コマンドプロンプトとは？Windows10コマンドプロンプトでできることや使い方
コマンドプロンプトとはWindowsの操作や設定などに使うツールです。高度な設定やプログラミングするのに使うため、普通のPC作業では使えません。難しそうに思えまずが、知っておくととても便利なので、今回は初心者でも活用できるコマンドプロンプトの使い方を紹介します。
コマンドプロンプトとは？
コマンドプロンプトはコマンドというPC用の言語のようなものを用いて、Windowsの操作や設定することです。一般的に行なっているマウスやトラックパッドを使用して操作するのとは違う方法です。
キーボードでコマンドと呼ばれるPC用の言語のようなもので、命令文を入力することによって操作が可能となるツールです。普通の画面とは異なり真っ黒の画面に文字や数字、記号列などを並べることで命令文を作成します。
コマンドプロンプトはWindowsを入れたパソコンがあれば使用できますが、一般的にはほとんど利用することはありません。プログラミングや高度な設定する時に使用します。プログラミングの仕事などに関係した職業に従事したい時は、どうしても必要な作業となります。Macのターミナルとほぼ同じものになります。
コマンドプロンプトを起動させる方法（ 出し方）
コマンドプロンプトを使用する場合はスタートメニューから開きます。スタートメニューの検索部分で「cmd.exe」と入力します。この時に現れるものがコマンドプロンプトです。
Windows10で起動する場合はスタートメニューのアプリ一覧から起動できます。
コマンドプロンプトを起動させる手順
- スタートメニューをクリックして、アプリ一覧を表示させる。
- Windowsシステムツールを選択して、コマンドプロンプトを起動させて完了。
別の方法として「スタートメニューを右クリック→コマンドプロンプト（C）を選択する」という起動の方法もあります。これはログインしているユーザーのために設定されている一つの権限として、コマンドプロンプトを起動する方法です。
コマンドプロンプトの具体的な使用方法
コマンドプロンプトはウィンドウを大きくしたり、色の変更ができます。左上にあるアイコンをクリックするとプロパティが出てきます。フォントタブを選択すると画面サイズなも選択できます。
プロパティを開くとまずオプションが表示されます。オプションの内容としては、カーソルのサイズやコマンドの履歴、編集オプションというものが表記されて設定できます。
カーソルのサイズを変更できる
カーソルのサイズは大中小から選べます。コマンドプロンプト上での表示のカーソル自体の大きさを変更できます。
コマンドの履歴
コマンドの履歴は重複しているような古い履歴を破棄できます。またバッファーサイズやバッファー数を設定することが可能です。バッファーサイズの履歴を増やしたい時には数字を増やしてください。
プロセスごとの保存数をバッファー数で調節できますが、通常に利用する場合は変更がいりません。
編集オプション
簡易編集モードとしてコピー・アンド・ペーストなどの利用や挿入モードにするとコマンドの挿入などができます。Ctrlを有効にすることでCtrlキーを使用し活用できます。一般的に編集オプションは全てチェックした状態にしています。
テキストの選択
テキストの選択は行の折り返し選択をチェックすると1行を折り返して表示できます。また、ショートカットキーを利用する場合には、テキスト選択キーを拡張するチェックを入れると可能です。
現在のコードページ
現在のコードページというのは文字コードが表示されている部分です。
従来のコンソール
従来のコンソールを使用すると再起動します。そして従来のバージョンのコマンドプロンプトを使用できます。
コンソールの新機能の詳細
コンソールの新機能をマイクロソフトのWebページに遷移して内容が分かります。
フォント
サイズをフォントタブで選ぶことで、ウィンドウの大きさを自由に変えることが可能です。
サイズ・フォント
サイズは文字のサイズを変えられ文字フォントも変えられます。
選択したフォント
選んだフォントを選択したフォントで表示される様子を確認できます。
レイアウト
レイアウトは画面バッファーやウィンドウのサイズ、ウィンドウの位置などの変更ができます。
画面全体のサイズでウィンドウの位置というのは、ウィンドウのコマンドプロンプトを起動した時の位置の指定ができます。
画面の色
ウィンドウの色を画面の色のタブで選ぶと見やすいものに変更できます。画面の色だけでなく文字や背景色なども変更することが可能です。色に関しては様々な色をRGBという値を指定すると変更できます。
また、コマンドプロンプトの背後に別のウィンドウがあるという時には、不透明度を変えることで背後のウィンドウを透けて表示できるように設定できます。背後の別のウィンドウは不透明度が100%であれば全く見えませんが、30％にするとかなり背後のウィンドウが透けて見えてきます。30％よりも小さい値が設定されていないのは、コマンドプロンプト自体の値が小さすぎると透明になってしまい見えなくなるからです。
設定機能を閉じる時は左上のコマンドプロンプトのアイコンをクリックして終了を選択するか、右上にあるバツ印でもクリックすると閉じます。
主要コマンドプロンプトの使い方
よく使うコマンドを紹介します。
Cdのコマンドプロンプトの使い方
現在の時点での表示されているディレクトリを表示できます。ディレクトリとはフォルダのようなものでカレントディレクトリとも言います。Cdのコマンドを打って実行すると確認できます。
cd＋パスと入力することでカレントディレクトリが変更できます。この時に指定するパスは、今のカレントディレクトリを基準としたものから指定することが必要です。
dirコマンドプロンプトの使い方
dirと入力するとカレントディレクトリにあるファイルやフォルダなどの一覧が見られます。dir＋パスと入力すると指定したパスに入っているファイルなどを見ることが可能となります。
treeコマンドプロンプトの使い方
dirで操作したものとよく似ているのですが、グラフィカルなツリーの状態でディレクトリの構造が見られます。
typeコマンドプロンプトの使い方
type＋ファイル名と入力するとテキストファイルの内容がわかります。
renコマンドプロンプトの使い方
ren対象のファイル名＋新しいファイル名と入力するとファイル名を変更できます。
moveコマンドプロンプトの使い方
2つのことに利用できます。以下の内容は普段から良く使用するものですが、コマンドからでもできます。
- 「move＋移動するファイル名＋移動先パス」ファイルを移動することが可能
- 「move＋変更前ディレクトリ名＋変更後ディレクトリ名」ディレクトリ名を新しく変更できる
copyコマンドプロンプトの使い方
copy＋コピー元＋コピー先と入力するとファイルをコピーできます。
delコマンドプロンプトの使い方
del＋ファイル名と入力するとファイルやフォルダを削除できます。
clsコマンドプロンプトの使い方
clsと入力するとコマンドプロンプトの画面に表示されていた画面を消去できます。
コマンドを使用する時の便利な2つの機能
コマンドを使用する時に便利な2つの機能について紹介します。
指定コマンドのヘルプを表示する
指定コマンドのヘルプを表示したい時には、ヘルプを表示したいコマンドの後につけます。「help＋半角スペース＋コマンド」を入力するとコマンドの使用方法を調べられるので便利です。
実行中のコマンドを強制終了する
実行中のコマンドを強制終了したい場合には、コマンド入力中に「Ctrlキー＋Cキー」を実行するとコマンドを実行しなくても入力キャンセルできます。途中で実行したコマンドを中断したい場合も同様に「Ctrlキー＋Cキー」で処理を中断できます。
コマンドを実行した後には一般的には処理が終了するまで待つ必要がありますが、この方法で中断できる場合がありますので試してみてください。また、コマンド実行のキャンセルもできます。
まとめ
今回は初心者でも活用できるコマンドプロンプトの使い方を紹介しました。普段の生活では使うことがないのでちょっと難しく感じますが、コマンドプロンプトを使いこなせるようになるとぐっとPCの世界が広がります。
趣味や仕事にどんどん活かしてくださいね。PCの設定などでも困ったことがあれば、専門の業者に相談したり少しずつ勉強できるといいですね。
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