マダニとは?マダニに噛まれた時の症状から対策までまとめて紹介
マダニは人間や犬の血を吸う恐ろしいダニです。命に関わる感染症を引き起こすと言われています。そこで今回はマダニの生息地や、噛まれないための対策を紹介します。
マダニとはどんなダニ?
マダニはマダニ科のダニの総称で、日本には10種類以上が生息しています。硬い外皮に覆われ、足が8本ありクモに近い生き物です。
頭部を動物の皮膚に食い込ませながら咬みつき、一度寄生したらなかなか離れません。湿気の多い草むらなど高温多湿を好み、山間部、都市部問わず全国に分布しています。
人間や犬など哺乳類の血を吸う
マダニの最大の特徴は、動物の血を吸うことです。人間や犬、猫、ネズミ、鹿、猪などから血を吸って栄養源にしています。
吸血するのは産まれたばかりの幼ダニの時に1回目、脱皮して若ダニの時に2回目、成ダニになって3回目に吸血し産卵して死ぬライフサイクルです。強い繁殖力をもち、どんな気候や場所にも適応して寄生の機会を狙っています。
目で確認できる大きさ
マダニはダニ類の中でも比較的大きなダニです。家庭内に生息するダニの多くは0.5mm以下でとても小さいです。しかし、マダニは吸血前で3~4mmあり、吸血すると10mm程度まで膨れ上がるため、はっきり目で確認できます。
雌の成ダニは産卵のために大量に血を吸うため、吸血前に比べて体重が100倍にもなると言われています。マダニに噛まれても傷みや、痒みを感じないことが多く血を吸って大きくなった姿を見て気づくケースがよくあります。
マダニが潜んでいる生息地
マダニは基本的に草むらに潜んでいます。緑の多い自然の豊かな場所がマダニの生息地です。草が生い茂った場所を好み、葉の裏や茎の先に潜んで寄生するチャンスを狙っています。公園や河川敷、民家の庭やあぜ道など身近な生活圏にも生息しています。
特に注意したいマダニの生息地
- 緑の多い公園
- 民家の庭や畑
- 湿気の多い河川敷や草むら
- 土手や道端などの草むら
- ハイキングコースやキャンプ場など山の中
マダニに噛まれた時の症状と危険な感染症
人間に感染する
マダニに噛まれるとマダニの体内に潜んでいたウイルスや、菌など病原体に感染することがあります。発熱や食欲の低下、下痢など症状があれば、すぐに医療機関で診察を受けなければいけません。噛まれた後の2週間程度は体調の変化に注意しましょう。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
SFTSウイルスをもったマダニに噛まれたことにより、感染する病気です。感染してから6日~2週間ほどで発症します。発熱や嘔吐、下痢の症状が起こり、重症化すると死亡する場合があるとされています。有効な薬やワクチンがなく、致死率が高い感染症です。
- 日本紅斑熱
マダニがリケッチアという病原体をうつすことで引き起こす感染症です。感染してから2日~10日ほどで発症します。39~40℃の高熱や頭痛、関節痛や全身に紅斑の症状が現れます。
- ライム病
ライム病はボレリアという細菌によって起きる感染症です。マダニに噛まれた跡の周りが二重丸のように赤くなり、発熱や倦怠感、歩行異常などの症状が出てきます。犬にも感染する可能性がある怖い感染症です。
犬に感染する
マダニ媒介感染症は人間だけではなく犬などペットにも感染するため、散歩から帰ったら頭や耳、お腹や足の指など確認しましょう。
マダニが咬みついているのを見つけても、無理に取らないようにしましょう。化膿したり、病原体を他のペットに移したりするため動物病院で処置してもらいましょう。
- バベシア症
バベシア症はバベシア原虫という病原体に感染して起こる病気です。犬が感染すると発熱や貧血、黄疸などの症状がみられると言われています。症状が重い場合は、命の危険もある恐ろしい病気です。
マダニに噛まれた時の対処法
潰さない
マダニに噛まれても吸血されるだけで、傷みや痒みを感じないことが多いです。もし噛まれていることに気づいても、蚊のように手で潰してはいけません! マダニが皮膚に咬みついて吸血を始めている状態で潰してしまうと、マダニの病原体が逆流して体内に入ってしまうため危険です。
無理に引き抜かない
マダニは人や動物に咬みつくと皮膚にしっかり口器を突き刺し、長時間(数日~10日間)にわたって血を吸います。手やピンセットで無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残ってしまい化膿してしまいます。
皮膚科など医療機関で処置する
マダニに噛まれたら、自分で取ろうとせずに皮膚科など医療機関で処置してもらいましょう。マダニの除去と噛まれた箇所の洗浄が必要です。
マダニに噛まれないための対策
長袖長ズボンを着用する
庭仕事や農作業、ハイキング、犬を散歩する時は長袖長ズボンを着用し肌を露出しないようにします。シャツの袖口を軍手の中に入れたり、裾をズボンの中に入れたりマダニが服の中に入らないようにしましょう。
首や耳の後ろなど皮膚の柔らかい部分は、マダニが吸い付きやすいため特に注意しましょう。帽子をかぶってタオルを巻いたり、ハイネックのシャツを着たりして肌を隠しましょう。
サンダルは避ける
マダニは春~秋にかけて活発に活動します。暑さからサンダルを履くことが多い時期ですが、公園や河川敷など身近な場所に出かける時は靴下と靴を履いた方が安全です。ハイキングや農作業する時は、ズボンの裾を靴下や長靴の中に入れましょう。草むらを歩いてもマダニが入り込みません。
家の中に持ち込まない
犬の散歩後にマダニが引っ付いている場合があります。家の中で産卵すると厄介です。家の中に持ち込まないように、玄関に入る前に犬の体にマダニが付いていないか確認しましょう。
また、草取りなど庭仕事した後は、上着や作業服を外で脱いだ方がいいでしょう。脱げない場合は服をしっかり叩いてマダニを落とすか、ガムテープを服にペタペタ引っ付けて取り除きましょう。
虫除け剤を使用する
マダニに対する虫除け剤(忌避剤)は「ディート」「イカリジン」の2種類が販売されています。虫除け剤を使用することでマダニが付きにくくなります。
しかし、完全に付着を防げるわけではないため、過信せずに服装対策も合わせてしましょう。また、独特の臭いや年齢制限があり、注意事項をよく読んで使う必要があります。
まとめ
今回はマダニの生息地や噛まれないための対策を紹介しました。マダニは公園や道端の草むらで、人間や犬など動物の血を吸うために潜んでいます。都心部ほど油断しないようにしましょう。
マダニに血を吸われると命に関わる危険な感染症を引き起こす可能性があるため、庭の花壇など身近な場所に棲みついていたら大変です。大切な家族や犬がマダニ被害に遭わないように、プロにダニ駆除を依頼しましょう。
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