イモリとヤモリの違いは?毒性がある?イモリやヤモリの生態や飼育方法のまとめ
イモリとヤモリは名前や見た目がよく似ていますが、生態に大きな違いがあります。ユニークで可愛らしい姿をしていますが、急に遭遇するとちょっとビックリしてしまいますね。今回はイモリとヤモリの見分け方や特徴、飼育の方法や追い出し方を紹介します。
イモリとヤモリの見分け方は?
お腹が赤いのが「イモリ」、赤くないのが「ヤモリ」です。日本で「イモリ」と呼ばれているイモリは「アカハライモリ」を指すことが多く、「ヤモリ」は「ニホンヤモリ」を指すことが一般的です。
見た目が似ているため、どちらがどっちなのか見分けがつかない人が多いかもしれませんが、大きな違いはお腹の色です。アカハライモリは、お腹が鮮やかな赤色をしているのが特徴です。お腹以外は黒いため、ひっくり返すとはっきり分かります。ニホンヤモリのお腹は、赤くなく全身がベージュや灰色のような色をしています。お腹の色の違いでイモリかヤモリか見分けるようにしましょう。
違いを見分けるポイント | イモリ(アカハライモリ) | ヤモリ(ニホンヤモリ) |
---|---|---|
生物の分類 | 両生類 | 爬虫類 |
生息地 | 水辺や水中 | 陸上(家の周辺) |
足の指の数 | 前足4本、後ろ足5本 | 前後ろとも5本ずつ |
うろこ | うろこは無い | 全身にうろこがある |
まぶた | まぶたがある | まぶたが無い |
指の爪 | 爪は無い | 爪がある |
大きさ | 10~14cm程度 | 8~10cm程度 |
イモリとはどんな生き物?
イモリはカエルと同じ両生類
イモリはカエルやサンショウウオと同じ「両性類」です。子供のころはオタマジャクシのような姿をしており水中でエラ呼吸していますが、大人になると肺呼吸と皮膚呼吸するようになります。
イモリには鱗(うろこ)がなく、柔らかい皮膚が粘膜に覆われているため、乾燥しないように常に濡れてヌルヌルしています。
井戸(水)を守ってくれるため「井守」と書く
イモリは、浅い水辺に多く生息しています。池や水田、沼などに棲み水辺にいるイトミミズや魚卵など小さな生物を食べて暮らしています。生活に必要な井戸など水のある場所の害虫を食べてくれるため「井守」と書きます。
毒性がある
イモリには毒性があり、赤いお腹にフグと同じテトロドトキシンと呼ばれる毒を持っていす。敵に襲われた時にわざとひっくり返って赤いお腹を見せ、毒をもっていることをアピールして警戒させると言われています。
毒性は強くありませんが、イモリを触った時はしっかり手を洗いましょう。その手で目や口を触らないように注意しましょう。
再生能力がある
イモリは尻尾だけでなく足や、腕が切られても再生する能力をもっています。ヤモリのように自分で尻尾を切ることはありませんが、骨や顎(あご)、脳の一部が無くなっても再生できます。体のどこが切れても回復できる驚異的な再生能力がイモリの特徴です。
ヤモリとはどんな生き物?
ヤモリは爬虫類
ヤモリは「爬虫類」に分類され蛇やトカゲの仲間です。卵は殻に包まれており、子供のころも親とそっくりな姿をしています。家の周辺だけでなく、公園や神社の外灯付近で見かけます。
日中は隠れて寝ているため姿を見ることはありません。猫のような縦長の目を光らせて、夜になると活発に活動してエサとなる昆虫を探し出します。
家を守ってくれるため「家守」と書く
ヤモリは家にいる害虫を食べてくれる爬虫類です。ハエや蚊、ゴキブリなどから家を守ってくれるため漢字で「家守」や「屋守」と書きます。
古くからヤモリは「神様の使い」と言われ、ヤモリがいる家は火事などが厄災に遭わないとされ「縁起が良い生き物」という言い伝えがあります。
垂直に張り付ける
ヤモリの指は1本1本が吸盤のようになっているため、垂直の壁や窓ガラスにピタッと張り付きます。乾燥している場所を好み水辺は苦手です。ヤモリが地面を歩く姿を見かけることはありません。家の窓や壁に張り付いて、すごいスピードで移動します。
尻尾を自切しても再生できる
トカゲと同じ爬虫類であるヤモリは、尻尾が切れても再生することが可能です。尻尾を自ら切り離すことを自切(じせつ)と言います。ヤモリは敵に捕まってしまった時に自切して逃げますが、イモリは自切しないで逃げます。
ヤモリの特徴や寄せ付けない方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
イモリとヤモリの飼育の仕方
アカハライモリの飼育
アカハライモリの寿命は15~20年と言われています。小型の水槽で飼育でき、イモリ専用の人工フードを食べるためペットとして飼いやすい種類です。飼育は比較的簡単ですが、水から出して手で触るのはイモリにとってストレスとなるため控えましょう。
イモリのエサ
- イモリ専用人工フード(ウーパールーパーや亀用でも代用できる)
- アカヒレ、イトミミズ、冷凍アカムシなど生き物
イモリの飼育に必要なもの
- プラスチック製の水槽(蓋つき)
- ろ過装置
- 水草
- 流木やプラスチック製の浮島
ニホンヤモリの飼育
ニホンヤモリの寿命は10年程度です。飼育は難しくありませんが、生きたコオロギを与える必要があるため、虫嫌いの方は止めておきましょう。
ヤモリは繊細で臆病なためペットとして飼育しても、初めのうちはエサを食べてくれないことがあります。驚かせたり怖がらせたりしないよう、焦らずじっくり育てましょう。
また、ヤモリは寒さが大の苦手です。パネルヒーターで18~30℃の温度を保つ必要があります。
ヤモリのエサ
- コオロギ、デュビアなど生きた昆虫
- カルシウム剤(クル病を防ぐため、昆虫に必ず添加する)
ヤモリの飼育に必要なもの
- プラスチック製の水槽(蓋つき)
- エサ入れ
- 水入れ
- パネルヒーター
- 流木
イモリやヤモリの追い出し方
イモリは家の中に侵入しない
水辺に棲むイモリはヤモリと違い家の中に侵入することはなく、追い出す必要はないでしょう。家の近くにある水田や用水路などに棲んでいる可能性があります。外で遊んでいて見かけることがあるかもしれません。イモリの毒性が気になったり両生類が苦手だったりする方は、業者に駆除相談するといいでしょう。
ヤモリは新聞紙を使って追い出す
ヤモリはすき間があれば家の中に侵入します。ヤモリはゴキブリやクモ、ハエや蛾など小さい害虫を食べてくれる益獣です。人に危害を加えることもなく放置してもかまいません。
しかし、家の中で糞や尿をされては困ります。もし見つけたら、そっと捕まえて生きたまま外に追い出すようにしましょう。ヤモリは尻尾を自切して逃げてしまうため、ホウキや棒で叩かず追い立てて外に誘導します。
準備物
- 新聞紙
- 虫取り網
新聞紙を使って追い出す手順
- 新聞紙を丸めて背後から追い立てて外に誘導する。
- 虫取り網で捕まえて外に逃がす。
まとめ
今回はイモリとヤモリの見分け方や特徴、飼育の方法や追い出し方を紹介しました。イモリとヤモリは、よく見るととても可愛らしい顔をしていますが、家の周辺で急に遭遇してしまうとビックリしてしまう人も多いでしょう。
どちらも害虫を食べてくれる益獣のため、人に危害を加えることはありません。見つけても放置したり、追い出したりした方がいいでしょう。どうしてもイモリやヤモリが苦手な方は、業者に駆除を依頼しましょう。ムカデやヤスデ、ゲジゲジ駆除など専門業者に相談するのがおすすめです。
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