壁穴の補修は?ネジ穴の補修や破れ・剥がれを補修(シールやパテ)する方法をまとめて紹介
小さな壁穴や、破れ程度であればホームセンターにある道具を使って自分で補修できます。穴や傷が広範囲の場合は、壁紙を張り替えるのがオススメです。そこで今回は壁穴を補修するグッズや、ネジ穴の補修方法を紹介します。
壁穴を早めに補修した方がいい理由は?
虫の侵入口になる恐れがある
壁に開いた穴を補修せずにいると、虫の侵入口になる恐れがあります。害虫によっては、壁穴に巣を作り繁殖してしまうことあるため注意しなければなりません。アリやゴキブリ、ムカデなどが知らない間に壁穴から侵入しないように早めに補修した方がいいでしょう。
振動で亀裂が入る可能性がある
壁穴の周りは耐久性が低下しているため、壁紙や壁材の劣化に繋がります。大型車両による振動や、地震の際の揺れから壁に亀裂が入ってしまうかもしれません。亀裂に沿って壁穴がどんどん大きくなり、補修に手間がかかる可能性があります。
賃貸物件は退去時に修理費を求められる可能性がある
賃貸物件は退去時に原状回復が求められるため、壁穴の状態によっては修理費を請求されることがあります。原状回復しなければならない項目には、壁への落書きやシミだけでなくネジ穴やクギ穴も含まれることがあります。
画鋲など小さい壁穴の補修方法
紙粘土で穴埋めする
画鋲を刺した跡にできる小さい壁穴は、紙粘土で補修できます。専用の補修材ではありませんが、手軽に穴埋めできるためおすすめです。家にある紙粘土と爪楊枝と使って補修してみましょう。紙粘土がカラカラに乾燥しているときは、少量の水で濡らせば塗り込みやすくなります。
準備物
- 紙粘土
- 爪楊枝
紙粘土で穴埋めする手順
- 壁穴に紙粘土を少量取り穴に塗り込む。
- 余分な紙粘土を取り除く。
- 爪楊枝でキレイに整える。
補修用シールで穴埋めする
小さい壁穴にはシールを使って補修する方法もおすすめです。壁紙と同じ色柄のシールを貼るだけで簡単に穴埋めできます。凸凹している場合は、パテを使ってキレイに仕上げましょう。修理費をかけたくないときは、100円ショップで買えるウォールステッカーで穴を隠す方法もあります。
準備物
- 壁紙補修用シール
- 補修用パテ
- カッター
- 紙やすり
補修用シールで穴埋めする手順
- 壁穴の周りの壁紙をカッターで切り取る。
- 穴と切れ込み部分をパテで埋めて乾燥させる。
- パテが乾いたら、紙やすりで表面の凸凹を平らにならす。
- 壁紙補修用シールを貼って完了。
ネジ穴など少し大きめの壁穴の補修方法
ネジ穴など画鋲の刺し穴より少し大きめの壁穴は、壁穴用の補修材で穴埋めしましょう。補修材は水回りと壁との隙間を埋める白いゴムパッキンのようなものです。半日程度で乾き、壁穴をしっかり埋められます。
準備物
- 壁穴用の補修材
- 瞬間接着剤
- 爪楊枝
- 手芸用の綿
- ヘラ
壁穴補修材で穴埋めする手順
- 手芸用の綿に瞬間接着剤を付ける。
- ①を壁穴に爪楊枝で少しずつ詰める。
- 補修材を壁穴に注入する。
- ヘラで平らにして完了。
おすすめ壁穴補修材
壁穴用の補修材は、壁紙と同じ色のものを選びましょう。
ネジ穴や画鋲穴が分からなくなるくらいキレイに仕上がる補修材です。
和室の壁穴におすすめの補修材です。和室の壁の色に合わせて、3色を配合して埋め込みましょう。
木材の穴埋めに使える補修材です。壁穴だけでなく、ひび割れにも使えます。
こぶしサイズの壁穴の補修方法
壁にこぶしサイズの大きな穴が開いてしまったときは、リペアプレートを使った修理方法がおすすめです。リペアプレートとは、ネット状の網と枠で作られている壁穴補修アイテムです。穴が開いている部分の壁紙を剥がし、リペアプレートを貼って、その上から同じ種類の壁紙を貼り付けるだけで補修できます。ホームセンターやネットショップで購入可能です。
準備物
- 鉛筆
- 定規
- リペアプレート
- 補修用パテ
- パテベラ
- のり付きの壁紙
- サンドペーパー
- ローラー
- スポンジ
リペアプレートで補修する手順
- 補修する壁穴の周りの壁紙をめくる。
- 穴が中央になるようにリペアプレートを置く。
- リペアプレートよりも10cm程度大きめの四角を鉛筆で描く。
- 鉛筆で描いた線に沿ってカッターで切り込みを入れ、壁紙を剥がす。
- サンドペーパーで穴周辺をならす。
- 穴の部分にリペアプレートを貼り付け、上からパテを全体に塗る。
- パテをパテベラで平らに伸ばし、しっかり乾燥させる。
- パテが乾燥したらサンドペーパーをかけて平らにする。
- 補修部分より一回り大きいのり付きの補修用壁紙を貼り付ける。
- 元の壁紙と補修用の壁紙が重なった部分を切り取る。
- 壁紙の継ぎ目をローラーで圧着させる。
- はみ出た余分なのりをスポンジで拭き取って完了。
リペアプレートで補修するときのコツ
- リペアプレートがずれないように、四隅に両面テープを貼るとしっかり固定できる
- パテは下地が滑らかになるまで何度も重ね塗りする必要がある
- 新しい壁紙は、のりが乾くまで引っ張らない
壁紙用の補修パテには、文房具の修正ペンのようなペン型タイプや、ペンキのようなバケツ型タイプがあります。ペン型は画びょうや釘の穴の上にチョンチョンとペン先を押し付けるだけなので簡単です。
壁紙の軽度な傷を補修する方法
壁紙にシールを貼って補修する
元の壁紙に近い色のシールを貼ると目立たなくなります。壁の穴隠し専用のシールを購入してもいいし、インテリアにこだわりたい人は100均などで売っている可愛いシールやウォールステッカーを貼るといいでしょう。壁紙の穴や傷をごまかせて、部屋をおしゃれにイメージチェンジできます。
壁紙の破れを補修する方法
まだ壁紙に破れた部分が残っている時の補修方法は簡単です。
準備物
- カッター
- 定規
- ジョイントコークA
- ジョイントローラー
壁紙の破れを補修する手順
- 同じ壁紙が使われている壁のコンセントプレートを外す。
- コンセントプレートを外すと、壁紙が余っている部分が現れるので、補修する部分を覆うだけの大きさにカットする。
- 既存の壁紙にカッターの切れ目を入れて、カッターの刃先を利用して丁寧に剥がす。
- カットした壁紙(余材)の裏にジョイントコークAを少量付けて、ジョイントローラーで押さえて完了。
コークの切れを補修する方法
天井と壁の取り合い部や、サッシと壁の取り合い部分の巾木と壁の取り合い部にはジョイントコークAを充填しているケースがとても多いです。経年によってコークが切れて隙間ができる場合があります。
準備物
- ジョイントコークA
- タオル
コークの切れを補修する手順
- コークが切れた場所に再度ジョイントコークAを充填し、少し濡れたタオルなどで上から押さえて完了。
失敗しても濡れたタオルで取り除けるので、何度でもやり直しが可能です。ジョイントコークAのカラーはアイボリーが使われていることが多いです。
壁紙のつなぎ目の隙間を補修する方法
壁紙のつなぎ目も隙間ができるため、ジョイントコークAを充填することで隠せます。しかし、汚れが付着しやすくなるのであまりオススメできません。
ホームセンターなどでも売っている専用のパウダーがあり、パフを利用して上から数回たたくことで見えなくなります。
汚れや破れがヒドイなら壁紙を張り替えよう
壁紙の破損部分だけを補修するのも手軽でいいですが、壁紙を自分で張り替えるのもひとつの方法です。壁紙を張り替えれば部屋の印象もがらりと変わって楽しめます。
壁紙を張り替えるには必要な道具は多く、一定の技術が必要です。仕上がりにそれほどこだわらないということであれば素人でもでます。よく個人のブログでもDIYで壁紙を張り替えたビフォーアフターを掲載されている人もいます。
通常の壁紙は裏面にのりが付いていないため、自分でのりを塗る必要がありますが、最近はDIY用にあらかじめのりがついている壁紙が販売されているので便利です。これを機会に「挑戦するのもいいかな~」と思われる人は、ぜひチャレンジしてみて下さい。壁紙の張り替えに必要な道具から張り替え手順については下記の記事で詳しく紹介しています。
準備物
- マスカー
- カッター
- ジョイントローラー
- ジョイントコークA
- サンドペーパー
- ヘラ(竹ベラ、地ベラ)
- 新しい壁紙
- 撫でバケ
- 脚立
- メジャー
- スポンジまたはタオル
壁紙を張り替える手順
- 家具を邪魔にならない位置へ移動させる。汚れが付く可能性があるため、必要であればマスカーなどで養生する。
- コンセントプレートやスイッチプレートを外して、既存の壁紙を剥がす。
- 下地に凸凹がある場合は、そのまま壁紙を貼ると表面に浮き出ることになるためパテを入れて乾燥後サンドペーパーでこすりフラットな状態にする。
- 石膏ボードが破損している場合は、小さいものはパテで補修し、大きい場合は石膏ボードの張り替える。
- 床から天井までの寸法を測り、新しい壁紙を少し長めにカットする。
- 撫でバケを使って空気を抜くようにして端から順番に貼る。
- 天井との取り合い部分や巾木との取り合い部分や、コンセントの開口部分など必要のない部分を地ベラをあてカッターを沿わせるように直線で切り落とす。
- 壁紙の端部を中心にジョイントローラーで上から押さえて壁としっかり接着させる。
- 入り隅や隙間があるところにはジョイントコークAを充填して隅や隙間を隠す。
- コンセントカバー、スイッチカバーを戻して完了。
壁紙の補修は自分でする?依頼する?
自分で壁紙補修するか?業者に依頼するか?悩むところですよね。軽度の剥がれや壁穴なら市販の便利グッズを使って自分で補修できます。しかし、壁紙を張替えるとなると話は別です。
業者に壁紙を張り替えてもらうメリット
業者に依頼することの一番メリットは、仕上がりがいいということです。DIYで壁紙を張り替える事と比較すれば、その出来は明らかに違います。
また、スピードも早いので家具を移動させたまま何日も過ごさなくても通常の生活にすぐ戻せます。費用はかかりますが、見た目の美しさや時間を優先したい人は業者に依頼するのがオススメです。
自分で壁紙を張り替えるメリット
自分で壁紙を張り替える最大のメリットは費用をおえられることです。また、楽しみながらできることや、自分だけでやったという満足感にもつながります。
時間もかかり、自分が満足できる仕上がりになるかどうかはあなたの技術しだいということになります。
まとめ
今回は壁穴を補修するグッズや、ネジ穴の補修方法を紹介しました。簡単な壁紙の補修であれば比較的簡単な作業です。女性でもグッズさえ揃えれば直せます。
広い範囲で壁紙張り替えたい場合は、仕上がりがいい業者に依頼するのがオススメです。また、下地が破損している場合は、下地の石膏ボードの張り替えをしてからの壁紙の補修となるので業者に依頼する方が安心です。
地元の壁紙・クロスのリフォーム業者を探す
出張訪問サービスの検索予約サイトすまいのホットラインでは、高い技術を持った壁紙・クロスのリフォームの専門業者が多数出店しています。
予約前に無料で質問ができ、作業料金や利用者の口コミも公開されているので、あなたの悩みを解決するピッタリの専門家を見つけることができます。
すまいのホットラインは、引越し・不用品回収・ハウスクリーニングなど、
200種以上の出張訪問サービスを予約できる、日本最大級の検索予約サイトです。
- 「相場」がわかる
- 総額料金や実際に利用した人の口コミで選べる
- 「人柄」で選べる
- スタッフの技術力や雰囲気・こだわりで選べる
- 「何でも」頼める
- どうすればいいかわからないお困りごとも解決