自宅の床下に湿気が多いと土台部分が腐食したり、カビが発生したりするなど建物にとって悪い影響を与えます。床下の湿度を調整して、湿気による建物への影響を軽減できます。床下の湿気対策としてオススメなのが、床下調湿剤を床下に敷き詰めることです。床下調湿剤の敷設工事の費用相場知っておくことで予算が組みやすくなります。
床下調湿剤とは?
床下調湿剤の特徴は床下の湿度が高い時に湿気を吸収して、床下の湿度が低い時に湿気を吐き出します。まるで呼吸するように、湿度の状態をコントロールする機能を持っています。床下に湿気が多いと3つの深刻な症状を招く可能性があります。
・木材が腐食しやすい
・カビが発生する
・湿度の高い場所を好む羽アリが繁殖する
床下調湿剤には防カビ効果や防虫効果に優れるものがあり、これらを予防できます。
湿気が多い場所は臭いも気になりやすいですが、脱臭効果を持つ床下調湿剤などもあります。床下調湿剤は湿度調整だけでなく多機能で、建物を守るものとして非常に優れた材料です。
床下調湿剤が必要になる4つの原因
土地の高さが周囲よりも低い
周囲の土地と比較して家の土地の高さが低いと、雨水などの自然水は低い土地へ流入したまりやすくなります。この場合の対策は、調湿剤だけでは不十分であることが一般的です。周囲環境の見直しすることが重要な対策になります。排水処理などを施して、水が流れてこないようにすることを優先する必要があります。
湿地の造成地
田んぼなど湿潤な土地を造成して、その上に住宅を建てた場合は床下の湿度は高くなる傾向にあります。平成12年に建築基準法が改正され、地盤調査が義務付けられました。それによって、このような土地には地盤改良する内容が盛り込まれました。古い住宅など地盤改良されていない場合や、湿気対策されていない場合は湿度が高くなりやすい状況です。
通気口に障害物がある
住宅の基礎には通気の機能を設けることが、建築基準法で定められています。通気口に対し機能を妨げている障害物がある場合は、床下の湿気が処理されなくなり湿度が上がる原因となる場合があります。
自然災害
台風などの自然災害によって、大量の水が床下に流入してしまうと湿度は高まります。日光が差し込むことがないため、改善するのは難しい状態になっています。湿度チェック及び、対策が必要となる事が多いです。