カーエアコンの修理｜車のエアコンが不調になる4つの原因と修理費用の目安

車のエアコンの効きが悪くて困っていませんか。一時的な不調の可能性もあれば、故障による不具合も考えられます。今回は不調の原因に応じた修理費用の目安や、修理が必要な場合の依頼先を紹介します。

車のエアコンが効かない時にまず試すこと

社内と外気温に差があると、車のエアコンが効きづらい時があります。そこで最初に、以下の手順の通りにエアコンの不具合かどうかを判別できる方法を試してみてください。方法はとても簡単です。

この状態のまましばらく待ってみて、エアコンが効いてくるかを待ちます。車内温度に変化がなければエアコンに原因があるので、以降の記事を読み進めてください。

よくある故障とその原因

カーエアコンが効かない場合は、考えられる不調の原因が4点あります。それぞれの原因や修理方法について、以下にて詳しく説明します。

原因1.エアコンガスの不足や漏れ

車のエアコンのガスが不足すると、冷房が効きにくくなります。時間が立っても冷たい風が出てこない場合は、エアコンのガスが減っているか漏れている可能性があります。

エアコンの内部は気密性が高いので、通常はガスが漏れることはほとんどありません。しかし、長年使用していると、車の振動などによって少しずつガスが減っていくことがあります。また、ガス管の経年劣化により亀裂やヒビができていると、気密性が損なわれてしまうためガス漏れが生じてしまうこともあります。エアコンガスの残量確認は、専用の機械で測定できます。

原因2.エアコンフィルターの詰まり

エアコンフィルターにゴミやホコリなどが詰まると、エアコンの送風量が低下して風が弱くなり、エアコンの効きが悪くなったと感じることがあります。

車の利用状況にもよりますが、エアコンフィルターの交換時期は「1年ごと」または「走行距離1万kmごと」が目安となります。車のエアコンの風量が弱いと感じたときは、エアコンフィルターを確認してみてください。フィルターに付着したカビを吸い込むことで呼吸器に影響がでることもあるので、適切な時期やタイミングで交換しましょう。

原因3.クーラント液の不足

車のエアコンのクーラント液（ラジエター液・冷却水）が不足すると、暖房が効きにくくなります。車の暖房はエンジンで温まったクーラント液の熱量を使って温風を作り出しているため、クーラント液が減っていると暖房が正常に機能しなくなってしまいます。

原因4.その他エアコン内部の部品故障

その他の不具合として、「サーモスタット、ファンモーター、コンプレッサー」などの故障が考えられます。以下に解説します。

• 冷却水の温度を調整する「サーモスタット」
• 風を送り出す「ファンモーター」
• 冷熱交換器の役割をする「エバポレーター」
• 冷媒ガスを圧縮する「コンプレッサー」

冷却水が十分な残量があるなら、冷却水の温度を調整する「サーモスタット」という装置が故障している可能性があります。また風が出ない場合は、風を送り出す「ファンモーター」という装置が故障・劣化している可能性があります。熱交換器の役割をする「コンプレッサー」という装置が目詰まりしたり、冷媒ガスを圧縮する「コンプレッサー」という装置が故障してしまうと、冷房が効かなくなります。コンプレッサーは故障すると全交換が必要です。

このように車の使用年数が長くなるにつれて、エアコンを構成するパーツの不具合が発生します。

修理にかかる費用の目安

車のエアコンの故障原因がおおよそ特定できたなら、修理に出しましょう。修理する箇所によって費用が異なりますので、以下に費用目安をまとめておきます。

※相場金額はあくまでも目安であり、車両のサイズや部品、依頼する事業者などによって異なります。

どこに修理を頼めばいいか

車のエアコン修理を依頼するには、どこに依頼するのが良いのでしょうか？それぞれの特徴を解説します。

整備工場

民間の整備工場では、在籍している整備士によって修理品質が異なります。ディーラーよりも費用は安くすみますが、工場によって得意なメーカーや車種が異なります。メーカや車種に専門特化していたり、口コミの評判が良い工場に依頼するのがおすすめです。

カー用品店

一部の大手のカー用品店では、点検や修理を受け付けている店舗があります。部品の交換が必要になる場合でも、用品店ならではの商品を選べるでしょう。ただし修理が専門でないため、故障の内容によっては修理できない場合もあります。

ディーラー

自動車メーカーの特約店であるディーラーは、自社の車に特化したサービスを提供しているため、点検修理の品質はお墨付きです。一般の自動車整備士よりも車種の構造や特徴に詳しい点が強みといえます。また新車であれば、購入から3年以内であれば無償で修理を受けることもできます。ただし、電装系の修理は外部業者に修理依頼することも多いため、保証期間外の修理依頼だと高くなる可能性があります。

まとめ

今回は不調の原因に応じた修理費用の目安や、修理が必要な場合の依頼先を紹介しました。カーエアコンはいろんなパーツで構成されているので、故障の原因を特定して修理するには専門的な知識が必要です。専門知識がないまま手を加えてると、余計に悪化してしまうこともあります。自信が無い場合や不安を感じる場合はプロに見てもらい、カーエアコンの不具合を解決しましょう。

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