エアコンから変な音がしたり、冷暖房の効きが悪くエアコンの修理が必要かと悩んでいませんか?、古いエアコンが故障していた場合は、高額な修理料金を支払って修理するより、買い替えた方が安いこともあります
エアコンが故障している時の症状は?
本体からポコッポコッという音がする
部屋を閉め切って換気扇をまわした時に、エアコン内部からポコッポコッという音がする場合は窓を開けるか換気扇を止めてください。それでも音がする場合は、ドレンホースが詰まっているのが原因の可能性があります。
室外機からパキッパキッという音がする
室外機からパキッパキッという音がする時は、室外機についた水が凍る音です。ガーっと大きな音がする場合は、室外機のファンの故障やコンプレッサー(圧縮機)の故障が考えられます。
エアコンから風が出ない
エアコンから風が出ない場合は電源プラグがコンセントから外れていないか、ブレーカーやヒューズが切れていないか入タイマーになっていないか確認しましょう。それでも動かない場合は風をおこす室内機ファンモーターの故障やマイコンの故障、コンプレッサーの故障が考えられます。
冷風または温風が出ない
冷房の風が出ない場合は、冷媒ガス漏れの可能性があります。暖房の風が出ない場合は、室外機の霜取り機能が低下している可能性があります。また、フィルターの詰まりや、熱交換器の故障が原因の場合もあります。
エアコン修理の料金相場は?
エアコン修理の料金相場は故障状態により異なりますが、エアコン修理で高額なのはコンプレッサー修理と熱交換器の修理です。
エアコンを冷房運転する時はコンプレッサーで空気を圧縮して、熱交換器で冷やして部屋の中に放出しています。暖房運転時は冷たい空気を熱交換器で暖めてからコンプレッサーに戻し、部屋に放出して部屋を暖めています。このようにコンプレッサーと熱交換器はエアコンの冷暖房機能をコントロールする心臓部分です。これらの修理は時に10万円を超えることがあります。
・コンプレッサー…50,000円~100,000円
・熱交換器…50,000円~100,000円
・冷媒ガス漏れ…15,000円~50,000円
・室内機ファンモーター、室外機ファンモーター…20,000円~30,000円
・室内基盤、室外基盤…20,000円~40,000円
・ドレンホース…10,000円~20,000円
エアコンを修理するより買い替えた方がいい場合
エアコンによっては修理依頼するより買い替えた方がいい場合があります。
・購入してから9年未満…修理した方がいい
・購入してから9年以上たっている…買い替えた方がいい
エアコンは6~9年が寿命です。業務用エアコンは点検が義務化されており、定期的に部品の劣化をメンテナンスしているので15年~20年ほど使用できます。
家庭用エアコンはノーメンテナンスという方がほとんどだと思います。エアコンは使っているうちに経年劣化が進みます。長年使っているエアコンを修理したとしても、すぐに別の場所が壊れてしまう可能性があります。
新しいエアコンの修理は軽微ですみますが、古いエアコンの修理は高額になりやすいです。エアコンの補修用性能部品の保有期間は9年です。9年以上前のエアコンは修理を依頼してもメーカーに部品がない場合があります。
そして昔のエアコンと、今のエアコンでは省エネ機能に大きな差があります。2000年(H12)年製のエアコンの電気代は年間118,000万円程度かかりますが、最新の省エネエアコンの電気代は年間35,000円程度です。新しくエアコンを購入しても、すぐに元がとれます。
これらのことを考えると、古いエアコンを修理して使い続けるより、購入後9年以上経っているエアコンは新しいエアコンを購入した方が断然お得です。修理より買い替えを検討してみましょう。
古いエアコンを廃棄する時は、2001年施行の「家電リサイクル法」で定められた収集運搬料金と、再商品化料金を支払い、使用済みのエアコンを販売店や市長村に適正に引き渡すルールとなっています。
ルーバーの破損か?エアコンの故障か?見分ける方法
エアコンのルーバー(吹き出し部分の板)が動かず風向が変わらない!ブラ~ンとぶら下がってしまっている…などの症状は、自分で新しいルーバーと交換することで解決できます。
- 1.エアコンの電源を切る
- エアコンの電源を切る。電源が見つからない場合はブレーカーを落とす。
- 2.エアコンのルーバーを取り外す
- エアコンの電源を切った安全な状態でルーバーを取り外す。
- 3.エアコンの電源を入れてルーバーを確認する
- エアコンの電源を入れて風向を変えて確認する。風向が動いていればルーバーが破損しただけです。よく見ると外したエアコンのルーバーの両サイド(取り付け部分)が割れていませんか?ルーバーの破損は自分で修理や交換できます。
エアコンランプが点滅する原因は2つある
エアコンのタイマーが点滅しているのか?運転が点滅しているのか?によって原因が異なります。
タイマーランプが点滅する原因と対処方法
エアコンのタイマーが点滅している場合はマイコンの誤作動や、エアコン本体や室外機の故障や異常を起こしていることが原因です。マイコンとはマイクロコンピュータのことで、エアコン内部にはこの小さなコンピュータが搭載されておりエアコン温度を設定しています。
マイコンは電磁波に弱いため、誤作動でタイマーが点滅してしまうことがあります。電磁波は私たちが普段使用しているスマホやリモコンから流れる信号なので、エアコンの近くでスマホを利用している場合は誤作動を起こしている可能性もあります。
また、室外機の故障や異常が起きている場合もあります。冷房を使用している時の室外機に植物や、ホコリなどが付着していると熱がこもりやすくなり異常検知してエラー停止する事があります。室外機の周囲は風通しよくしておきましょう。
多くある原因の一つに「冷媒ガス漏れ」があります。冷媒ガスが漏れているとエアコンの効き目が悪くなり、冷えないといった現象が起こります。冷媒ガスが漏れているのか確認するため、半日ほどエアコンを停止させて運転を再開させてみましょう。もし、配管バルブに霜がついている場合は冷媒ガスが漏れている証拠です。また、室外機が回っているのに冷えない時も冷媒ガスが漏れている可能性が高いでしょう。冷媒ガス漏れは自分で対処できないため、業者に修理依頼しましょう。
運転ランプが点滅する原因と対処方法
運転が点滅する原因は本体のカバーがきちんと閉じられていなかったり、フィルターが汚れていたりなどのお知らせです。
暖房として使用している時は霜取り運転のサインの場合もあります。この霜取り運転は暖房を正常に稼働させるために必要な機能です。しばらくは設定通りに暖かい風が出てきませんが、そのまま続けていれば通常通り運転が再開されますので慌てずに様子をみましょう。
エアコンの設定温度が感じられない3つの原因
暑い夏の日は涼しく、寒い冬の日は温かくできるエアコンですが、設定温度通りに体感できないこともあります。なぜ設定温度を感じられないのが原因を紹介します。
湿度が高いのが原因
暑い夏に室内の湿度が高いとジメジメとした暑さを感じます。逆に湿度が低く空気が乾燥していれば、冷えた空気を感じられます。そのため夏場に湿度が高ければ冷房をつけても涼しさを感じにくくなります。
頻繁に電源をオンオフする
電気代を気にしてエアコンの電源を頻繁にオンオフすると、設定温度を感じられなくなります。設定温度にするためにエアコンが稼働しても、途中でオフにしてしまえば継続して室温を保てないからです。エアコンの自動運転機能を使うことで、継続して設定温度を保てます。
エアコンの故障
エアコンには温度センサーが内蔵されており、室内温度を計測しながら冷風や温風を出しています。 温度センサーの故障など、エアコンに不具合がある時は設定温度を感しられなくなります。また、定期的なフィルターの掃除などを怠ってしまい、ホコリなどが詰まっり故障することもあるため定期的に掃除しましょう。
冷房は効くのに暖房が効かない4つの原因
リモコンの設定ミス
エアコンのリモコン設定が冷房や送風モードになっていたり、自動運転になっている時は暖房が効かないことがあります。このような場合は設定を暖房モードに切り替えれば解決します。風向きが上向きになっていると、暖房から出た温風が天井にたまり部屋全体に行き渡りません。風向きを下向きにして風が部屋全体に行き渡るように調整しましょう。
冷媒ガス漏れ
エアコンの配管には冷媒ガスという熱を送るためのガスが流れています。この冷媒ガスが何らかの原因で漏れてしまうと、空気を温められなくなり生ぬるい風しか出てこなくなります。冷房をつけると冷たい風が出るので故障ではないと思いやすいですが、冬は気温が低いのでエアコンの負荷がなくても冷たい風が出るというだけのことです。
冷媒ガス漏れは漏れている箇所の修理と冷媒ガスの再充填が必要です。自分で対処することが難しいためエアコン修理サービス業者に依頼しましょう。
外気温が低すぎる
冷房は冷たい空気を冷媒に当てることで冷風を出しています。暖房はその逆で温めた冷媒を利用して温風を出しています。室内機で温風を作り役目を終えた冷媒は、冷めた状態で室外機に戻っていきますが、外気温があまりにも低いと外気と冷媒で熱交換されないまま室内機に戻ってしまいます。そのため室内機からは温かい空気が出なくなってしまいます。
例えば東京で広く利用されているエアコンを宗谷岬で使おうとしても上手く運転されません。外気温が低い北海道では寒冷地仕様(パワフルなコンプレッサーや大きな交換器が搭載されている)エアコンが必要です。
四方弁の故障
エアコンには四方弁という冷房運転と暖房運転を切り替える弁がついています。この弁が故障すると暖房をつけても暖房回路に切り替わらず、冷房回路のままになってしまいます。四方弁の故障の場合、症状が出るのは暖房運転のみで、冷房は通常通り運転できるため夏は気づかないことがほとんどです。四方弁の故障も業者による修理が必要です。