まっているのでこまめに掃除しましょう。
まとめ
今回はチャタテムシの被害、チャタテムシを駆除する方法や予防方法を紹介しました。チャタテムシは人体に直接被害をもたらすわけではありませんが、ダニの発生を誘発したり、チャタテムシの死骸を吸い込むことによる健康被害が心配です。
湿気がこもらない環境を作りチャタテムシを予防しましょう。業者にチャタテムシの駆除を依頼する時は、料金だけではなく再発防止策などの的確なアドバイスをもらえる業者に依頼しましょう。
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