襖は主に紙や織物が使われており、遮光性が高く、部屋の仕切りとして使用されます。一方、障子は紙が木枠に張られたもので、光を通しやすく、外からの視線を遮る役割を果たします。
襖張り替えにどれくらい時間がかかるの?自分で襖を張り替える場合、1枚あたり2〜3時間ほどかかります。慣れていない場合や複数枚の張り替えではさらに時間が必要です。業者に依頼する場合は、1日〜2日程度で作業が完了することが一般的で、枚数や素材によっても異なります。業者依頼は時間を節約したい方に最適です。
張り替え後のメンテナンス方法は?襖の張り替え後は、直射日光を避け、風通しを良くして湿気を防ぐことが重要です。定期的に乾いた布で軽く拭き、汚れがついた場合は柔らかい布で軽く拭き取ります。カビやシミが発生しないよう、換気を心掛け、湿度が高い時期は特に注意しましょう。
子供が派手に遊んだり、ペットが破ってしまった襖や障子をそのままにしていませんか?襖や障子、網戸など張り替えは自分でもできます。そこで今回はふすま紙の種類、襖の張り替え方法や費用相場を紹介します。
襖張り替えの必要性やタイミング

よほどのDIY好きでない限り「自分の気分でふすま紙を交換する」という人は少ないかもしれません。そこで襖を張り替える必要性や、タイミングを紹介します。
張り替えの必要性
経年劣化による損傷
襖は長年使用することで徐々に劣化し、ふすま紙の表面が薄くなったり、繊維が弱くなったりします。これにより、簡単に破れたり、穴や隙間ができてしまうことがあります。また、木枠や金具部分の緩みも発生しやすくなります。
見た目の改善や部屋の雰囲気を変えたい
襖は部屋全体の雰囲気に大きな影響を与えるため、古びた襖は室内の見た目を悪化させる原因になります。張り替えによって新しいデザインや色を選び、部屋全体を一新できます。和室の模様替えやリフォームする際に、襖を張り替えることで、統一感のあるデザインに仕上げられます。
最近は洋室にも合うオシャレなふすま紙も増えています。思い切り洋風にしたい人は、壁紙をふすま紙として使えます。DIYも流行っているので気分を変えたい人は、新しい柄のふすま紙を取り入れてみてもいいかもしれませんね。
カビや汚れの防止
襖は湿気や汚れに弱く、カビが発生しやすい場所です。長期間放置するとカビの繁殖により健康被害を引き起こす可能性もあります。襖を張り替えるとカビや汚れを一掃し、衛生的な環境を保てます。また、防カビ加工された襖紙を選ぶことで、再発を防げます。
襖張り替えのタイミング
襖を張り替える目安となるサインを紹介します。
紙の黄ばみや色あせ
ふすま紙が日光や時間経過により、黄ばんだり色あせたりすることがあります。美観を損なうだけでなく、ふすま紙の耐久性が低下しているサインでもあります。こうした変色が目立つようになったら、張り替えを検討するタイミングです。
破れやシミの発生
襖が破れたり、シミがついてしまった場合も、張り替えが必要なサインです。
異臭の発生
襖から異臭がする場合、カビや湿気によるものが原因と考えられます。これは健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早急に張り替えを検討しましょう。新しいふすま紙に張り替えることで、臭いの原因を取り除けます。
襖の種類とふすま紙の種類の選び方

襖のサイズについては下記の記事で詳しく紹介しています。
襖の種類
- 普通襖
- 引手襖
- 枠付き襖
- 量産襖
普通襖
普通襖は一般的な襖で、和室の仕切りや収納の扉として使用されます。シンプルなデザインが多く、和紙や合成紙が使用されることが一般的です。デザインや素材の選択肢が豊富で、シンプルなものから豪華なものまで幅広いラインナップがあります。
引手襖
引手が取り付けられた襖で、開閉がしやすいのが特徴です。引手のデザインもさまざまで、シンプルなものから装飾性の高いものまで選べます。引引手があることで開閉がしやすく、日常的に頻繁に使う場所に適しています。引き戸として使われることが多いです。
襖の引手を交換する方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
枠付き襖
枠付き襖は、襖の縁に木枠が施されているタイプです。枠があることで耐久性が増し、見た目にも重厚感が出ます。枠付き襖は高級感を求める場合や、しっかりとした仕切りが必要な場所に適しています。枠の素材や色は選べることが多く、木の質感を活かしたナチュラルなものから、塗装されたモダンなものまで幅広い選択肢があります。高級感があり、格式ある和室や茶室などに適しています。
量産襖(発砲スチロール/ダンボール)
芯材に発泡スチロールや段ボールを用いた襖です。軽量でコストが安く表面をたたくと鈍い音がするのが特徴です。芯材のホネがないので反りやすく、張り替えには不向きな「使い捨ての襖」です。シール紙で重ね張りができるタイプもありますが、張り替えと比べてキレイに仕上がりません。
ふすま紙の種類
最近では素人でも自分で張り替えやすい襖紙が販売されています。襖紙の特徴や使い方を紹介します。
- 和紙ふすま紙
- 織物ふすま紙
- 合成紙やビニールクロス
- 再湿のりタイプ(切手タイプ)
- アイロン張りタイプ
- シールタイプ
和紙ふすま紙
襖張り替えに使用される和紙には、伝統的な素材が多くグレードがあります。本鳥の子紙は柔らかく滑らかな質感が特徴で、高級感があります。雲母紙は光沢があり上品な輝きを放つため、特別な部屋や見せ場に最適です。揉み紙は、手で揉んで作られた独特のテクスチャーがあり、シンプルながらも深みのあるデザインを楽しめます。
- 本鳥の子・・・手漉きの紙。無地で柔らかい光沢
- 鳥の子・・・機械漉きでありながら、手漉きに近い肌合い
- 上新鳥の子・・・鳥の子の普及品で種類が豊富
- 新鳥の子・・・機械生産でふすま紙の中で最もコストが安く量産性と施工性がいい
織物ふすま紙
織物ふすま紙はドビー織など縦糸、横糸とともに糸目の詰んだ高級な織物ふすま紙です。織物を使ったふすま紙は、重厚感と高級感があり、特別な空間を演出するのに最適です。デザイン柄も豊富で、古典的な和柄からモダンなデザインまで選べます。
- 上級織物・・・織物の中で最も高品質。1枚ずつ丁寧に加工されている
- 中級織物・・・手加工や最新の印刷技術で風合いのある絵柄が特徴
- 普及品織物・・・コストが安く、種類が豊富で使いやすい
合成紙やビニールクロス
合成紙やビニールクロスは耐久性や汚れに強く、メンテナンスが容易な素材です。子供部屋やペットがいる家庭では、汚れがつきにくく掃除がしやすいという利点があります。また、価格も比較的手頃で、頻繁に張り替えるできるため、デザインを気軽に変更したい場合にも適しています。
再湿のりタイプ(切手タイプ)
裏面に水で溶けるのりがついているふすま紙です。スポンジなどで水をムラなく付けて、のりを戻してから貼っていきます。
キレイに仕上げれば美しい襖ですが、再湿のりタイプを使う張り替えは難易度が高いといわれています。
アイロン張りタイプ
高温でのりを溶かしてから使うふま紙でスチームアイロンを使って熱と水蒸気で張り付けるタイプと、熱だけを使って張り付けるタイプがあります。はがしたい時もアイロンを使えば簡単に剥がれるいので、手軽に扱えるのも利点です。
プラスチックやビニールでできた襖には使えないので要注意ですが、張り替え初心者には、このアイロンタイプがオススメです。
シールタイプ
シールのように裏紙をはずして、そのまま貼るだけのふすま紙です。このタイプも張り替えしやすくアイロンは苦手という人にオススメです。
襖を張り替える方法

張り替えを始めた時に「道具がなくてできない…」とならないように、以下の道具は事前に揃えておきましょう。
自分で襖を張り替える方法
準備物
- 新しい襖紙
- 糊
- 刷毛
- カッターナイフ
- 定規
- スポンジや布
- 霧吹き
張り替えの基本手順
- カッターナイフを使って、襖の縁や隅から古い襖紙を丁寧に剥がす。場合によっては、軽く水を含ませて剥がしやすくなります。
- 新しい襖紙を襖の大きさに合わせて、カッターナイフと定規を使って正確にカットする。余裕を持たせて少し大きめに切るのがコツです。
- 襖全体に均等に糊を塗る。
- 上からゆっくりと襖紙を貼り、手やスポンジを使ってシワや気泡を丁寧に押し出す。
- 襖の縁に沿って、カッターナイフで余った襖紙を切り取る。
張り替えるポイントと注意点
- 汚れやほこりがあると仕上がりに影響するため、襖紙を貼る前に襖板がきれいに整っているか確認する。
- 糊は塗りすぎないように注意し、特に四隅はしっかりと塗ることで剥がれを防ぎます。
- 襖紙を貼る際は、シワができないように上から下へ均等に貼っていく。
すべりを改善する方法や、襖を修理する方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
専門業者に依頼する場合
業者選びのポイント
- 実績と評判・・・口コミやレビューを確認しましょう。実績の多い業者は技術力が高い傾向にあります。
- 対応範囲・・・自宅エリアに対応している業者かどうか、また、襖の種類や素材に対応しているかを確認する。
- アフターフォロー・・・万が一トラブルがあった場合にすぐに対応してくれる業者を選ぶ。
襖張り替えの手順動画
時間のある方は、以下の動画で手順をわかりやすく確認できます。
襖張り替えの費用と相場

自分で張り替える場合の料金
自分で襖を張り替える場合、素材費と道具代がかかります。
襖紙の費用
ふすま紙の種類やデザインによって価格は異なりますが、一般的には1枚あたり1,000円〜3,000円程度です。高級な和紙や特殊なデザインを選ぶ場合は、さらに高くなることがあります。
糊や道具の費用
襖専用の糊は500円〜1,000円程度、カッターナイフや刷毛などの道具を揃えると、合計で2,000円〜5,000円程度がかかります。既に道具が揃っている場合はこの費用を削減できますが、初めて張り替える場合は道具も一式揃える必要があります。
自分で襖を張り替える際の手間と時間も考慮すべきコストです。1枚の襖を張り替えるのに、慣れていない場合は2〜3時間ほどかかることがあります。複数枚の襖を張り替える場合や、複雑なデザインを選んだ場合には、さらに時間がかかる可能性があります。
業者に依頼する場合の費用
業者に依頼する場合の費用は、業者や地域によって異なりますが、以下が一般的な料金相場です。
1枚あたりの費用
襖1枚の張り替え費用は、6,000円〜15,000円程度が目安です。和紙の種類やデザイン、特殊な加工が必要な場合はさらに高くなることがあります。また、地域によっても価格は異なり、都市部では価格が高くなる傾向があります。
出張費
業者によっては、出張費が別途かかる場合もあります。出張費は2,000円〜5,000円程度が一般的で、地域によっては無料で対応してくれる場合もあるため、事前に確認することが大切です。
ふすま張替え費用については下記の記事で詳しく紹介しています。
不安な時はプロへ依頼するのがおすすめ
今回はふすま紙の種類、襖の張り替え方法や費用相場を紹介しました。忙しくて時間がなかったり、自分でDIYするが不安な方は、専門業者に依頼するがおすすめです。
プロに依頼すると、部屋の雰囲気にあわせてふすま紙を選んでもらえたり、準備から後片付けまで全てお任せできるので楽ちんです。DIYは腕に自信のある方はいいですが、失敗すると余計高くつくので、プロにお任せしましょう。

