かわいいムクドリは今や街の嫌われ者!?ムクドリによる鳴き声の被害や自分でできる対策を紹介
ムクドリは大きい瞳と黄色いクチバシが特徴の鳥です。夕方になると群れを作って一斉に鳴き声をあげて糞するため被害が多く報告されています。そこで今回はムクドリの特徴や被害、自分でできる対策を紹介します。これでダメなら業者に相談しましょう。
ムクドリとは?特徴と生態
ムクドリはほぼ日本全国に生息している野鳥です。椋(ムク)の木の実が好きだということから、ムクドリと名づけられました。しかし、ムクドリは雑食性で木の実に限らず種子や果物、虫などいろいろな物を食べます。
ムクドリの特徴
ムクドリの体長は24cm程度の大きさです。スズメよりふた回りほど大きいサイズの鳥で、種類はスズメ目ムクドリ科に属します。ムクドリはスズメの仲間です。
ムクドリという名前が正式名称ですが、地方によってモズやツグミ、ヤマスズメなどさまざまな名前で呼ばれています。姿を見たことはなくても名前を聞いたことがあるという方も多いのではないのでしょうか?
ムクドリの生態
ムクドリは高い山の奥より、ひらけた場所を好んで住みます。低地の平野、低い山、田畑や市街地に生息しています。
ムクドリは一夫一婦でつがいとなり、両親で子育てします。春~夏にかけて6個程度の卵を産み、卵が孵化すると父親と母親が揃ってエサを探しに行きヒナたちに与えます。ヒナたちが大きくなって巣立つと他のムクドリたちと集まって群れをつくります。
ムクドリは1羽1羽が小さく弱いため、群れをつくることで天敵のタカやフクロウから身を守ります。
益鳥(いい鳥)だったムクドリが害鳥になった悲しい理由
昔、ムクドリは益鳥とされていました。まだ農薬などない時代は、田畑の虫を食べてくれるムクドリはありがたい存在でした。ムクドリが一年に食べる虫の数は、百万匹以上だそうです。
当時の人々はせっせと田畑の害虫を退治してくれるムクドリが大好きでした。秋になって田畑の虫が少なくなると、農家ではムクドリのために実った果実をわざと収穫せずに残しておきました。
ムクドリは果実を食べた後、果実の種子が混ざった糞します。その種子が土に落ちて根付くと、芽が出て新しい樹木が生えてきます。このように人間とムクドリはWin-Winの関係でした。
昔から人間の身近にいたムクドリですが、昔と今では人間とムクドリの関係が変わってきました。その理由はムクドリの周りの環境が変わってきたことです。日本は戦後、高度成長期を迎え街の開発を進めていきました。結果、どんどん田畑や山が減り、ムクドリの住みかや餌が奪われていきました。
ムクドリは山奥には住めないため、生き残るために市街地に生息場所を移して道路の街路樹や人の家に巣を作るようになりました。すると、さっそく住民たちがムクドリの鳴き声で眠れないなどの被害を訴えるようになりました。
昔は皆に愛されていたムクドリですが、今やカラスと並ぶ害鳥として街の嫌われ者になってしまったのです。人と動物の共存を考えさせられますね。
民家や農家からムクドリの被害報告がある
ムクドリの被害には、鳴き声による被害があります。ムクドリは夕方になると群れを作ります。ムクドリの群れは数羽単位ではなく数十羽、時には数百羽を超える群れとなります。市街地に住むようになったムクドリは、電線が垂れ下がるほどの群れになります。そして一斉に鳴き声をあげ、一斉に糞します。
ムクドリは暗くなると寝入り鳴き止む習性を持っています。しかし、市街地は街灯や車のライトなどでずっと明るく照らされているためムクドリはなかなか寝入りません。そのため何時間にも渡って数百羽のムクドリが「ギャーギャー」と鳴いている状態が続きます。
さらにムクドリの糞による被害は見た目の汚さや不衛生さだけでなく、道路の看板が糞により見えなくなるなどの問題も引きおこしています。毎日落とされるムクドリの糞を掃除するため、自治体では相当な費用の負担を強いられます。民家でもムクドリが巣をつくったために糞による悪臭や、ダニに悩まされる被害が報告されています。
雑食性のムクドリは農家が大切に育てた果実などを食べるようになりました。農家にとって商品となる果実を食べられると死活問題になります。
ムクドリは駆除できない!?自分でできる対策
ムクドリの被害を防ぐため駆除したいと思っても一つ問題があります。それは「鳥獣保護管理法」により、ムクドリを勝手に殺すことが禁じられています。
日本にまだ自然があふれていた頃のムクドリは、田んぼや畑の虫を食べてくれる役に立つ鳥でした。ムクドリが害鳥になってしまったのは住みかや、餌を勝手に奪った人間のせいだともいえます。そう考えるとムクドリは可哀想な鳥です。
現在深刻な被害に困っている人はたくさんいて、被害にあっているとそんなことを言ってはいられませんよね。そこで駆除はできなくても追い払うことはできます。ムクドリを放置して被害が広がる前に早めに対策しましょう。
- 防鳥ネットを張ってムクドリを追い払う
- 忌避剤や薬品をまいてムクドリを追い払う
- 剣山のようなトゲのついたものを置いてムクドリを追い払う
- 電気ショック、超音波、LEDライト、忌避声の出る装置などを設置する
- テグスやワイヤーを張ってムクドリを追い払う
- 粘着シートを利用してムクドリを追い払う
- フクロウやタカの置物を置いてムクドリを追い払う
これらはホームセンターやネットで購入できます。特に効果が高いのは、防鳥ネットや電気ショック装置です。
ムクドリは賢いので対策するのが難しい
ムクドリの対策方法はいろいろありますが、素人の技術では失敗も多いです。防鳥ネットは網目の細かいネットを選び、ぴっちりと隙間なく設置しないと効果がありません。
最初はキレイに設置できても時間がたつうちにネットの重みでゆるみ、角などに隙間ができるとムクドリは入り込みます。このくらいなら大丈夫だろうと思うような小さな隙間からもムクドリは入り込みます。ネット内へムクドリが侵入した場合は、ムクドリにとって外敵から守られる天国のようなものになり完全に逆効果になってしまいます。
剣山のようなトゲのついたものを置く方法や、テグスやワイヤーを張る方法もムクドリはすぐ他の隙間をみつけて入り込んでしまいます。粘着シートを貼っても、その場所を覚えてしまい別の場所から近づくようになります。木酢液などの忌避剤や薬品をまく方法は、雨などで流されてしまうと効果がなくなります。
電気ショック、超音波、LEDライト、忌避声の出る装置などを設置する方法は、波数やライトの色、音をこまめに替えなくてはなりません。ムクドリは学習能力が高く、しばらくするとその装置の仕掛けに慣れて舞い戻ってくるからです。
これらの方法は根気がいる作業で、当然お金も時間もかかります。賢いムクドリの対策は難しく、なかなか最終的な解決にはならないことも多いです。
自分で手に負えない場合は、業者に依頼する方がいいでしょう。アフターサービスが丁寧な業者を選べばムクドリの巣を取り除いたり、ムクドリが来ないような手段を講じてくれるだけでなく、ムクドリの糞によるダニの消毒までやってくれる業者もいます。業者によってサービス内容が異なるので調べてみましょう。
まとめ
今回はムクドリの特徴や被害、自分でできる対策を紹介しました。昔は皆に愛されていたムクドリですが、今は多くの被害をもたらす鳥です。なんだか悲しくなってしまいますが、その対策が必要になってきているのは事実です。
ムクドリの鳴き声や、糞による被害で心や体を壊してしまっては大変です。ムクドリの被害に困ったら紹介した方法を試してみて下さい。そして自分の対策に限界がきたら業者に相談しましょう。
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