冬になると車に雪が積もり、急いでいるあまり中途半端な雪かきで車にキズをつけるなど様々なトラブルがあります。雪下ろしや雪かきは環境に適した道具を選び、使いこなすことで車にキズをつけずに雪下ろしができます。屋根の雪下ろしはとても危険で、毎年雪下ろしに関する事故が発生し死者も出ています。カーポートに積もった雪をそのままにしておくと、倒壊や車の破損など大きな被害につながります。
雪下ろしするタイミングはいつ?
雪の降り始めはサラサラとしたように見えますが、積もり始めると水分を含み重たくなります。どのくらい積もったら雪下ろししたらいいのでしょうか?
積雪が何cmになったら雪下ろしするといった適切な目安がありません。なぜなら、住宅の耐久性や築年数、構造によって左右されるからです。一般的には積雪が50cm以上になると要注意、90cm以上だと危険だと言われています。
カーポートや倉庫などは住宅ほど耐久性がないので、車を守るためにも早めに雪下ろしすることをオススメします。大量の雪が屋根から落ちそうな時は、大量の雪が滑り落ちる可能性があり大変危険です。雪が滑り落ちるタイミングは気温の上昇や風が原因です。落石は自分だけでなく通行人や車にも被害を与える可能性もあります。ご近所トラブルを避けるためにも早め雪下ろししましょう。
また、軒下にできる「つらら」も大変危険ですので、早めに取り除きましょう。雪が積もり過ぎると雪下ろしも大変な作業になるため、積もり過ぎる前に作業しましょう。ただし、強風などの天気が悪い時は危険ですので避けましょう。
除雪作業の料金は時間で設定されている業者がほとんどです。作業場所などによって料金設定が変わる事もありますが、1時間あたりの料金は5,000円~10,000円が料金相場です。詳しくは業者に問い合わせて見積もりを依頼してください。
カーポートの雪下ろしする時の4つの注意点
カーポートの上には乗らない
カーポートの雪下ろしする時は、絶対にカーポートの上に乗らないようにしましょう。上に乗ってしまうと、耐荷重量を越えてしまい倒壊する恐れがあります。また、足を乗せて滑って落ちてしまうと危険です。雪下ろし棒を伸ばしたり、脚立に乗ったりしてカーポートの上に乗らずに作業しましょう。
雪に水や湯をかけない
カーポートに積もった雪を水や湯で雪を溶かすのはやめましょう。水や湯をかけて一時的に雪が溶けても、気温が低いとすぐに凍ってしまいます。さらに重み加わるため雪下ろしが難しくなります。
融雪剤を使わない
融雪剤の主な成分である塩化カルシウムは、カーポートや車のサビの原因になるため使わないようにしましょう。塩化カルシウムは水に溶けると液体化し、金属製の支柱が腐食したり、コンクリートが劣化したりします。カーポートだけではなく地面の雪を溶かす時も、車や植木の近くで使わない方がいいでしょう。
周囲の人や電線に注意する
雪下ろし棒のヘッドは重みがあり、振り上げた時にバランスをとるのが難しいです。カーポートの周囲に電線がある場合は、ヘッドを引っ掛けてしまわないように注意が必要です。雪かきした雪がドサッと落ちた場所に人がいると危険です。雪下ろしする時は、必ず周囲に人がいないか見回してから作業しましょう。
車の雪かきに必要な3つの道具
スノーブラシ
粉雪からみぞれまで、どんな雪でも払うことで視界を確保するのがスノーブラシです。ライトの点灯を遮る雪も払えるので安全に運転できます。ブラシの幅が広いアイテムからコンパクトサイズなど、選ぶのが迷ってしまうほど種類豊富です。
スノースクレーパー
車に降り積もった雪が氷になり、ブラシでは払いきれないこともあります。そこでヘラの様な形状のスノースクレーパーを使い、車に張り付いたガリガリな雪を剥がせます。車にキズをつけないように様々な素材が使われています。
スコップ
外出先の屋外駐車場で積雪に見舞われた時に活躍するのがスコップです。スコップで駐車場の出口までの道を確保しなければ、車を駐車場から出すのが難しくなります。雪山登山用のスコップなどは、使い勝手もいいので冬季期間は常備しておくと安心です。
車を雪かきする手順
【道具】
・スノーブラシ
- 1.車を出す道を確保する
- 車を出す道を除雪する。車を出す道を確保すると同時に、車に積もった雪を下せるスペースも空けておくことで、スムーズに車を出せる。
- 2.エンジンをかけて車内を温める
- 運転席のドア屋根部分を雪かきし、エンジンをかけて車内を温める。車内が温まることでフロントガラスに張り付いた氷が溶けるため、スノースクレーパーで削り取らなくてもすむ。窓に付着した雪もエンジンの振動で溶け落ちていくので、車の雪かきする前にエンジンをかけることが時短につながります。
- 3.ワイパーを上げてフロントガラスの雪かきする
- フロントガラスの雪かきする時は、必ずワイパーを上げた状態でする。屋根からの雪がワイパーにのしかかることで負荷がかかり、破損してしまうこともあります。また、ワイパーが凍りフロントガラスに張り付いているケースもあるため、無理に剥がしてしまうとゴムが劣化することもあります。その場合は車内が温まり氷が溶けるのを待つ。リアガラスのワイパーも同様に上げた状態で雪かきする。
- 4.屋根の雪かきは左右に下ろす
- 車の雪かきは屋根の雪から下ろす。前後に下してしまうと車が出せなくなるだけではなく、マフラーを塞いでしまい危険です。左右に雪かきすることでスムーズに車を発進できる。