犬が畳をガリガリ掘る…犬が畳にいたずらしないようする対策するのは飼い主次第
犬が畳や床を掘ったり食べてしまうのは、野生の本能とストレスが主な原因です。そこで今回は犬による畳への被害や、犬が畳にいたずらしないようする対策について紹介します。
犬が畳を傷つける2つの理由
愛犬が和室で一生懸命前足を使って畳をガリガリとこすったり、歯を剥き出しにして畳をムシャムシャと食べたり、その光景を目の当たりにした時は思わず目を疑ってしまいますよね?筆者も同じ経験があり、しばしフリーズしてしまいました。(苦笑)
なぜ愛犬がこのような行動をとるのか?いろいろと調べてみましたが、このような行動をとる理由は大きく分けて2つあることがわかりました。
犬本来の野生の本能
犬の習性として地面をガリガリ掘るという行為は、寝床を作るための行動です。現在は室内で犬を飼育する場合が多いですが、元々犬は外で飼育することが一般的でした。犬専用の寝床が普及していない時代は自らの手(足)で土を掘り、居心地のいい寝床を作る必要があったのです。
室内で飼育すること一般的になりつつある現代でも、犬の本能は身体に浸透しています。愛犬が家の畳やフローリングを一心不乱にガリガリこする行動は、ある意味普通のことと言えます。
犬のストレス
長時間の留守番による寂しさや、運動不足などからくるストレスが理由に考えられます。犬は日常生活を送る上でストレスを受けた時に床をガリガリこすったり、ムシャムシャかじる行動をとることがあります。それは床をガリガリすることによって、多少なりとストレスを解消できるからです。
現代は大型犬や小型犬といった犬種を問わず、犬を室内で飼育することが当たり前となっています。それが犬にとってはストレスを抱えやすい環境となっていることも理由の1つとして考えられます。
犬が畳を傷つけたら根気よくしつけしよう
犬が持つ野生の本能を完全に矯正することは、はっきり言ってそう簡単ではありません。だからといって諦める必要もありません。日頃のしつけにより行動を改善させることは可能です。
これから新たな家族として我が家に愛犬を迎え入れる場合は、子犬の状態からしつけをスタートできるのであればその効果が高いです。
畳をかじることがいけないと教え込むことが非常に重要で、もしあなたの愛犬が畳をガリガリとこすり、ムシャムシャと食べ始めた時に飼い主が毅然とした態度で「いけない!」と怒らなければなりません。ある程度真剣に大きな声で怒る必要性もあります。
そして次に同じことをした時は、軽く痛みを与える(虐待にならない程度に)ことにより厳しく叱ります。筆者の場合はリードで鼻の頭を軽く叩いたりしますが、なかにはハリセンやピコピコハンマーで犬の頭を軽く叩いたりする飼い主もいるようです。
傷みはそれほどでもありませんが音が大きいので、かなり効果覿面だと聞いたことがあります。飼い主が甘い態度を取ってしまうと犬になめられてしまいますので、毅然とした態度を貫き犬が服従するまで繰り返します。
愛犬と飼い主の立場はイコールではなく、必ず立場は飼い主>愛犬であることを理解させましょう。愛犬の可愛さについつい甘やかしたくなる気持ちもわかりますが、この上下関係だけは絶対に崩してはいけません。
犬のストレスを減らそう
筆者の愛犬(サモエド・7歳)も土砂降りで散歩に行けなかったり、長時間留守番させると明らかにストレスがたまっている行動みせます。帰宅すると一心不乱に畳や、フローリングを前足でガリガリとこすり、床材をムシャムシャ食べてしまったこともありました。我が家の床は一部が完全に捨て張り(床材の下地板)が、剥き出しの状態になってしまいました…(泣)
愛犬にストレスを与えないようにするためには、日頃の飼い主の努力が必要不可欠です。その努力は必ず犬に伝わり、結果畳などを傷つけたりいたずら行為も減っていきます。
最近は愛犬を室内で飼うことが多く、中にはケージの中に愛犬を入れっぱなしにしている人もいます。1日中ケージの中に入れていると愛犬もストレスがたまります。このような場合は1日に数時間でいいので、愛犬をケージから解放する時間を設けてあげましょう。そしてできる限り多くの時間一緒に遊び、いいことをしたらいっぱい褒めて、いっぱいハグしてあげましょう。
お散歩もできる限り長い時間、愛犬が疲れる一歩手前位までしてあげるといいでしょう。愛犬とのお散歩は運動不足解消だけではなく、人間と愛犬の間に信頼関係を築く最高のトレーニングです。ドッグランで思い切り走らせるのもいいですが、愛犬との絆を深め信頼関係を築くためにはやはり散歩がいいですね。
畳は犬にとっていい環境ではない!?
愛犬にとって畳の上は、あまり快適な環境とは言えません。肉球の毛が伸びると、畳の上では非常に滑りやすくなります。フローリングほどではないにしろ、畳の上を毛むくじゃらの肉球で歩くとツルツルと滑ってしまいます。
床が滑りやすいと股関節形成不全、膝蓋骨脱臼、椎間板ヘルニアなどの股関節の病気を発症する危険性があります。そうならないために肉球の所の毛剃りをこまめにしたり、床を滑らなくする対策が必要になります。
爪が伸びすぎていると畳の縁(へり)や畳表の目に爪を引っかけてしまい、つまずくこともあります。
また、畳の上で愛犬が粗相した後や、人間が長時間昼寝していた寝汗などちゃんと処理しないと、湿った畳の中にダニが発生し皮膚病を引き起こす危険性があります。畳の上は人間にとっても犬にとっても快適な空間であるかのように思えますが、決してそうではありません。
犬が畳にいたずらしないように対策する2つの方法
対策グッズを使う
最近は愛犬のためにいろんな対策グッズが販売されています。畳やフローリング用の滑り止めコルクマットや、ジョイントマットなども数多く販売されています。
あまりにも種類が多すぎて選ぶのも大変ですが筆者の経験上、価格の安さだけではなく、通気性のよさや素材そのものの材質など天然に近いものを選ぶのがオススメです。
最初は価格が一番安いパンチカーペットを大量に敷き詰めましたが、通気性が悪くすぐにカビや毛玉だらけになり、最後には端っこの糸がほつれて糸を犬が引っ張って遊び、家中糸だらけになってしまったことがありました。(苦笑)それに懲りて、次は価格が約3倍するコルクカーペットを床に敷き詰めました。その効果は絶大で、カーペットの面材も3年経った今でもちゃんとしていますし、糸がほつれないので家中糸まみれになることは全くありません。
畳を張り替える
どうしても畳にこだわる人も多いので、最近は飼い主のニーズを満たす製品も発売されています。い草を使わない、犬猫専用の畳表も販売されています。この畳表は抗菌効果があり耐久性が高く、粗相してしまった時の拭き取りも容易だそうです。
あまりにもボロボロになった畳をどうしても張り替えたいという人は、業者に相談する時にこのような商品についても問い合わせてみるといいですね。
- 新畳・・・畳の土台、その上の畳すべてを新品に取り替える
- 表替え・・・畳の土台はそのままで、表面の畳を新品に取り替える
- 裏返し・・・畳を裏返し取り替える
この3種類が畳の取り替え方です。犬がどの程度畳を掘ったかで、張り替え方が変わってきます。畳の裏側まで損傷がない場合は、裏返すことでキレイになります。畳を張り替える方法と料金相場については下記の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回は犬による畳への被害についてや、犬が畳にいたずらをしないようする対策について紹介しました。愛犬が畳をガリガリと前足でこすったり、むしゃむしゃと食べてしまう場合は、まずはなぜそのような行動をとるのか飼い主がきちんと理解する必要があります。
日頃のしつけや適度な運動、スキンシップがとても大切です。その上で畳の上に敷くグッズや、畳表の張替えを検討しましょう。皆様の愛犬との暮らしが、より楽しいものになりますよう参考になれば幸いです。
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