トイレ便座の選び方は?便座の種類、機能、サイズ、費用で選べば失敗しない
トイレの便座が壊れたり、トイレをイメージチェンジしたいなどの理由でトイレをリフォームする時に悩むのが便座選びです。そこで今回は便座のサイズや選び方、便座本体の料金や電気代を紹介します。
トイレ便座の種類は?
普通便座
普通便座はオーソドックスな便座で形状は手前が切れているU型と、切れていないO型の2種類があります。普通便座のメリットは暖房や温水洗浄などの機能が何もついていないので故障が少なく、本体価格が安いです。
デメリットは冬になると便座が冷たいことです。寒い日に冷えた便座へ腰を下ろすのは勇気がいります。特に高齢の人には辛いかもしれません。
暖房便座
便座を暖める機能がついているので冬でも安心して座れます。電気代はかかりますが、温水洗浄などの機能はないのでそれほど高額にはなりません。
温水洗浄便座
温水でお尻を洗浄する機能がついている便座です。内閣府の調査では現在の一般家庭の80.3%のトイレが温水洗浄便座だそうです。洗浄に使う温水は瞬間式と貯湯式の2種類があります。瞬間式は使う瞬間にヒーターで温水を作るタイプ、貯湯式はタンクに温水を貯めて使うタイプです。
温水洗浄便座は温水洗浄以外にもさまざまな機能がついているのが魅力です。マッサージ機能や、掃除しやすい機能などいろんな機能があります。しかし、機能が多いと便座の価格も高くなります。どの機能が必要なのかを考えて選ぶのも選び方のポイントです。
トイレタンクやリモコンの種類
トイレにはタンクがあるタンク式トイレと、タンクがないタンクレストイレの2種類があります。
隅付タンク式腰掛便器
トイレの壁の隅に三角のタンクがついているトイレです。三角タンク式と呼ばれることもあります。昔ながらのシンプルな構造のトイレで、便器とタンクが別になっていることから別体型とも呼ばれています。
一般様式便器
背面のタンクが便器とつながっているタイプで、背面タンク式とも呼ばれています。
ワンピースタイプ
便器とタンクが一体になっているトイレで、一体型とも呼ばれています。凹凸が少なく掃除しやすいというメリットがありますが、タンク内に温水洗浄機能が内臓されているためメンテナンスしにくいというデメリットがあります。
タンクレスタイプ
便器の後ろにタンクがなく、水道直結で水を流すタイプです。タンクがないので外観がスッキリしています。また、タンク式だとタンクに水が溜まるまで水を流せませんが、タンクレスタイプなら連続で水を流せます。しかし、タンク式よりタンクレスタイプの方が価格が高くなります。
タンクレスタイプは水圧が低い場所(高層階や築年数が古い家)だと設置できない可能性があります。また、トイレには排水管が壁につながっている壁排水と、床に排水管がある床排水があります。トイレの種類によってはタンクレスに変える時に配管の移動作業が必要な場合があります。
リモコンの種類
- 便座一体型・・・壁に穴を開けなくていいので賃貸住宅で人気があります。便座からリモコンが張り出しているので狭いトイレだと掃除しづらいのがデメリットです。
- 壁掛け型・・・壁にリモコンがあるので使いやすく見た目がスタイリッシュです。価格は便座一体型より高くなる。
温水洗浄便座の便利機能
温水洗浄便座にはさまざまな機能がついています。ここでは便利な機能、掃除しやすい機能、快適な機能での選び方を紹介します。
便座の便利機能
- フタ自動開閉・・・便座に近づくと自動でフタが開閉する機能です。かがまなくてすむので腰が悪い人におすすめの機能です。
- 自動洗浄・・・立ち上がるとセンサーで大小を判断して自動で水を流す機能です。使用した後に流し忘れる心配がないので安心です。
掃除しやすい機能
- 除菌水・・・便器やノズルから除菌成分を含む水が出る機能です。雑菌の繁殖を抑える効果があります。
- 素材や形状・・・汚れがつきにくい樹脂を使った便座や、継ぎ目をなくして汚れが入り込まないように工夫した便座、掃除しやすいよう本体をスライドさせて着脱できる便座などがあります。
- ノズル・・・自動でノズルを洗浄する機能や、清潔を保つために使っていない時はノズルを収納する機能などがあります。
快適な機能
- 温風乾燥・・・使用後、温風でお尻を乾かす機能です。痔もちの人やトイレットペーパーを節約したい人におすすめです。
- マッサージ洗浄・・・お尻を洗う時に強弱のリズムをつけて洗浄する機能です。便秘がちの人におすすめです。
- 自動脱臭・・・使用後、自動で換気してくれる機能です。臭いが気になる人におすすめです。
便座のサイズ
便座を選ぶ時は便器のサイズを確認しておきましょう。便座のサイズを測る時は便座を上げて便器の陶器部分を測ります。便器のサイズにはエロンゲートサイズとレギュラーサイズの2種類があります。
エロンゲートサイズ
開口部が大きい便器で大型サイズとも呼ばれています。
- 便座取り付け穴から便器の先端までの寸法…470mm
- 開口部の縦の寸法…355~380mm
レギュラーサイズ
標準サイズの便器で、具体的な寸法は下記の通りです。
- 便座の取り付け穴から便器の先端までの寸法…440mm
- 開口部の縦の寸法…320~350mm
便座のサイズが合わない時の選び方
他社のメーカーの便器だと同じサイズでも便座が適合しないことがあります。サイズを測ってみて、便座の取り付け穴から便器の先端までの寸法と、開口部の縦の寸法が合わない場合は便座の取り付け穴から便器の先端までの寸法を優先してサイズを選びましょう。
2012年以降に販売されている便座は大型サイズと標準サイズのどちらの便器にも適合する兼用サイズが主流です。しかし、兼用サイズの便座を標準サイズの便器に取り付けた場合、先端が便器の縁からはみ出してしまうことがあります。事前にシミュレーションしてから購入するのがおすすめです。
便座本体の料金相場と電気代
便座本体の料金相場と電気代
- 普通便座・・・3,000円~5,000円
- 暖房便座・・・7,000円~9,000円
- 温水洗浄便座・・・16,000円~100,000円
温水洗浄便座は本体価格だけでなく、電気代も考えて選ぶのがポイントです。
温水洗浄便座は温水貯蔵方式の違いによって日々の電気代に差が出ます。常時温水を保温している貯湯式より、保温しなくてよい瞬間式の方が電気代は安いのですが本体価格は瞬間式の方が貯湯式より高価です。
- 瞬間式TOTO アプリコットTCF4713
- 本体価格93,333円
- 年間電気代2,460円
- 貯湯式TOTO SB TCF6623
- 本体価格64,003円
- 年間電気代4,488円
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電気代は2021年8月時点のTOTO調べ
トイレリフォームの料金相場
工事内容や便座のタイプで異なりますが、トイレリフォームの相場は1箇所250,000円~300,000円だといわれています。トイレリフォームの費用相場については下記の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回は便座のサイズや選び方、便座本体の料金や電気代を紹介しました。便座を選ぶ時は便座やタンク、リモコンの種類、便座の機能、便器のサイズ、便座の本体価格や電気代やリフォーム代を考えながら選びましょう。
温水洗浄便座を設置する場合は、電源コンセントと止水栓が必要です。事前に必ず確認しておきましょう。もし、便座の選び方で困ったことや分からないことがあったら、トイレリフォーム業者に相談してみましょう。
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