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屋根塗装

セメント瓦とは?セメント瓦の特徴からセメント瓦を補修する方法をまとめて紹介

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セメント瓦はかつては多くの建物で使用されていた屋根材です。今回はセメント瓦の特徴や、塗補修する3つの方法や費用相場を紹介します。

セメント瓦とは?

セメント瓦とは?
セメント瓦とは?

セメント瓦とはセメントと砂を主原料とした瓦のことです。耐火性に優れ、従来の日本瓦よりも安価な点が大きな特徴で、高度経済成長期に屋根材として人気がありました。

しかし、セメント瓦自体には耐水性がなく、瓦表面の塗装が防水性の鍵を握っています。また、重量があることもセメント瓦の特徴の1つです。セメントに繊維を混ぜて薄くして、重さを軽くしたスレート屋根もセメント瓦の仲間です。

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高度経済成長期に屋根材として人気があったセメント瓦ですが、その後、ガルバリウム鋼板などの「金属系の屋根材」や、耐水性に優れ耐久年数とメンテナンスサイクルが「長い陶器系の瓦」に人気の座を譲り、現在ではほとんど製造されていません。

セメント瓦の4つのメリット

セメント瓦の4つのメリット
セメント瓦の4つのメリット

セメント瓦屋根のメリットについて知って、施工時やメンテナンスについて理解を深めましょう。

整形しやすい

セメント瓦は様々な形に加工しやすいので好みの形を選べます。洋瓦や和瓦に似ているものだけでなく独創的な形状にすることも可能ですので、建物の屋根の形に合わせてデザインできます。形状やカラーを様々に変えられて、デザイン性の高い屋根にも仕上げられます。

耐火性が高い

セメントと川砂でできているセメント瓦は耐火性に優れています。火事にあった時は建物が燃え広がるスピードを屋根の部分で緩めます。

施工コストが安価

屋根材としてセメント瓦は薄い板状ですので作業効率のいい建材です。また、作業の難度も高くないので、少人数で施工でき施工費用が安価です。

耐用年数が比較的長い

耐用年数は30年以上あり、屋根材としては比較的長いです。そのためメンテナンスや、瓦の葺き替えの回数なども少なくてすみます。

セメント瓦の2つのデメリット

セメント瓦の2つのデメリット
セメント瓦の2つのデメリット

衝撃に弱い

セメント瓦は硬くてしなりがないため、衝撃に弱く割れやすい製品です。ひび割れなども起きやすく、割れると瓦を交換する必要があります。ひび割れを放置していると屋根内部まで劣化して雨漏りに繋がります。

定期的に塗装が必要

セメント瓦屋根の防水性は、瓦表面の塗装に頼っています。このため10年に1度は屋根塗装する必要性があります。また、瓦にヒビや割れが生じている場合には、すぐに補修しなければなりません。放置すると雨漏りの原因になってしまいます。

セメント瓦を補修する3つの方法

セメント瓦を補修する3つの方法
セメント瓦を補修する3つの方法

セメント瓦を補修する方法は屋根塗装、部分補修、屋根の葺き替えの3つの方法があります。

屋根塗装

屋根を塗装して、防水性を保つのが屋根塗装です。屋根塗装する時に小さなヒビがあればコーキングなどで補修して、その上から塗装します。10年に1度の頻度で屋根塗装するのがおすすめです。10年に満たなくても、次の症状があれば屋根塗装することをオススメします。

  • 塗装が色あせている
  • 塗装面が膨れたり、はがれている
  • 表面がザラザラしている
  • コケやカビが繁殖している
  • セメント瓦に小さなヒビがある

部分補修

コーキングで補修できない大きなヒビがあったり、割れている場合は部分的にセメント瓦を交換する部分補修が必要です。セメント瓦以外の部品の補修や、交換も部分補修に含まれます。部分補修の必要性がある症状は次の通りです。

  • セメント瓦がずれている
  • セメント瓦がひび割れている
  • 棟瓦が破損している
  • 棟がゆがんでいる
  • 漆喰が割れている

葺き替え

屋根全体を新しいものに交換することを「葺き替え」といいます。一般的にはセメント瓦から下地まで全て交換します。葺き替えが必要な症状は次の通りです。

  • 雨漏りしている
  • 複数のセメント瓦が破損している
  • 屋根全体が劣化している
  • 防水シートの劣化(外からではわかりません)

日頃から屋根の状態を確認して、補修が必要な場合は早めに補修しましょう。放置すると劣化が進み、より大きな補修が必要になり費用も膨らみます。

セメント瓦屋根の寿命は10年ごとに屋根塗装すれば、30~40年程度といわれています。寿命がくれば葺き替えが必要ですが、早めの補修で寿命を延ばせます。

セメント瓦を補修する料金相場は?

セメント瓦を補修する料金相場は?
セメント瓦を補修する料金相場は?

屋根塗装の料金相場

地域や施工会社、セメント瓦屋根の劣化の程度、塗料の種類により1㎡あたり4,000~7,600円が費用相場です。

屋根塗装の料金相場
明細 費用(㎡あたり)
足場 700~1,000円
高圧洗浄 200~400円
養生 200~400円
下地調整 200~400円
シリコン塗装の場合 2,500~3,000円
フッ素塗装の場合 4,000~5,000円
縁切り 200~400円

部分補修の料金相場

部分補修の料金相場は50,000円~です。部分補修する範囲や位置、程度により補修費用は大きく異なります。

葺き替えの料金相場

地域や施工会社、セメント瓦屋根の劣化の程度、新しい屋根材の種類により1㎡あたり12,000~32,500円が費用相場です。

葺き替えの料金相場
明細 費用(㎡あたり)
足場 700~1,000円
既存のセメント瓦の撤去 1,500~3,500円
下地補修(野地板) 1,500~3,500円
防水シート交換 600~1,500円
スレートの場合 5,000~8,000円
ガルバリウム鋼板の場合 5,000~10,000円
日本瓦の場合 8,000~15,000円
板金 1,200~5,000円
雪止め 1,500~3,000円

0円で補修できる場合がある

ほとんどの火災保険に「風災、雪災、ひょう災」補償が付帯しています。経年劣化の場合は無理ですが、台風などの強風や雪、ひょうなどが原因で屋根が破損したと保険会社に認められれば補修費用を負担してもらえる場合があります。

メント瓦屋根はDIYで補修できる?

メント瓦屋根はDIYで補修できる?
メント瓦屋根はDIYで補修できる?

セメント瓦屋根の補修をDIYできるか?ですが、結論からいうと難しいです。

セメント瓦屋根に限らず、屋根の補修は高所での作業になります。足場を組んで安全確保して作業しなければなりません。屋根から落ちれば大ケガしたり、最悪命を落としてしまうことも…。

補修の程度にもよりますが、屋根補修には日数が必要です。補修期間中に天気が崩れてしまうこともあります。しっかり養生しておかないと雨漏りしてしまいます。

また、正しく施工しなければ雨漏りして、家をダメにしてしまう可能性があります。以上の理由から、セメント瓦屋根の補修はDIYでは難しいので、プロに任せすることをおすすめします

まとめ

今回はセメント瓦屋根の特徴や、塗補修する3つの方法や費用相場を紹介しました。セメント瓦屋根は定期的にメンテナンスすると屋根瓦や、屋根自体の劣化スピードを遅らせられます。

そして独創性で魅力のあるセメント瓦屋根で、建物の雨漏りや腐食などから守れます。メンテナンスには信頼できる業者を選定して、安心して塗装作業を依頼しましょう。

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