外壁塗装の費用相場は?外壁塗装を失敗しないための色選びややり方を知っておしゃれに
外壁塗装する時に悩むのが塗料の種類や色選びです。外壁塗装は家の表情をガラリと変える上に、何度も塗り直しがすぐにできないので、色を決めると時はとても慎重になります。そこで今回は外壁塗装の種類や色を選ぶ時のポイント、代表的な施工方法を紹介します。
外壁塗装に使用する塗料は?
外壁塗装に使われる塗料は大きく分けて5種類あります。それぞれの特徴を知って、自分の希望にあうものを選びましょう。
アクリル塗料
アクリル塗料は30年以上前に発売された塗料です。当時はモルタルのひび割れに対応する画期的な商品でしたが、汚れやすい欠点がありました。価格は安いですが耐久性は低く、現在はほとんど使われません。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は柔らかい性質があり、万能塗料なので細部塗装には適しています。しかし、外壁に使用するには耐久年数が劣るため、こちらも現在はほとんど使われません。
シリコン塗料
シリコン塗料はシリコンを含有し汚れにくさと性能を両立させた塗料で、いちばんポピュラーな塗料です。近年はラジカル塗料の方が人気がありますが、バリエーションの豊富さと、耐久性や価格のバランスが非常にいいのが特徴です。
ラジカル塗料
ラジカル塗料は今注目の塗料です。従来の塗料にはない高緻密無機シールド層により、UVや酸素、水による塗膜の劣化(ラジカル)を防ぎます。価格はシリコン塗料よりやや高いものが多いです。
フッ素塗料
フッ素塗料は価格が非常に高価ですが、耐久性は他の塗料と比較しても非常に高いです。東京スカイツリーの鉄骨に塗られているのもフッ素塗料です。
外壁塗装の代表的な3つの工法
ローラー塗り
幅の広いスポンジローラーに塗料を染み込ませ、外壁の上でコロコロ転がすことにより塗料を塗ります。塗料の種類や塗る場所によって1度塗り、2度塗り、3度塗りと回数が変わります。一戸建ての塗装工事ではもっとも一般的な工法です。
ガン吹き
スプレーガンで外壁に塗料を吹き付けます。大きな面積を塗装する場合や、時間的制約がある場合に用いられます。
刷毛(はけ)塗り
外壁の細かい部分や、ローラーが届かない部分を塗るときに用いられます。鉄骨の外部階段の縦格子を塗る時にも使われます。
外壁塗装の費用相場は?
外壁塗料の単価
- アクリル塗料・・・1,400~1,600円/1㎡あたり耐用年数・・・(5~7年)
- ウレタン塗料・・・1,700~2,200円/1㎡あたり耐用年数・・・(8~10年)
- シリコン塗料・・・2,300~3,000円/1㎡あたり耐用年数・・・(10~15年)
- ラジカル塗料・・・2,500~3,000円/1㎡あたり耐用年数・・・(12~15年)
- フッ素塗料・・・3,800~4,800円/1㎡あたり耐用年数・・・(15~20年)
- 光触媒塗料・・・4,200~5,000円/1㎡あたり耐用年数・・・(15~20年)
- 無機塗料・・・4,500~5,500円/1㎡あたり耐用年数・・・(20~25年)
外壁塗装の工事費用に含まれる項目は、大きく分わけて5つあります。この5つを把握しておくことで、業者に見積もりをとる時に工事費を明確に確認できます。
外壁塗装助成金を支給される条件や申請方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
外壁塗装の費用に含まれる項目
- 塗料費・・・塗料費とはペイント材料の費用です。塗料の種類や外壁の状態により、使う数量が変わります。
- 塗装工事費・・・ペイント材料を塗る職人の手間賃のことで、塗る場所や難易度により金額が変わります。塗料を塗る前の下地処理費用を含める場合もあります。
- 仮設費・・・外壁塗装するのに必要な足場代や防護ネット費用などです。
- 養生費・・・塗料が飛んでは困る場所にマスカー(ナイロンのシート)などを貼って保護するためにかかる費用です。
- 諸経費・・・業者の交通費や通信費、外壁塗装に使用する道具の購入費などが含まれます。専門的な業者だと諸経費とは別に「損料」の項目を記載する場合もあります。
外壁塗装の費用相場や、外壁塗装の見積り時の注意点からトラブル例については下記の記事で詳しく紹介しています。
外壁塗装する時に一緒に工事検討するべき
外壁塗装は一般的に10年~15年で1回といわれています。家のメンテナンスという観点から考えると、外壁塗装とあせて考えなければならないことがあります。それは「コーキングの打ち直し」と「屋根塗装」です。
コーキングの打ち直し
近年の一戸建て住宅は、外壁材にサイディングを張るケースが非常に多いです。サイディング材料の継ぎ目部分には、シリコン系の隙間を埋める材料(コーキング材)を充填します。このコーキング材は外壁の隙間を埋め雨水や、害虫の進入を防ぐという重要や役割を担っています。
長い年月日射や雨風に晒され劣化し、一般的には外壁塗装するタイミングと同じくらいの寿命(10年~15年くらい)といわれています。また、コーキング材の下地としてスポンジ状の細長い詰め物(専門用語でバック材またはバッカーという)を入れる場合があります。その詰め物が湿気を含んでいないか確認が必要です。
湿気を含んだ木材は白アリの大好物です。放置すると家中の柱や土台がシロアリに食い荒らされ、躯体自体が大変危険な状態になってしまいます。
屋根塗装
屋根は外壁以上に強い雨風や、太陽光にさらされて塗装表面の劣化が進みます。どんな種類の屋根(瓦屋根、板金屋根、スレート屋根)であれ、10年に一度は屋根をキレイに洗浄し、北面に生えている苔を落とし塗装するのが望ましいです。
また、瓦の場合は塗装する時にズレを補正してもらいましょう。本的に瓦は重量があるのでずれにくいと思われやすいでが地震や度重なる強風、大型の鳥が屋根に止まっているだけでずれることもあります。瓦をずれたままにしておくと隙間から雨水が侵入し、雨漏りに発展するリスクがあります。屋根塗装の時期の決め方や工事の費用相場については下記の記事で詳しく紹介しています。
外壁塗装の色を選ぶ時の10のポイント
試験塗りしてもらう
試験塗りというものを業者に依頼すれば作業してもらえます。自分が選んだ色を実際に壁に塗るとどのように変化するのか?というのを確認するためにも試験塗りをしてもらいましょう。
白や黒色は汚れが目立ちやすい
白や黒色はどうしても汚れが目立ちます。雨や風などで汚れはどうしても付いてしまいます。汚れを毎日掃除するのは大変なので、なるべく汚れが目立たないような色を選ぶと後の掃除も楽になります。
赤や青色など原色は経年劣化すれば古びて見える
原色系というのはどうしても年月が経つと、日光などで薄くなり錆びたような色合いに見えてしまうことがあります。もし原色系を選ぶ時は早めの塗替えを頭に入れておいた方がいいでしょう。
周りの景観にも配慮する
周りの景観が白や黒、紺色などの場合、反対色を選ぶと周りの景観を壊してしまいます。周りを見回してみてどんな外壁塗装しているのか?というのを確認して色を決めるといいでしょう。
系統から選ぶ
「この色!」と決めるのではなく、だいたい「これ位の系統かな?」というような感じで自分に家に合う系統えを見つけましょう。
景観ガイドラインを確認する
周りの景観を配慮するのと同じように市区町村では、景観ガイドラインというのが決められている場合があります。自分の住んでいる地域にはあるか確認しましょう。
面積効果に注意して色見本を見る
面積が小さいと色が濃く見えて、反対に広いと薄くなっていくような感じがします。色見本を見る時は面積効果に注意しましょう。
光源も配慮する
外壁の色は光加減によって明るく見えたり、暗く見えたりします。色見本を見る時は外で見たり、場所を変えて見てみましょう。
艶加減を配慮する
艶を足すことによって色が変わってきます。暗い色に艶を足せば少し明るく見えたりするので、艶を色にプラスするのも一つの方法です。
好きな色で選ばない方がいい
好きな色で外壁の色を選んでしまうと、後で後悔することもあります。思ったのと色が違った、ということもあるので注意しましょう。
外壁とオススメの屋根色の組み合わせ
外壁と屋根色のオススメの組み合わせパターンを紹介します。
- ブロークンホワイト(外壁)×キャビアブラウン(屋根)
- ブロークンホワイト(外壁)×カーボングレー(屋根)
- ガルグレー(外壁)×カーボングレー(屋根)
- ミッドビスケット(外壁)×キャビアブラウン(屋根)
- ペールビスケット(外壁)×ラセットブラウン(屋根)
特に人気カラーはブロークンホワイトのようです。やはり、シンプルなものを選ぶという人が多いですね。少し茶色い方が汚れも目立たないのでいいでしょう。
外壁塗装の色選びでよくある2つの失敗例
実際に外壁の色選びで失敗したという人もいます。よくある失敗例を2つ紹介しますので、参考にしてみて下さい。
玄関、付帯部、サッシの色に合わなかった
玄関、付帯部、サッシなどが茶色なのに対して、同系色なら合うのに反対色にしてしまいバランスが取れておらず失敗だった感じています。しっかりと全体を見てから、色を決めることが大切ですね。
全体に塗ってみたらイメージが違った
外壁全体に塗ってみたら、色がイメージしているものと違いました。近隣を見ていてばよかったと後悔しています。近隣を参考にするというのが、一番手軽でわかりやすいかもしれませんね。
デザイン性の高い外壁塗装
シンプルな外壁もいいのですが「デザイン性の高いものにしたい!」という人もいると思います。デザイン性の高い外壁塗装の一例を紹介します。
外壁の一部を違う色にする
「この部分だけ目立たせたい!」と、その部分の色をガラリと変えてみたり、同色系にまとめるのもいいでしょう。どちらかにするかは好みですが、デザイン性の高いものにしたい場合は部分によってカラーを変えるのがオススメです。
色の配色のバランスを変える
外壁の上部分は色を濃くして、下部分の色は薄くするなど配色のバランスを変化させるだけで見た目も変わります。
多彩模様を使う
多彩の模様というがあります。赤に白を混ざったり、黒に白を混ぜて塗装するデザイン性が高いものがあります。
外壁塗装業者を選ぶ時の3つの注意点
必ず3社以上の相見積とる
「外壁塗装」とインターネットで検索すると塗装専門業者やリフォーム屋が上位にヒットします。電話営業や飛び込み営業したり、訪問販売系の業者も多く突然電話がかかってきてビックリする経験した人もいるかもしれません。
外壁塗装は費用も高額になるので、業者選びは慎重にしたいところです。面倒でも必ず3社以上の相見積を取りましょう。
細かなところまで気配りができる
外壁塗装はその家ごとにどのような塗料を使うか、どのような工法で塗料を塗るか、外壁の傷み具合や汚れ具合によりどのような補修するのかが変わります。経験豊富で説明がわかりやすく、細かなところまで気配りができる業者を選びましょう。
塗装工事すると隣の家や車、屋外に置いてある大事な家財に塗料が飛び散る可能性が高いです。養生をまともにせずに敷地内や道路上に養生もせずに塗料の缶を置いたまま作業している業者が多いのも事実で、クレームが発生するケースが大変多いです。最低限の家財や車は勿論のこと、両隣や裏のお宅に塗料が飛び散らないよう養生する必要があります。
その場での契約しない
一部悪質な訪問販売系の業者に騙され、相場の倍近い金額で契約させられたという話もよく聞きます。話法に共通パターンがあり「今契約すれば〇〇パーセントお値引きします」とか「今日契約が取れないとクビになってしまう」といいながら、強引にその場で契約をまとめようとします。
そのようなケースで契約すると「必ず」後々後悔することになりますので、絶対にその場で書類にサインしないようにしましょう。悪質な業者から自分の身を守るためにも、依頼側もある程度の知識をもっておきましょう。
まとめ
今回は外壁塗装の種類や色を選ぶ時のポイント、代表的な施工方法を紹介しました。外壁塗装の色を選ぶ作業はとても重要です。一度失敗すると、塗り直しというのは簡単にはできません。
そうならないために色を選んでくれたり、アドバイスしてくれるプロがいます。自分の理想を伝えてどの色がいいのか、決めるのが一番いいでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。
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