畳を正しく掃除する方法!普段の畳掃除は拭き掃除やクイックルワイパーでOK
畳を掃除する時は、畳を傷めないポイントがあります。畳を簡単に掃除できて、負担にならず続けられる掃除方法をまとめました。
畳を掃除する時の注意点
畳の掃除は必ず乾拭き
畳は水に弱いので雑巾で拭く時は乾拭きが基本です。
畳の目に沿って掃除する
畳の目に沿って掃除機や、ほうきをかけることで畳を痛めずにすみます。
畳に掃除機をかける時はふんわりかける
畳のことを考えれば掃除機はできる限り使用しない方がいいと言います。掃除機を押し付けることで摩擦が起きたり、畳に引っ掛かってしまい傷んでしまうことがあります。
日常の掃除では掃除機が欠かせません。時間のない時に無理して、拭き掃除するのは負担になります。少しでも畳に負担をかけずに掃除機をかけるにはできるだけ優しく、ふんわり浮かせる感じを意識しましょう。
畳を掃除する5つの方法
掃除機で畳を掃除する
掃除機の種類によって「畳モード」というものがあります。それがついている場合は、その機能を活用しましょう。
畳モードのない掃除機はノズル部分を畳用に変えることもできますが、お持ちの掃除機に合うかどうか確認して購入しましょう。
掃除機で畳を掃除する時は、畳の目に沿って丁寧に押し付けないようにゆっくり、優しく掃除機をかけましょう。掃除機がヘリにひっかからないように、ヘリの手前で止めましょう。
雑巾とほうきで畳を掃除する
窓をあけて換気してほうきである程度ゴミを掃き、乾拭きで雑巾がけする。これも目に沿ってこすりすぎないように注意する。
クイックルワイパーで畳を掃除する
平日はなかなか掃除する時間がないという人は、クイックルワイパーにドライタイプの掃除シートをつけてサッと拭くだけでも十分です。ホコリや髪の毛を取り除けます。音も気にならないので、早朝でも夜でも気が付いた時に掃除できます。
週に1度は拭き掃除する
月に1度、丁寧に拭き掃除すればとても美しい畳をキープできます。水に浸けてしっかりとしぼった雑巾で畳を拭いた後、畳に水分を残さないように乾拭きをするだけです。最後に窓を開けて乾燥させましょう。
大掃除にはクエン酸水で掃除する
2ヶ月に1度や大掃除の時など、定期的にクエン酸水を使って拭き掃除することで畳の黄ばみをとりカビ予防もできます。
準備物
- クエン酸またはお酢
- バケツ
- 雑巾
クエン酸水で掃除する手順
- 部屋を換気してクエン酸水または酢水を作る。
- バケツに雑巾を浸してしっかり雑巾を固く絞る。雑巾を使って畳の目にそって畳を拭く。
- 新しい雑巾で畳を乾拭きして完了。しっかり乾くまでしばらく畳の上を歩かないようにしましょう。
- 【クエン酸水の作り方】・・・バケツ半分程度の水を入れて、クエン酸を小さじ1杯入れて混ぜる
- 【酢水の作り方】・・・バケツ半分程度の水を入れて、酢を大さじ2杯入れて混ぜる
クエン酸と同じようなイメージのナチュラル系洗剤に重曹や、セスキ炭酸ソーダが頭に浮かぶ人も多いと思いますがこの2つは畳の掃除には適していません。畳が変色しては大変なので使用は控えましょう。
畳の使用頻度合わせて畳の掃除頻度も変えよう
畳というのはイ草という丈夫な素材を編んで作っていますが、畳として長年使っていれば擦れたり、ささくれたりして傷んでしまいます。もちろん畳が傷むのを防ぐために裏返したり、表替えしたりして畳をメンテナンスしてあげることが重要ですが、少しでも畳を長持ちさせるためには使用頻度にあわせて掃除頻度を変えるといいでしょう。
あまり使っていない部屋の畳は、畳を擦る掃除は少なくていいし、とはいえ使用頻度が多い部屋はマメに掃除した方がいいです。
居間が畳の場合の掃除頻度は毎日しよう
居間に畳を敷いているのであれば、毎日掃除することをオススメします。毎日が無理だとしても、なるべく掃除頻度を多くしましょう。
居間は常時使う部屋であり日常生活する場でもあるので、人の髪の毛、垢、食べかす、ホコリがたくさんあり、ダニの格好のエサになります。湿度と温度の条件が揃えばダニが繁殖してしまいます。
準備物
- ホウキ
- 掃除機
- 雑巾
居間が畳の場合の掃除手順
- 畳をホウキで掃くか掃除機をかける。
- 固く絞った雑巾で拭いてから、最後に乾拭きをして完了。
客間が畳の場合は1~2週間に1度は掃除する
客間というのは仕様頻度が少ない部屋のため、畳の客間であれば掃除の頻度は少なくてもいいでしょう。掃除すればどうしても畳が擦れます。なるべく畳を擦らない方が畳の寿命は延びます。
とはいえ、人がいない部屋でもホコリはたまります。衛生面から考えて1~2週間に1度は掃除した方がいいでしょう。
掃除方法は居間と同じように、掃き掃除か掃除機での掃除が基本となります。客間を使った後は拭き掃除もした方がいいでしょう。くれぐれも固く絞った雑巾で拭いたのち、乾拭きすることを忘れないでください。
畳の上に〇〇をこぼしちゃったの対処方法
普段から掃除していても、畳の上に何かをこぼして汚れてしまう時もあります。そんな時は汚れにあった方法ですぐに掃除しましょう。
油で汚れた場合は弱アルカリ性で掃除する
水で1%程度に薄めた住宅家具用洗剤(弱アルカリ性)を使用します。その水に雑巾を入れて固く絞ったら、畳の繊維に沿って一往復しましょう。
飲み物で汚れた場合は塩をかけて掃除する
ジュースやお茶、お酒などの飲み物をこぼしてしまった場合は、すぐにティッシュやタオルで拭き取ります。次に塩をかけて湿ってきたら歯ブラシで畳の目を擦って、掃除機をかけて水拭きと乾拭きする。
チョコレートなどで汚れた場合は住宅用洗剤で掃除する
住宅用洗剤をなじませた歯ブラシで汚れをかき出します。布でトントンと叩いてふき取り、お湯拭きして乾拭きしましょう。あまり強くかき出すと、畳の目がめり込んでしまうので注意しましょう。
ガムで汚れた場合はシンナーで掃除する
布にシンナーを染み込ませてふき取ります。畳の目にガムが入り込んでしまった場合は、ガムの部分にあて布してアイロンをあてて柔らかくすると、当て布にガムが付着します。
タバコの灰汚れは塩を使って掃除する
タバコの灰の部分に、塩を振りかけて上からトントンと叩きます。灰が塩にくっついて浮き出てきたら掃除機をかけて終了です。
油性マジックで汚れは除光液やシンナーで掃除する
除光液やシンナーなどを化粧用のコットンに染み込ませて優しくこすって落とします。畳を痛めやすいので気になる場合は、目立たない部分で確認してからしましょう。
畳にカビが発生した場合市販のカビ取り剤で掃除する
市販のカビ取り剤を使用すると簡単です。部屋を換気して説明書をよく読んで使用しましょう。小さなお子様やペットがいるご家庭は十分に注意して下さい。
畳のカビに効果的な掃除方法と予防方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
簡単な手順で畳のカビを取る方法(動画)
時間のある方は、以下の動画で手順をわかりやすく確認できます。
畳は掃除以外に湿気対策が必要です
畳は水に弱いだけでなく、湿気にも弱いので対策が必要です。梅雨の時期や湿気の多い時期には除湿機、エアコンのドライ機能などを使用して湿気を取り除きましょう。
また、畳を上げて湿気を取ることもできます。畳のあげ方は緑の角の方に、目打ちかドライバーを差して持ち上げます。古雑誌などを利用して4隅を持ち上げ、隙間から掃除機を入れてホコリなどやゴミなどを吸い取り4~5時間程度放置しましょう。これは畳が濡れた時や、風通しよくするためにも有効な方法です。
ドライバーではうまく畳があがらない場合は、専用の「手かぎ」という道具を使うといいでしょう。
ベランダにスペースがある場合は、外した畳の裏側を日当たりのいい場所に干し「畳干し」を年1回でもするといいでしょう。
とはいえ、素人が自分で畳を上げるのは難しいようです。畳の種類によって重さも異なり、分厚くて重たい畳の場合はより難しいです。
畳の交換目安は?
畳は購入後3~5年で「裏返し」します。裏返しとは畳床から畳表を剥がして裏返し、キレイな面を表にして元通りに取付けることです。
そして7~10年経つと、畳が傷んで弾力性がなくなってきます。その頃に「表替え」といって畳床はそのままで、畳表の部分のみ新しい物に交換します。このように手入れをして使い、使用開始から約10年を目安に畳を交換します。
新しい畳に張替える場合は、サイズや種類のことも頭にいれてから業者に相談すると話がスムーズです。畳のサイズや、畳の値段相場については下記の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回は畳を掃除する基本方法や、畳の上に○○をこぼした時の対処方法について紹介しました。フローリングよりも掃除方法に少し気を遣う和室ですが、キレイな畳でゴロゴロできるのはやはり最高です。
古くなった畳はいくら頑張って掃除しても、お役目を終える時がきます。紹介した張替えの時期を目安に、業者に張替えてもらいましょう。どのような畳を入れるのがポイントになるので業者に相談しましょう。
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