床下に湿気がたまったまま長期間放置しているとシロアリやムカデ、ダニなどの害虫やカビの発生によって大切な家屋が傷んでいきます。床下に湿気がたまる原因は大きく5つあります。床下に湿気やカビ対策になるのが床下調湿剤です。カビの予防除去工事の費用相場知っておくことで予算が組みやすくなります。
床下に湿気がたまる5つの原因
土壌が低く風通しが悪い
隣の家と密接して建てられている家は、ただでさえ風通しが悪くなりやすいです。塀で囲っていると当然、外からの風は床下まで通らず床下の湿気の原因になります。他の家より低い位置にある家には、近隣の家から水が流れ込んできてしまいます。道路より低い家には雨水がたまりやすく、適切な排水処理がなされていない場合はいつまでも湿気がある状態になります。
床下の空間が足りない
築年数が古い家の場合は昔の建築基準で家が建てられており、床下が低い家があります。十分な換気が確保されず床下に湿気がたまりやすくなります。
台風や大雨が原因
台風や大雨で大量の水が流れ込んでしまい床下に湿気がたまります。
通気孔を塞いでいる
床下の通気孔が植木や物置、エアコンの室外機などでふさがれて換気ができず床下に湿気がたまる原因になっていることもあります。
沼地や水田などの湿地だった
家を建てる前の土地が沼地や水田だった場合は、湿気対策が不十分だと床下の湿気の原因になります。きちんとした処置がされていれば問題はありません。
床下にカビが生える4つの原因
・適度な温度
・湿度
・栄養分
・酵素
カビは上記の4つが揃うと発生します。日本には四季がありますが、冬をのぞきカビが好む「適度な温度」「湿気」が揃っています。
現代の住宅構造は高気密で高断熱です。快適な家屋になった反面、湿気がこもりやすくなっているのも事実です。床下も昔の家屋より高さが低く頑丈な基礎コンクリートに囲まれており、床下の風通しは悪くなっています。そのため湿気がこもりやすく、カビが発生しやすくなっています。
しつこいようですが、カビは適度な温度や湿気、栄養分、酸素が揃うと発生します。このうち適度な温度や栄養分(埃や塵などの汚れや雑菌)、酸素は防ぎようがないので、湿気を防ぐことが床下のカビ対策になります
床下の湿気対策の費用相場はいくら?
床材剥がし費用が20,000円、防湿シートの施工費用が100,000円です。防湿シートの上に砂利を敷く場合は表面処理工事費用として100,000円、すべてを合計すると220,000円程度になります。防湿シートや乾燥砂の湿気対策より安価で効果がある床下の湿気対策として、床下に換気扇を設置する方法もあります。床下換気扇は床下へ人工的に風を送ることで、たまった湿気を通気孔から外に出して新たな空気を取り込んで調湿します。
一般的に30坪で2台から4台の床下換気扇を設置します。費用は取付工事を含めて合計100,000円程度です。月々の電気代は100円程度なので、ランニングコストもほとんどかかりません。
しかし、床下換気扇は風の吹く向きを見定めて配置しないと効果が出ません。配線作業もあり、設置には「第二種電気工事士」の資格が必要です。床下の土壌に樹脂を吹き付けて施工する防湿被膜形成工法があります。湿気対策だけでなく、樹脂に含まれる防蟻材の効果でシロアリ対策もできます。