障子枠が折れてしまったら、買い替えないといけないと思っている人もいます。折れても自分で修理できるので安心してください。今回は障子の枠を修理する方法や、掃除方法を紹介します。
障子枠の種類と特徴は?
障子は紙と木といった自然物でできており日光や湿気、有害物質などを吸収する力があり、どんな季節にでも快適に過ごせます。
細い木が縦横に組み込まれている枠の部分は「桟(さん)」といい明かりを通りやすくするために、桟の組み合わせを変えてデザインすることで部屋の印象を変えられます。桟の代表的なデザインを3種類紹介します。

障子の一部が開閉できる猫間障子
障子の一部が開閉できる仕様となっており、猫が自由に出入りできることから猫間障子と呼ばれています。
近年ではガラスの断熱性や紫外線対策と組み合わせて、更なる快適な空間を作り出すことから、洋室にも障子が取り入れられています。
障子の一部がガラスの雪見障子
障子の一部がガラスになり、そこから雪が見えるように作られたことから雪見障子と呼ばれています。雪見障子は開閉仕様はありませんが地域によっては猫間障子と呼ぶところもあるので、業者に依頼する時は誤解のないように話し合って確認しましょう。

結露が防げる内障子
冬に暖房がきいている場所でも窓付近だと冷気が漂っていて、次第に暖かい空気は部屋の上部に、冷たい空気は下部にたまり、足腰が冷えてしまう現象(コールド・ドラフト)対策として活躍されます。
窓ガラスの内側に取り付けられることからそう呼ばれてますが、窓に直接触れないことで結露を防ぎコールド・ドラフトを起こさないようにします。
障子枠の素材と枠のサイズ

障子枠は、主に木製とアルミ製の2つの素材で作られています。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、設置場所や使用目的によって選ぶことが重要です。
木製障子枠
メリット
- 木の自然な風合いと柔らかさが、伝統的な和室に調和します
- 手触りが良く、部屋全体に温かみを感じさせる効果がある
- 経年変化で味わいが増すため、長年使用することで独特の風格が出る
デメリット
- 湿気や乾燥に弱く、反りや割れが発生することがある
- メンテナンスが必要で、定期的な手入れが必要
アルミ製障子枠
メリット
- 耐久性が高く、湿気や温度変化に強いため、長期間安定した形状を保つ
- 軽量であるため取り扱いがしやすく、開閉がスムーズ
- メンテナンスがほとんど不要で、日常的に手入れする手間が少ない
デメリット
- 金属の冷たい印象が強く、木製枠に比べて伝統的な美しさが少ないと感じる場合がある
- 質感が人工的で、和室特有の温かみがやや劣る
枠のサイズと規格
障子枠のサイズは一般的に、設置場所や用途によって異なります。標準的なサイズとして、縦180cm前後、横90cm前後が一般的です。ただし、設置場所や家の構造によっても異なるため、オーダーメイドでの対応が可能な場合も多いです。
- 標準サイズ・・・幅85-90cm、高さ180cm前後
- 小窓用・・・幅60-70cm、高さ150-160cm程度
- 大きな窓用・・・幅100cm以上、高さ200cm以上
障子枠に付いた汚れを落とす方法

長年使い続ければ変化に気づかずとも、拭いてみると案外汚れていた何てことはありませんか?障子を使い続けるならキレイな状態で使いましょう。そこで枠の汚れを落とす方法を紹介します。
準備物
- 雑巾
- エタノールまたはオキシドール
障子枠の汚れの落とし方
- 雑巾を濡らし硬く絞り、汚れが気になる部分を拭く。
- 雑巾で拭いても落ちない汚れはエタノールまたは、オキシドールをスプレーし乾かしてから乾拭きをして完了。
木製は水に弱いので、硬く絞った雑巾で拭かないとカビが生える恐れがあります。
折れた障子枠を修理する方法

障子の枠(桟)は細く、何かの拍子で折れやすい場所です。破損状態によっては自分で直せます。
準備物
- ボンド
- タコ糸
折れた障子枠を修理する手順
- 折れた枠にボンドを塗りタコ糸でぐるぐる巻いて一日置く。
- 折れた枠をなくした場合は、ホームセンターなので色合いと、太さが同じような木材を購入しボンドで取り付ける。
- 一日たったらタコ糸を外して完了。
瞬間接着剤だとすぐ貼り付けられます。きちんと合わせて貼り付けられなかった場合は不格好で目立ちます。乾くまでに時間がかかりますが、修正がきく木工用ボンドがオススメです。
障子の張り替え方法については下記の記事で詳しく紹介しています。

不安な時はプロへ依頼するのがおすすめ
今回は障子の枠を修理する方法や、掃除方法を紹介しました。自分で障子の枠を直すにも破損状態が、ひどい場合は業者に依頼しましょう。
障子は色々な種類がありオーダーメイドでは好みの模様にも変えられますが、サイズが合わなければはまりません。依頼する際は前もって測っておきましょう。自分だけのオリジナルを楽しめるといいですね。