ゲジゲジ対策【画像付き】ゲジゲジが出る原因や侵入経路から考える予防対策や駆除方法
ムカデと似た長い脚…。強烈な見た目のゲジゲジに不快感を抱く人も多いのでは。今回は謎に包まれたゲジゲジの知られざる生態や、発生した時の対処法についてご紹介します。
ゲジゲジとはどんな虫?見た目と特徴
そもそもゲジゲジが、どんな虫か知っていますか?まずは特徴や、ムカデやヤスデなど似ている虫との違いを学びましょう。
ゲジゲジの正式名称はゲジ(蚰蜒)といって、ムカデ綱のゲジ目に属する生き物の総称です。見た目は灰黄色で背中に灰緑色の3本の縦じま(ストライプ)があり、体長よりも長い触角を持ちます。
ゲジの体長は20~30mmの小型種で、日本の広範囲に生息しています。春から秋にかけては家屋に侵入し敏捷に走りまわります。体長50~70mmのオオゲジという大型種もあり、本州南岸部以南に生息しています。体は褐色で艶があるのが特徴です。
- ゲジゲジの目は光に敏感に反応して目がいい
- ゲジゲジの脚は15対30の細く体長より長い脚を持ち、触覚も長い
- ゲジゲジの動き方は細長い脚を使って素早く動く
ゲジゲジの生息場所
ゲジゲジは夜行性で、普段は落ち葉や石の下、土の中などに潜んでいます。その他には建物の床下や、草むらなどの暗く湿気が多いジメジメした環境を好みます。家の中では湿気の多い場所として、お風呂場などで目撃されるケースがあります。
活動時期と産卵時期
主な活動時期は真冬を除いた3月~12月頃ですが、特に活動が活発になるのは6~9月です。産卵時期は6月~11月までの半年ほどです。ゲジゲジは土の中に卵を産みつけるためにあまり目にする機会がありませんが、およそ100~300個の卵が産みつけられて15~20日後には孵化します。
ムカデやヤスデとの違い
ゲジゲジと見た目が似ている虫と言えば、「ムカデ」と「ヤスデ」です。簡単な見分け方は、大きさと足の本数の違いです。それぞれの特徴を比較するため表にまとめてみました。(足の本数を比較するため、ムカデはトビズムカデ、ヤスデは最多足のもので比較しています)
種類 | 大きさ | 足の本数 | 生息場所 | 発生時期 |
---|---|---|---|---|
ゲジゲジ | 20~40mm | 30本(15対) | 石や落ち葉の裏・床下・洞窟・畑など | 3~12月(成虫)6~11月(産卵期) |
ムカデ | 80~130mm | 42本(21対) | 石や落ち葉の裏・コンクリートの隙間・植木鉢の裏など | 9~10月(成虫)5~6月(産卵期) |
ヤスデ | 10~25mm | 700本(350対) | 落ち葉の裏や朽ちた木など | 6~7月初旬、9~10月 |
ムカデに刺された時の対処法や寄せ付けない対策や、ヤスデの駆除や予防方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
ゲジゲジが侵入してくる場所や理由
ゲジゲジが侵入してくる場所や侵入経路、家の中に入ってくる理由について解説していきます。侵入経路や原因がわかれば、対策ができるので確認しておきましょう。
ゲジゲジの代表的な侵入経路
特に多い侵入箇所は下記の通りです。普段は気が付かないくらいの小さな隙間でも、虫なら簡単に入り込んでしまいます。
ゲジゲジの代表的な侵入経路
- 玄関ドアと戸枠の隙間
- 窓と窓枠のちいさな隙間
- 換気扇
- 換気口(通気口・通風口)
- エアコン室外機のダクト(ホース)
このように、家の中と外の境界には小さな隙間が多くあり、虫が侵入する原因となります。隙間に防虫ネットを貼ったり戸締まりを徹底しない限り、ゲジゲジやその他の不快害虫も出入りを繰り返します。
ゲジゲジはエサを探している
ゲジゲジは、エサとなる虫がたくさんいる屋外で活動しています。ただ、まれにエサを探して家の中に侵入してくる場合があります。ゲジゲジは家の中でも暗くて湿気が多い場所を好むので、水回りや家具の裏などに隠れながら、エサとなる虫を探して動き回ります。つまり、エサになる虫を家の中から追い出してしまえば、ゲジゲジが侵入する可能性が低くなると言えます。
ゲジゲジが益虫と呼ばれる理由
強烈なビジュアルのために「不快害虫」と呼ばれるゲジゲジ。しかし人間にとっては、ゴキブリやクモを捕食してくれる「無害な益虫」なんです。
ゴキブリやクモなどを食べてくれる
ゲジゲジは肉食の昆虫で、ゴキブリやクモが好物です。その他カマドウマや蛾など、人間が苦手とする昆虫をエサにしています。
身軽でスピードが早いのも特徴で、あの素早いゴキブリも簡単に捕えられます。エサを求めて家中を隅々までパトロールしてくれ、捕食したら残さずきれいに食べてくれます。殺虫剤を使わずにこれらの害虫を一掃してくれる益虫のため、「ゲジゲジを殺してはいけない」と言われる理由はここにあります。
人間を刺したり噛むことはない
刺したり強力な毒があるように思われがちですが、人間にとって無害な存在です。ムカデのように人を咬むこともありません。そのうえ性格は穏やかで臆病。警戒心が強いため、自分から人間の前に姿を見せることはあまりありません。
ゲジゲジの駆除方法
とはいえ、見た目が強烈なゲジゲジを家の中に出てくると、虫が苦手な人にとっては苦痛です。「あの足が多い見た目がどうしても苦手…」という方は、以下の方法で駆除しましょう。
市販の殺虫剤で駆除する
ホームセンターや薬局でスプレータイプの殺虫剤を手に入れましょう。ムカデ駆除に使えるものなら、ゲジゲジにも効果があります。おすすめなのは冷却タイプの噴射剤。ゲジゲジを凍らせて駆除できるので、一瞬で動きを奪えます。動きまわる虫を駆除するのに不慣れな場合は、安全で確実に駆除できるアイテムです。
市販の殺虫剤スプレーの購入を検討している方は、下記の商品がおすすめなので参考にしてみてください。
隠れているゲジゲジは燻煙剤で駆除する
現れたゲジゲジを見失ってしまった方は、燻煙剤を使って駆除することができます。室内に駆除成分の入った煙を充満させることで、クローゼットや家具の隙間に逃げ込んだゲジゲジを、一網打尽にできます。
使用上の注意点といえば、床下で燻煙剤を使う場合です。床下で燻煙剤を使用することで、ゲジゲジや害虫が室内に逃げ込む可能性があるためです。燻煙剤はできるだけ室内で使用してください。燻煙剤での駆除を検討している方は、下記の商品がおすすめです。
ゲジゲジを見たくない人は誘引殺虫剤で駆除する
室内や床下に入りこまないように、家の周りでゲジゲジを寄せ付けない方法もあります。害虫をおびき寄せるために使う薬剤で、害虫が好む成分が入った毒エサで駆除する方法です。
雨に強いタイプなどもあるので、玄関先やベランダなどどんな場所にでも撒けます。誘引殺虫剤での駆除を検討している方は、下記の商品がおすすめです。
ゲジゲジが家の中からいなくなる方法
普段は屋外にいるゲジゲジが家の中に入ってくるのは、エサとなるゴキブリやクモなどの害虫がいるからです。そのため、根本的な予防策は家に住みつく害虫を駆除することですが、その他にも効果的な、ゲジゲジの侵入対策を3点ご紹介します。
家の中を掃除する
まず最初に、エサとなる虫を家の中で発生させない必要があります。食品の食べ残しやホコリなどが虫のエサになるため、室内を掃除をしておくことで発生を抑えることができます。また配管から害虫が出入りすることもあるため、排水口の掃除や生ゴミの処理なども忘れずに行いましょう。
大切なのは、ゲジゲジを寄せ付けない環境づくりです。潜みにくい環境を保つことが予防対策になります。
侵入経路の隙間を埋める
ゲジゲジはわずかな隙間でも、入り込む習性があります。そのため侵入経路となる隙間を作らないようにしましょう。例えば通気口や排水口、壁や扉などの隙間から入ってきます。換気扇やエアコンの室外機からダクトをつたって侵入することもあります。
排水口や換気口(換気扇)には目の細かい網やネットをつけると、侵入予防に効果があります。ホームセンターやネット通販で手に入れられるので、サイズのある商品を探してみましょう。
侵入防止剤を使う
侵入防止剤を使うのも予防効果があります。家の周りに撒くタイプや、窓の下や外壁にスプレーするタイプなど、侵入されたくない箇所に使用するだけです。これもホームセンターやネット通販で購入できます。
家の周りの雑草や落ち葉を取り除く
ゲジゲジが好む「暗くて湿気の多い場所」を作らないため、家の周りもキレイに掃除してください。草が生い茂っている場合は取り除き、家の周りにゲジゲジが隠れるようなものを置かないようにしましょう。また、家の周りに殺虫剤を撒いておく方法もあります。この方法なら、ゲジゲジ以外の害虫も駆除することが可能です。
家の中の掃除が終わったら、家の周りの雑草や落ち葉をこまめに取り除くなど、家の周りの掃除にも心がけてみましょう。
最後に:自分で駆除できなければ業者に相談しよう
今回はゲジゲジの特徴や、ゲジゲジを駆除や予防する方法について紹介しました。自分の手に負えないゲジゲジや害虫を駆除するには、専門業者の力を借りるしかありません。そこで重要になるのが業者選びです。自分に合った業者を選ぶには、複数の業者を比較検討しましょう。
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