赤い小さい虫「赤ダニ」とは?発生する原因や時期、駆除方法や予防対策を紹介
4月から5月にかけてコンクリートや外壁などに、体長1mmぐらいの赤い小さな虫が動き回っていることがあります。この小さな赤い虫はタカラダニという「赤いダニ」です。真っ赤な見た目と数の多さから、びっくりした人も多いはず。直接人体に害を与えたり、血を吸うことはありませんが、放置しておくと大量に発生する不快害虫の一つです。そこで今回は赤ダニの発生原因や、駆除方法を紹介します。
赤い小さい虫「赤ダニ」とはどんな虫?
小さな赤い虫の正体である赤ダニは、通称「タカラダニ」と呼ばれ、正式名称は「カベアナタカラダニ」です。体の色が赤いことから「赤ダニ」と呼ばれますが、生態はあまりよく知られていません。体長1~3mm程度でダニの中では大きく、行動は活発です。コンクリートの壁をよじ登るので、窓や屋上から部屋に侵入して這いまわることもあります。
赤ダニの活動時期
赤ダニの活動時期は4~5月にかけてがピークとなります。卵が孵化するのが3月頃で、成虫へと成長4月~5月頃が活動のピークとなります。気温の高い初夏にかけて大量発生しますが、7月以降から活動が減り、秋や冬には発生しません。
赤ダニが発生する場所
赤ダニは屋外のコンクリートや岩石などの乾いた場所を好むため、外壁やベランダ、庭の石などで見つけることが多いでしょう。外敵から身を守るため、コケの裏側に隠れていることもあります。幼虫の時にはセミやアブラムシなどの節足動物などに寄生していることもあります。
赤ダニが発生する原因
赤ダニはアブラムシや花粉、植物の汁などをエサにする雑食性です。そのため、エサとなる花粉が付着しやすいコンクリートやベランダなどに住みつくと考えられます。
室内で見かける場合は、干していた洗濯物を室内に入れたり植木を出し入れしたとき、人やペットに付着して屋内へ侵入します。また、空いた窓や網戸から室内に侵入することもあります。
赤ダニに刺されるとどうなる?
赤ダニは、イエダニ、ツメダニ、マダニのように人を刺したり血を吸ったりはしません。人やペットを刺すことはなく、直接的な害はなく毒もありません。
赤ダニは植物に寄生するため、植物に被害をもたらします。赤ダニが葉の栄養を吸い取ると葉の葉緑素が少なくなり、白い斑点ができ見た目が悪くなったり植物が弱ります。冬以外の時期に発生しやすく、繁殖力も高く住み着く場所を選ばないためアブラムシと同じくらい被害が多いようです。
屋外で発生した赤ダニを駆除する方法
屋外で赤ダニを見つけたときの3つの駆除方法を紹介します。
屋外の赤ダニを駆除する方法
- 水で洗い流す
- 殺虫剤スプレーで駆除する
- 中性洗剤を水で薄めたもので駆除する
水で洗い流す
赤ダニはとても小さな虫なので、水圧に弱く水で流せます。特に屋外に発生している場合は、赤ダニのエサとなる花粉も一緒に洗い流せるため、高圧洗浄機を使って洗い流すのがおすすめです。ベランダやバルコニー、コンクリートに赤ダニが発生した場合はホースの水で洗い流して駆除しましょう。大量に繁殖した赤ダニを駆除できるだけでなく、再発の原因となる花粉もまとめて洗い流すことができます。高圧洗浄機がない場合は、ホースやバケツで水を撒いてから、ブラシやスポンジでこすり洗いすることで駆除できます。
殺虫剤で駆除する
赤ダニを駆除するのに手っ取り早いのは、市販の殺虫剤で駆除する方法です。駆除効果の高い殺虫剤としておすすめなのが、「ハダニに効く」と書いてあるものです。ゴキブリなどの駆除にも使える「ピレスロイド」という成分が含まれている殺虫剤も、赤ダニには効きます。使い方は簡単で、殺虫剤を赤ダニに向けて噴霧するだけです。赤ダニは小さく軽いため、近くで噴射すると赤ダニ自体がスプレーの風圧で飛び散りることがあります。その場合は少し離れた場所から噴射するか、地面を水で洗い流すなどして駆除してください
中性洗剤を水で薄めたもので駆除する
殺虫剤を使いたくない場合は、台所用の中性洗剤を水で薄めてスプレーするのも効果的です。食器用洗剤などの中性洗剤には「界面活性剤」という成分が含まれており、この成分によって赤ダニは動けなくなります。噴霧後は速やかに水で洗い流しましょう。ブラシでこすると赤ダニがつぶれて赤くなるので、できるだけ水で排水口に追いやりましょう。
室内で発生した赤ダニを駆除する方法
赤ダニは屋内にいるダニではありませんが、屋内に入ってくる可能性もあります。そこで室内で赤ダニを見つけたときの2つの駆除方法を紹介します。
屋内の赤ダニを駆除する方法
- 掃除機で吸い取る
- 粘着テープで駆除する
掃除機で吸い取る
赤ダニを駆除する時に潰してしまうと、赤い体液が付着します。布団や洗濯物に殺虫剤をかけるのは抵抗があると思いますので、室内では掃除機で赤ダニを吸い取りましょう。吸い取った後はゴミとして処分してください。できれば紙パックの掃除機を使うのがおすすめです。
粘着テープで駆除する
粘着テープに赤ダニをくっつけて駆除できます。使用すると金は赤ダニを潰さないように、力加減に注意してください。もし潰してしまうのが不安であれば、赤ダニを誘引して捕獲する「ダニ捕りマット」でも駆除できます。ホームセンターやインターネット通販などで入手できます。小さなお子さんやペットがマットに張り付かないよう設置場所は工夫してください。
赤ダニの発生原因についての紹介動画
時間のある方は、以下の動画で手順をわかりやすく確認できます。
自分で赤ダニを駆除する時の注意点
赤ダニを駆除する時には、潰して体液が飛び散らないように注意しましょう。赤ダニの体液が人体の肌に触れると、湿疹やかゆみが起こり、最悪はアレルギーが発症する場合もあります。赤ダニをつぶしてしまい体液に触ってしまった時は、すばやく水で洗い流しましょう。
まとめ
今回は赤ダニの発生原因や、駆除方法を紹介しました。赤ダニは噛むことがないので直接的な人害はありませんが、潰れた赤ダニの体液に触れると、皮膚がかぶれたり炎症が起きる可能性があります。赤ダニは4月~5月にかけて大量繁殖するので、発見したら早期に駆除する必要があります。
自分では駆除できない場合や、何度も再発して困っている場合には、専門業者の力を借りるのが得策です。赤ダニだけでなく、ゴキブリやクモ、蜂の巣などの家の周りの害虫にお困りの方は、一度専門事業者に相談してみましょう。
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