チリダニの駆除方法！チリダニは人を刺さないがアレルギー症状を引き起こす
家の中にいるダニの中で最も多いチリダニです。チリダニは人を刺すことはありませんが、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンです。そこで今回はチリダニの特徴やチリダニの駆除方法、予防対策を紹介します。
チリダニとは？
家の中にいるダニはチリダニ（ヒョウダニ）、コナダニ、ツメダニが多く、その中でも圧倒的に多いのがチリダニ（ヒョウダニ）です。家の中にいるダニの内、7～8割がチリダニだといわれています。
チリダニの大きさは0.3～0.4mmで、目で見て確認することは難しいです。チリダニが好む環境は高温多湿の環境です。温度20～30℃湿度60～80％で増えやすいです。
チリダニは10～35℃で発育可能、10℃以下または50℃以上では発育不可です。家の中ではほぼ一年中発育できますが、温度25～30℃湿度60～80％の条件を満たす6月～10月に大量発生しやすいです。
チリダニのエサはホコリ、人やペットのフケやアカ、食べかす、虫の死がい、カビなどです。チリダニは布団や枕、ソファー、カーペット、畳、ぬいぐるみなどに生息します。
チリダニを駆除するべき2つの理由
ダニによる被害といえば「刺されてかゆい…」というイメージがありますが、チリダニは人を刺しません。人を刺してかゆい思いをさせるのはツメダニやイエダニです。
人を刺さないチリダニは駆除しなくてもよさそうな気がしますが、そうでもありません。チリダニを駆除するべき2つの理由を紹介します。
アレルギー症状を引き起こすアレルゲンがある
チリダニの体やフン、死がいはアレルギー症状を引き起こすアレルゲンです。アレルギー体質の人がチリダニの体やフン、死がいを吸い込むと鼻炎や結膜炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を引き起こします。家族の中にアレルギー体質の人がいる場合は特に注意しましょう。
ツメダニのエサになる
チリダニは人を刺しませんが、人を刺すツメダニのエサになります。チリダニが繁殖すれば、ツメダニも繁殖してしまうので、その結果ツメダニに刺される可能性があります。ツメダニはもちろん、エサとなるチリダニも駆除する必要があります。
チリダニの生息箇所別の駆除方法
チリダニは布団や枕、ソファー、カーペット、畳、ぬいぐるみなどに多く生息していますが、ホコリの中にも多いです。チリダニを駆除するには、生息場所に合わせた方法で駆除するのが効率的です。
チリダニを駆除する時はどんな駆除方法でも、駆除後に必ず掃除機をかけましょう。チリダニを駆除しても、チリダニのフンや死がいが残っていては意味がありません。駆除後に必ず掃除機をかけましょう。
部屋全体を駆除する方法
部屋全体を駆除するなら、やはり燻煙剤です。
燻煙剤を使用する際は、使用前の準備や使用上の注意を確認しましょう。燻煙剤使用後は、必ず掃除しましょう。
布団や枕、ぬいぐるみの駆除方法
布団や枕、ぬいぐるみなどにいるチリダニは熱で駆除しましょう。チリダニを含めダニは50℃以上の温度が20～30分続くと死滅します。布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機を使用して、熱風でチリダニを駆除しましょう。駆除後は掃除機をかけて死がいを吸い取りましょう。
敷布団と掛け布団をコインランドリーで洗う方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
薬剤で駆除する場合は、肌に低刺激で速乾性のあるスプレータイプがおすすめです。
カーペットの駆除方法
カーペットの中にいるチリダニも熱で駆除できます。駆除する前に掃除機をかけてから、スチームクリーナーで駆除します。スチームクリーナーがない場合は、スチームアイロンで代用しましょう。カーペットの素材によっては熱に弱い場合があるので、必ず確認しましょう。駆除後にも掃除機をかけましょう。
畳の駆除方法
畳にいるチリダニを駆除する場合は畳の表面だけではなく、畳の中に潜んでいるチリダニも駆除しましょう。畳を天日干しした後、畳を叩いて畳の中のダニを表面に出し掃除機で吸い取りましょう。
薬剤で駆除する場合は、エアゾールタイプがおすすめです。
ソファーの駆除方法
布製のソファーの場合は、カーペットと同様に掃除機で掃除した後、スチームクリーナーかスチームアイロンの熱で駆除します。素材によっては熱に弱い場合があるので、必ず確認しましょう。
革製のソファーの場合は掃除機をかけた後、拭き掃除や革製品のクリーナーで掃除します。拭き掃除の後にも掃除機をかけましょう。
薬剤で駆除する場合は、肌に低刺激で速乾性のあるスプレータイプがおすすめです。革製のソファーの場合は変色する恐れがあるため、使用できるか説明書を確認しましょう。
チリダニを予防対策しよう
チリダニを駆除したからといって安心できません。予防対策しないままだとチリダニは再発します。チリダニを駆除した後は、チリダニを大量発生させないように予防対策しましょう。
チリダニが大量発生するリスク
- 室内でペットを飼っている
- よく食べこぼしする
- カーペットを敷きっぱなしにしている
- 1週間に1回以上の頻度で掃除機をかけていない
- あまり換気していない
- 部屋干ししている
- 加湿器を常に使っている
上記の項目に当てはまる数が多い程、チリダニが大量発生するリスクが高まります。
湿度を下げる
チリダニは温度20～30℃湿度60～80％で増えやすいです。部屋内の湿度を下げることが重要です。こまめに換気する、または除湿器やエアコンを使用して適度に湿度を下げましょう。
こまめに掃除する
チリダニのエサになるホコリ、人やペットのフケやアカ、食べかす、虫の死がいをできるだけ取り除きましょう。1週間に1回以上は掃除機をかけて掃除しましょう。
予防できる薬剤を使用する
チリダニを予防できる薬剤もあります。
まとめ
今回はチリダニの特徴やチリダニの駆除方法、予防対策を紹介しました。チリダニはアレルギー症状を引き起こすアレルゲンになり、人を刺すツメダニのエサになるためしっかり駆除しましょう。
チリダニを含め害虫駆除に自信がない場合や、自分で駆除する時間がない場合は専門業者に依頼できます。
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