アシダカグモは見た目は怖いけど人間にとっては益虫!家の中に入ってくる原因とは?
家の中に現れるアシダカグモ(足高蜘蛛)。日本国内に生息する中では、最大級の大きさとも言われています。そのサイズと見た目の不気味さにびっくりする人が多いですが、人間を噛んだりして危害を加えることはありません。今回はアシダカグモの特徴や、見つけた時の対処方法を紹介します。
アシダカグモとはどんな蜘蛛?
アシダカグモは家屋に住み着くクモの一種です。寒冷地で見かけることは少ないですが、世界中に生息しているクモです。日本での生息地域は、九州や四国などの南の地域が多く、北は福島あたりまで分布しているクモです。
アシダカグモの特徴
- 室内のクモでは最大級!体長10cmを超える個体もいる
- 見た目は全体的に「灰褐色」で「まだら模様」
- アシダカグモには毒性がない
- 巣を糸でつくらない「徘徊性のクモ」
- 300個もの卵を生む「多産型」
- 成長が遅く他のクモと比べて「寿命が長い」
アシダカグモの見た目とサイズ
アシダカグモは小さい胴体に比べて、非常に長い脚があるのが特徴です。足を広げた状態だと、日本国内に生息するクモの中では最大級で、10cmを超える巨大なものもいます。
足が長いので「アシナガグモ」と呼びたくなりますが、アシダカグモ(足高蜘蛛)が正しい呼び名です。ちなみにオスとメスを見分けるには、胴体のサイズを見ればわかります。成虫のオスが1.5~2.5cmに対して、メスが2.5~3cmとひとまわり大きくなります。
夜行性で徘徊するクモ
アシダカグモは夜行性で、暗くなるとエサを求めて活動し始める「徘徊性のクモ」です。アシダカグモは見た目のわりに臆病なため、普段は見えない場所に隠れており、人が近づけば逃げる習性があります。一般的なクモと違って、糸で巣を作りません。高い所から降りる時に命綱として使ったり、メスが卵を包む時や、卵が孵化(ふか)して子どものクモが移動する時に糸を使います。
アシダカグモの産卵
アシダカグモのメスは年に2回産卵して、卵を糸で包み口に咥えて持ち運び卵を守ります。その間は餌も食べないといわれています。孵化(ふか)直前になると卵を壁などに貼りつけて見守ります。孵化(ふか)すると、子どものクモは糸を伸ばして風に乗って飛んでいきます。これをバルーニングといいます。
アシダカグモの寿命
アシダカグモは他のクモと比べて成長が遅いため、そのぶん寿命が長いとされています。成体になるまでに2年ほどかかりますが、飼育下では8年から10年にわたって生きた記録もあります。約1年の間にオスは8回、メスは10回程度脱皮して成体になります。オスは3~5年程度、メスが5~7年程度が寿命です。
アシダカグモが家に入ってくる理由
クモはエサのある場所で巣造りをします。家の中にアシダカグモが入ってくる理由は、エサとなる虫がいるからです。アシダカグモのエサはゴキブリやハエなどの害虫や、コオロギなどの自分より小さな虫です。特にゴキブリは大好物です。アシダカグモの素早さはゴキブリを上回り、ゴキブリを捕食します。ゴキブリから見るとアシダカグモは「天敵」というわけです。
捕食能力が高いので「アシダカ軍曹」とも呼ばれる
アシダカグモは獲物を食べている間でも、次の獲物が目に入ると食事をやめて次の獲物に襲いかかるという習性をもっているため、次から次へと獲物を追いかけます。ゴキブリからすると、たまったものではありません。アシダカグモが家に3匹いれば、その家のゴキブリはわずか半年ほどでいなくなるといわれるほどです。
アシダカグモは獲物がいなくなると、次の狩場を求めて自然に家をさります。さすらいのゴキブリハンターという感じですね。ゴキブリからすると天敵ですが、人にとっては頼りになる益虫です。アシダカグモの見た目が気持ち悪いからと駆除してしまうと、喜ぶのはゴキブリかもしれません。
放置するとどうなる?人間への健康被害は?
無理やり触ると自己防衛のため噛みつくことがありますが毒性はありません。怖がる必要はありません。人には無害でゴキブリなどの害虫を駆除してくれるため、アシダカグモを見かけても駆除せず、そっとしといてあげましょう。
また、クモの巣をはることもありません。人に害を及ぼすような毒性もなく、性格も臆病で人が来れば逃げてしまうため人には無害です。家の中の害虫を駆除してくれることから、ペットとして飼っている人さえいるくらい、親しまれているクモです。
どうしても苦手な人は、そっとしといてあげましょうといっても無理な話ですよね?そこでアシダカグモのオススメの対処方法について紹介します。アシダカグモの肩を持つわけではありませんが、くれぐれもアシダカグモは人に無害で益虫だということを頭の片隅に置いておいてください。
アシダカグモは人間になつく?ペットとして飼育する人も
昆虫ブームの影響か、アシダカグモをペットとして購入し、家で飼う方もいるようです。ゴキブリを捕食してもらうには放し飼いする必要がありますが、そのままだと産卵などで数が増えてしまうので、ケースに入れて飼育される方が多いようです。
なつきはしないが時間が経つと人馴れする
アシダカグモは臆病な性格のため、小さな音や振動にも敏感です。アシダカグモは毒がなく不快なゴキブリを食べてくれるので、人にとっては益虫となりますが、ペットとして飼っても人になつくことはありません。活動時間も人の気配が落ち着いた夜になってからです。
ただ、時間が経つと人に馴れていくので、飼育することはできます。飼い主が危害を加えない存在だと分かれば、怖がって噛んでくることもありません。エサやりを通じて人に馴れるまで時間をかけて待つのが大事です。時間が経てば、手乗りさせることも可能になります。
アシダカグモを購入して飼育するには?
アシダカグモを売っている店は少ないので、ネット通販やネットオークションなどで探すと見つかります。3000円未満の価格帯が多く、巨大なアシダカグモ1匹から数匹セットなど、さまざまな形で出品されています。
購入時には一緒に飼育ケースと土、水飲み用の小さな容器なども合わせて揃えておきましょう。またアシダカグモのエサとなるコオロギやゴキブリなど、生き餌もペットショップで購入するようにしておきましょう。
脱皮の時期になるとエサを食べない時があります。特に卵嚢(らんのう)を抱えている産卵期には、1カ月ほどエサを食べなくなります。その時には無理にエサを食べさせず、放置してストレスを与えないようにしましょう。アシダカグモを発見した時の2つの対処方法
アシダカグモを対処するオススメの2つの方法を紹介します。
長い棒で追い払う
アシダカグモの臆病な性格を利用して、長い棒などを使って優しく外へ誘導してあげるように追い払う方法です。アシダカグモは臆病なので、人が近づくだけで逃げだします。アシダカグモが苦手な人は怖くて近づけないので、長い棒などを使って窓から外へだしてあげましょう。
アシダカグモの餌を駆除する
アシダカグモを駆除するのではなく、アシダカグモの餌となるゴキブリなどの害虫を駆除しましょう。エサとなるゴキブリなどの害虫がいなくなれば、アシダカグモは自然にいなくなります。
逆にいえば、アシダカグモがいなくならないということは、家にゴキブリなどの害虫がたくさんいる可能性があるということです。とはいっても、生命力と繁殖力が高く、動きが俊敏なゴキブリを全滅させるのは非常に困難です。ゴキブリの対策については下記の記事で詳しく紹介しています。
アシダカグモがゴキブリを駆除してくれるのを待てない、もしくはアシダカグモに早く家から出ていってのほしいのなら、害虫駆除業者に依頼するといいでしょう。やはり、経験と知識が豊富なプロの仕事は違います。
まとめ
今回はアシダカグモの特徴や、見つけた時の対処方法を紹介しました。アシダカグモは人に無害で、害虫駆除してくれる益虫です。手っ取り早くアシダカグモの姿を見ないですむようにするなら、ゴキブリなどの害虫を駆除することをオススメします。
ゴキブリなどの害虫を徹底的に駆除するのは素人には難しいので、害虫駆除業者に依頼するのが得策です。業者選びは複数の業者を比較して決めましょう。料金相場やサービス内容をよく確認した方がいい業者を選べます。
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