バルサンを使う時は部屋を出て待っているだけです。「バルサンの使用前後にやるべき事や注意点」で詳しく紹
賃貸マンションでバルサンを使用する際は、火災報知器の誤作動や近隣住民への影響など、戸建てとは異なる注意点があります。集合住宅では煙が共有スペースや他の部屋に漏れ出すことで、思わぬトラブルに発展することもあります。また、管理会社や大家への事前確認が必要なケースもあるため、自己判断での使用にはリスクが伴います。
そこで今回は賃貸マンションでバルサンを安全に使用するための事前確認や、当日の使用方法、使用後の対応まで紹介します。
賃貸マンションでバルサンを使う前に知っておくべき基本知識

バルサンを使いたいと思っても、賃貸マンションならではの制約や設備の違いに戸惑う方は少なくありません。火災報知器の誤作動や、近隣住民とのトラブルといったリスクを考えると、安易な使用は避けたいところです。そこでバルサンを実際に使用する前に必ず確認しておきたい基本的な情報を、わかりやすく解説します。
賃貸でもバルサンは使える?
結論から言えば、賃貸マンションでもバルサンの使用は可能です。ただし、すべての物件で無条件に使えるわけではなく、契約内容や建物の設備によっては制限がある場合があります。
火災報知器・警報器が誤作動するリスクがある
バルサンの煙や霧が火災報知器に反応してしまうことがあります。火災報知器には主に「煙感知式」と「熱感知式」があり、特に煙感知式はバルサンの煙や霧に敏感に反応します。煙タイプはとくに誤作動リスクが高いため、集合住宅では霧タイプの使用が推奨されます。
また、古い設備のマンションでは、ガス警報器や煙探知機が非常に敏感なこともあり、使用前の安全確認は必須です。
煙漏れによる近隣トラブル
賃貸マンションのような集合住宅では、煙が換気口や隙間から漏れ出し、隣室や上下階にまで影響を及ぼすことがあります。玄関の隙間や換気扇のダクトを通じて煙が流れ込むと、「火事かと思った」と騒ぎになる可能性もあるため注意が必要です。
近隣住民とのトラブルに発展すれば、クレームや管理会社への通報につながる恐れもあります。そのため、使用中はドアや換気口の目張りを徹底することが重要です。あわせて、煙タイプではなく霧タイプや水タイプの製品を選ぶのも有効な対策です。
バルサンの種類と賃貸に適したタイプの選び方

バルサンには複数のタイプがあり、種類によっては賃貸住宅での使用に向かないものもあります。集合住宅で安心して使えるバルサンの選び方を紹介します。
バルサンには大きく分けて以下の3タイプがあります。
- 【煙タイプ】:災報知器が作動しやすく、集合住宅では不向き
- 【霧タイプ】:煙が出ず火災報知器にも影響しにくいため、賃貸での使用に最適
- 【水タイプ】:煙は出ないが、設置に少し手間がかかる
集合住宅においては、霧タイプのバルサン一択と考えて良いでしょう。アース製薬の「バルサン プロEXノンスモーク霧タイプ」は、多くのユーザーから高評価を得ています。

バルサンを使用する前に管理会社に確認すべき事

賃貸住宅では、自己判断でバルサンを使用すると、思わぬトラブルを招く可能性があります。使用前に必ず確認しておきたい4つのポイントを紹介します。
- バルサンの使用可否
- 使用日時の指定
- 火災報知器へのカバー装着の可否(自前のカバーが使用可能か、貸し出しがあるかを確認)
- 廊下や隣室への薬剤拡散を避ける方法について相談
バルサンの使い方手順

バルサンを使う時は部屋を出て待っているだけですが、使用前後にやるべき音や注意点があります。
バルサンを使う前にやるべき事と注意点
- 食品・食器は密閉するか別室に移動させる
- ペットや観葉植物は避難させる
- 火災報知器・ガス警報器にカバーをかける
- 換気口やエアコンは事前に停止
- 使用する部屋のドア・窓はしっかり閉める
いよいよバルサンを使用する段階です。誤った使い方は効果が半減するだけでなく、設備へのダメージや健康被害のリスクにもつながります。正しい手順を守って安全に使いましょう。
バルサンの使い方手順
- 家具や電化製品を覆い、部屋を閉め切る。
- 部屋の中央か高い位置にバルサンを設置する。
- 説明書に従い、薬剤を噴霧させる。
- 2~3時間程度放置し、立ち入らない。
- 帰宅後は窓を開け、30分以上換気する。
バルサンの使用が終わった後も、部屋を清潔に保つための対応が必要です。小さな子どもやペット、アレルギー体質の方がいる場合は、丁寧な掃除が欠かせません。
- 床やテーブル、食器棚の表面は拭き掃除
- ダニやノミの死骸を掃除機で吸引
- カーテンや布団は洗濯または天日干し
引っ越しするならバルサンを使う絶好のタイミング

引っ越しする予定があるのなら、バルサンを使うベストタイミングといえます。新しい家に荷物を搬入する前は、荷物がないのでバルサンを使いやすいです。
引っ越し前なら精密機器、食器、食品、観賞魚、観葉植物などをビニール袋で覆ったり、外へ運び出すという面倒な作業しなくてすみます。引っ越しの荷物を搬入する前にバルサンを使い、害虫駆除するのがオススメです。
引っ越し先が遠い場合や、スケジュールがタイトで荷物搬入の前にはできない場合は荷解きする前にバルサンを使い害虫駆除しましょう。
不安を感じたらプロへ依頼するのがおすすめ
今回は賃貸マンションでバルサンを安全に使用するための事前確認や、当日の使用方法、使用後の対応まで紹介しました。賃貸マンションでバルサンを使用する際には、火災報知器の誤作動や煙漏れによる近隣トラブル、原状回復費用など、事前に確認すべき点が多数あります。管理会社や大家への許可確認をはじめ、使用中の養生や換気対策、製品選びまで、慎重な対応が求められます。
わずかな油断が思わぬトラブルにつながることもあるため、不安がある場合は無理に自分で行わず、プロの害虫駆除業者に依頼するのが確実で安心です。安全かつ効果的な対策を取りたい方は、まず信頼できる専門業者に相談してみましょう。