家に出る蜘蛛は私たちの強い味方!?家蜘蛛が出る理由から予防する方法を解説
朝グモは殺さない方がいいというのはよく耳にしますが、時間に限らずやみくもに殺さない方がいいです。なぜならゴキブリ退治してくれます。今回は家にでる蜘蛛の特徴や、家に蜘蛛が侵入しないように予防する方法を紹介します。
家で見かける蜘蛛は昆虫じゃない!?
蜘蛛は昆虫だと思われがちですが、実は節足動物の仲間に入ります。完全に虫だと思い込んでいる人はビックリの事実ですね。昆虫とクモの違いを紹介します。
昆虫の特徴
- 足が6本ある
- 頭部、胸部、腹部に分かれている
- 触角がある
家蜘蛛の特徴
- 足が8本ある
- 頭胸部と、腹部の2つに分かれていて頭部と胸部の境がない
- 触覚がない
このようなことから、蜘蛛は昆虫ではなく節足動物の仲間だといわれています。
世界には約4万種の蜘蛛が生息していますが、日本に生息しているのは約1200種です。その中で人間に影響がある毒を持っているのは、世界中に30種くらいでとても少ないです。
私たちの生活に害を与える蜘蛛はほとんど見られません。ほとんどの蜘蛛は虫を殺す程度の毒を持っていたり、害虫を食べてくれたりするので人間にとってはとても有難い生き物です。すぐに退治したい派のあなた…気持ちはわかりますが、むやみに退治しないことで害虫の被害を減らせるかもしれません。
セアカゴケグモなどの毒グモに刺されると、命を落としてしまうこともあるので注意が必要です。特に小さいお子さんや、ペットがいるご家庭では毒グモに触らないよう気をつけましょう。
家蜘蛛はハエやゴキブリを退治する
家の中で蜘蛛を見かけたら「とりあえず退治するべく行動する!」という人もいると思います。見た目が気持ち悪く好きになれないという人もいるでしょうが、クモは人間にとっての害虫を食べてくれる役立つ虫です。
アドソンハエトリ
アドソンハエトリは家の中でよく見かける1cmにも満たないです。ピョンピョンと飛び跳ねるように移動します。アドソンハエトリの餌は、名前にもあるようにハエです。ハエ以外にも自分より小さなゴキブリの子供も餌にするといわれています。
アシダカグモ
アシダカグモは体長2~3cmで、長い足があり10cm程度の大きさがあります。見た目のインパクトは相当なもので、思わず悲鳴をあげてしまったという人もいるでしょう。
そんなアシダカグモですが、主食はゴキブリです。夜行性のため日中姿を見ることはありません。家中のゴキブリを食べ尽くすと去っていくため、できれば退治せずに活躍を見守っていたいですね。アシダカグモはゴキブリの天敵で人間の味方については下記の記事で詳しく紹介しています。
家の中に蜘蛛が入ってくる理由は?
網戸をせずに窓を開けていたり、ドアを開けっぱなしにしたりするとクモが入ってきます。他にも小さな隙間があればクモは入ってきます。
蜘蛛が家の中に入ってくる本当の理由は、家の中に蜘蛛のエサがたくさんあるからです。ハエなどの小さな虫や、ゴキブリが家の中にたくさんいるということです。蜘蛛もエサがない場所には入らないし、巣も張りません。
水田の近くに数十匹のクモが巣を張っているので調査したところ、一晩で約300匹のヨコバイといわれる害虫が捕まえられていたそうです。
蜘蛛が家に侵入しないように予防する4つの方法
こまめに掃除と整理整頓する
整理整頓ができていない家はホコリや食べ物のカスなどがたまり、蜘蛛の餌となる虫にとって住みやすい環境になってしまいます。基本的にキレイな環境に虫はやってきません。
家を整理整頓しておけば、ちょっとした空き時間に掃除する気分になるでしょう。まとめて大掃除のように掃除するのではなく、汚れを貯めないように少しずつでも掃除を続けるのが大切です。生ゴミは密閉性の高いゴミ箱に入れ、キッチンを使った後にはコンロ周りの油や汚れも拭き取るようにしましょう。
家蜘蛛の餌になる虫を駆除する
餌になるハエやゴキブリなどを駆除すれば、蜘蛛も家に入ってくる必要がなくなります。
仮に入ってきた場合でも、すぐに出て行ってくれるため蜘蛛を駆除する前に餌になる虫を駆除しておきましょう。燻煙剤や毒餌剤、捕獲器などを使って今いる虫は駆除しておくと安心です。
家蜘蛛の侵入経路をふさぐ
家蜘蛛が入ってくる隙間をふさいで予防しましょう。隙間をふさぐとゴキブリなどの侵入経路も一緒に防げます。通風孔や窓に防虫網を取りつけたり、隙間テープなどを使ったりして隙間をふさいでおきましょう。換気扇や排水口にはフィルターして侵入経路をふさぎましょう。
カフェインやハーブを使う
家蜘蛛はカフェインやハーブを嫌うため、これらを活用して予防しましょう。ペパーミントや、レモングラス、ラベンダーなどのオイルを水の中に垂らし、その水をドアや窓などにスプレーしておくと効果的です。
準備物
- ハッカ油
- 水
- 無水エタノール
- ガラス製やポリエチレン製のスプレーボトル
ハッカ油スプレーの作り方
- ガラス製やポリエチレン製のスプレーボトルにハッカ油を20滴と水を90ml、無水エタノール10mlを入れてフタして振って混ぜるとハッカ油スプレーの完成。
- ハッカ油スプレーを蜘蛛の侵入経路になりそうな場所に1週間に1度程度スプレーする。ドアや窓はもちろんエアコンの壁の穴やドアポスト、換気扇などにもスプレーする。
エタノールには消毒用と無水がありますが、どちらでも問題ありません。効果がないと感じた時はハッカ油を多めに入れる。
準備物
- ハッカ油
- ハッカ油対応のボトル
- 竹串
- 無水エタノール
ハッカ油のディフューザーの作り方
- ハッカ油対応のボトルにハッカ油を1に対して、無水エタノールを9の割合で入れて竹串をさせば完成です。
- リードディフューザーを玄関やベランダに設置する。ハッカ油のリードディフューザーは香りが長持ちするので便利です。玄関やベランダなどに置いておけば虫よけの役割を果たしてくれる。
市販の虫よけ剤などもありますが、小さなお子様やペットのいるご家庭では安心して使えないかもしれません。そんな時はハッカ油スプレーや、リードディフューザーを試してみてはいかがでしょうか?
家に毒蜘蛛のセアカゴケグモが侵入したら注意
蜘蛛は害虫を食べてくれる益虫ですが、中には注意が必要な毒グモもいます。近年注目された毒グモといえばセアカゴケグモです。セアカゴケグモは東南アジアやオーストラリアなどに生息しており、背中にひし形の鮮やかな赤色の模様があるのが特徴です。セアカゴケグモに噛まれると痛みや腫れ、発熱などの症状を引き起こすので素手では触らないようにしましょう。
日本にいる毒グモはセアカゴケグモだけではありません。体長1.5cm程度の小さな蜘蛛ですが、日本在来種の中では毒性が最も強いとされるカバキコマチグモという毒グモもいます。体長3~4cm程度のクロゴケグモや、セアカゴケグモと並んで日本各地に広まっているハイイロゴケグモなどがいます。
健康な人が噛まれて亡くなるといったことはほとんどありませんが、子どもや持病のある方などは症状が重くなることもあります。アナフィラキシーショックを起こすこともあるので、噛まれた時には病院に行きましょう。
まとめ
今回は家にでる蜘蛛の特徴や、家に蜘蛛が侵入しないように予防する方法を紹介しました。家に蜘蛛がいるということは、それだけ害虫もいるということを示しています。家の中にクモを住みつかせないためには、クモの餌となる虫を駆除することから始めましょう。
クモを見つけてもむやみやたらに殺さない方がいいのは十分わかっていても、状況によっては駆除を考える必要もあります。大量に発生して毎日の暮らしに影響がでるほど困っている場合は、自分でできる範囲で対策したり、業者に駆除を依頼しましょう。蜘蛛の駆除(退治)や寄せ付けない予防対策については下記の記事で詳しく紹介しています。
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