ネズミを駆除する前に特徴を知ることから始めてみましょう。今回はネズミの特徴や被害、ネズミの好物を使って駆除する方法を紹介します。
家に潜むネズミの特徴

ドブネズミ
ネズミの中でも代表的なネズミがドブネズミです。灰色の毛並みで体長は20cm~30cm程度と体格が大きいのが特徴的なネズミです。性格はネズミの中でかなりの狂暴で獰猛で、見かけても決して無闇に近づかないようにしましょう。噛まれてしまうと傷口から狂犬病などの感染症を引き起こす場合があり危険です。
ドブネズミは湿った環境を好み下水道やゴミ周辺、キッチンなどに潜んでいることがあります。駆除をする場合は捕獲する時に噛まれる恐れがあるので、臭いや音で追い出す方法で撃退しましょう。
クマネズミ
ドブネズミよりも少し体長が小さいが25cm~26cmとそれでもかなり大きめの体格で、黒色または茶褐色の毛並みです。ドブネズミと違い警戒心が強く、臆病な性格です。
屋根裏などに潜んでいることがあります。そのため天井裏で物音が聞こえる場合はクマネズミがいることが多いです。配線などを噛んで切ることがあり、それにより火事を引き起こす原因となることがあります。クマネズミが潜んでいる事がわかった場合は早めに駆除するようにしましょう。
ハツカネズミ
ドブネズミやクマネズミと違い10cm程度と小さな体格で、黒色や褐色の毛並みです。性格は穏やかですが、好奇心旺盛で狭い場所などあっちこっちと素早く動き回っています。好奇心旺盛な性格なので、その性格を利用した駆除方法を選びましょう。
ネズミによって体格や性格がバラバラではありますが、どのネズミも病原菌を持っているため、そのまま放置はできません。改めてそれぞれのネズミの特徴を生かした駆除方法を的確に選んで駆除しましょう。
ネズミによる被害

ネズミは体内や体毛に寄生虫を宿しています。家に備蓄している食料をネズミが侵入して食い荒らされるとほとんどの食物が汚染されてしまいます。万が一噛まれてしまうと狂犬病などの感染症を引き起こしてしまい、最悪の場合は命の危険もあるので非常に危ない存在です。
ネズミは雑食で様々な物にかじるクセがあります。家の中の様々な場所をかじるので、電気の配線などをかじり配線がショートして引火することで火事になることもあります。
それに家に住み着くと言うことは、ネズミが繁殖することで糞や尿などの排泄物を家の所々にされることでカビなどもその排泄物から繁殖します。カビは人体には悪影響で、家にもよくない存在です。カビが広がりすぎて大がかりな工事にまで発展することもあります。
このような様々な被害を起こすネズミを放置することが大変危険だと知って起きましょう。その上で、的確な駆除方法でネズミを撃退しましょう。
ネズミを駆除するためにはネズミの好物が必要

正しいネズミの好物を知っておくと駆除する時に効率的に誘導できます。家を荒らすネズミを1匹でも多く駆除するためにはネズミの好物が欠かせません。
チーズはそれほど好物ではない
ネズミにとって、チーズの優先順位は低いです。他に食料がない場合はともかく、選択肢がある状態では後回しになります。ネズミがチーズを好むイメージは、欧州の保存食がチーズであったことが関係しています。穴があるチーズはネズミにかじられたという解釈も、そのイメージを後押ししています。近代から現代のフィクションでは、ネズミが好んでチーズを食べるシーンが目立っています。
小型のネズミは加工食品が好物
ハツカネズミとクマネズミは、穀物やイモ類が好物です。すぐに栄養がとれる上に食べやすく、持ち運びやすいので真っ先に狙います。また、野菜と果物も好物です。
小型ネズミは、床に落ちている食べかすを集めます。壁などを登れるクマネズミへの対策として、キッチンや棚の上でも油断しないようにしましょう。ネズミの対策については下記の記事で詳しく紹介しています。

大型のネズミは肉などの食品が好物
大型のドブネズミは、動物性の食品が好物です。肉と魚介類があれば、優先的にそれをターゲットにします。小型種のネズミと同じく、穀物や野菜も食べます。消費されるエネルギーを補給するには糖質が適しており、どんどん胃袋に入れます。
ネズミを駆除する方法

忌避剤を設置して駆除する
ネズミを駆除する方法にはいつかあります。駆除と言うからには殺虫剤で処分する方法もあります。しかし、ネズミの死骸などの後処理はそれはそれで大変です。
自分で簡単にできる駆除方法は、忌避剤と言われるネズミが嫌うニオイを出す薬剤をネズミが潜んでいそうな場所や侵入してきそうな場所、食料がある場所に設置するだけです。忌避剤は固形物やスプレータイプなど種類もあるので用途に合わせて使い分けられます。



ネズミの好物を使って駆除する方法
準備物
- 好物を混ぜた毒餌
手順
ネズミの移動経路を探る
ネズミの通り道には、糞尿といった「ラットサイン」があります。ネズミの好物を毒餌と罠に使って、ネズミの痕跡があった場所に設置して駆除しましょう。外と通じている穴から入ってきたネズミは、冷蔵庫の裏などの狭い場所を好んで移動します。また、料理の一部が落ちているキッチンに集まるので、隅をじっくりと観察しましょう。クマネズミはキッチンの上にも登ってくるので注意しましょう。
ネズミの好物を分けて設置する
ネズミの移動経路がわかったら、好物を混ぜた毒餌を置いて駆除します。大きな団子を1つ用意するよりも、10分割して多くセットした方が効果的に駆除できます。好物でネズミを誘き寄せて駆除する。
駆除したネズミを処分する
毒餌や罠を使ってネズミが捕獲できても、まだ生きている時は注意する。うっかり指などを噛まれると、深刻な感染症になる恐れがあります。

小さなネズミでも、自然の中でたくましく生きています。いきなり新しい好物の餌が置かれていたら、警戒してしばらく食べないこともよくあります。
夜間に活動するネズミは嗅覚がかなり発達しており、好物の中に混ざっている異常な匂いを嗅ぎとった場合は毒餌に引っかかりません。野生のネズミは用心深い生き物なので、長期戦も覚悟しておく必要があります。
殺鼠剤の成分や、効果的に使う方法については下記の記事で詳しく紹介しています。

ネズミ駆除を業者に依頼すると高確率の駆除

ネズミの好物で駆除するのもいいですが、ネズミ駆除の専門業者に依頼する選択肢もあります。費用はかかりますが、床下や屋根裏も確認してくれるので高確率の駆除になります。
スーパーラットは素人には駆除できない
市販の毒餌では死なない「スーパーラット」がいます。スーパーラットとは耐性がついているネズミのことで、仕掛けられている毒入りの好物も平気で食べます。気づかないままスーパーラットに毒餌を仕掛けると、好物を与えているだけになります。スーパーラット対策としても、早めに専門業者に相談するのがオススメです。
ペットや赤ちゃんがいる場合は注意
何でも口にするペットや赤ちゃんがいる場合は、超音波や匂いによる駆除も検討しましょう。専門業者はネズミの習性を熟知しており、多彩な方法で駆除できます。
好物をセットした罠による駆除で一番厄介な、まだ生きているネズミの始末も任せられます。不潔で凶暴なネズミに近づかずにすむのも大きなメリットです。専門の業者なら仕掛けの設置から駆除まで、手際よく結果的に駆除してくれます。
ネズミを駆除しても侵入経路を見つけないと防げない
どんな小さな穴も見逃さずに見つけて、中を調査して金網などでブロックするのがプロの仕事です。個人でそこまでの機材と材料を揃えるのは大変で、やはり専門業者が頼りになります。
家の中にある巣を根こそぎ見つけ出すから、知らない場所でネズミの死骸が腐る心配がありません。賃貸物件や借家では、毎月払っている共益費からネズミ駆除してもらえる可能性があります。いずれにせよ、住んでいる物件の異常はすぐに管理者に報告した方がスムーズです。
まとめ
今回はネズミの特徴や被害、ネズミの好物を使って駆除する方法を紹介しました。ネズミが住み着いていると分かっていても、自分ではどうすることができない方がほとんどだと思います。そのまま放置すればどんどん被害が大きくなり、取り返しのつかないことになる前にプロに依頼することをオススメします。安心できる生活を取り戻しましょう。