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ふすま張替え

ふすま張替えのやり方は?自分でふすま(襖)を張替え方法や業者に依頼する費用を解説

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子供が派手に遊んだり、ペットが破ってしまった襖をそのままにしていませんか?ふすまの張替えは、初心者でも簡単にできます。今回はオススメの襖(切手タイプ、アイロン張りタイプ、シールタイプ)や、ふすまの張替えに必要な道具や張替え方法を紹介します。

ふすまを張替える4つのタイミング

ふすまを張替える4つのタイミング
ふすまを張替える4つのタイミング

よほどのDIY好きでない限り「自分の気分でふすま紙を交換する」という人は少ないかもしれません。筆者も築10年のマンション住まいですが、1度も交換していません。(何の自慢にもなりませんが…笑)

一般的にふすまを張替える時期とされている状態を4つ紹介します。

破れている

ふすまに穴が開いたり、何かの拍子で破れたりした時はふすまを張替えるようにしましょう。そのままにしておくと、ふすま本体の劣化が早くなってしまうことがあるので要注意です。

汚れやシミが目立ってきた

ふすまについた汚れやシミが目立ってきたように感じたら、その時が張替えのタイミングです。汚れやシミを長い間放っておくと、カビの原因になるので気をつけましょう。

ふすま全体が茶色っぽくなった

ふすまを長年使っていると、日焼けなどによって全体が茶色っぽくなります。そうなると部屋全体の雰囲気も暗くなってしまうので、できるだけ早めに張替えることをオススメします。

部屋の雰囲気を変えたい

最近は洋室にも合うオシャレなふすま紙も増えています。思い切り洋風にしたい人は、壁紙をふすま紙として使えます。DIYも流行っているので気分を変えたい人は、新しい柄のふすま紙を取り入れてみてもいいかもしれませんね。

最短で5年、長くて10年が目安ですが使用期間がそれ以下でも汚れなど状態が激しい場合は交換を検討してみましょう。

ふすま(襖)の張替えにかかる費用はいくら?

ふすま(襖)の張替えにかかる費用はいくら?
ふすま(襖)の張替えにかかる費用はいくら?

一般的なふすま紙の張替えを専門業者に依頼すると、片面で3,000円~5,000円ほどが相場です。両面の張替えでも10,000円前後の料金です。以下の要素によっても料金が変わります。

  • ふすまの種類
  • ふすま紙の品質グレード
  • ふすま紙の図柄

「張替えできない」ふすまはどれ?

ふすまの種類は大きく分けて3種類ですが、その中には「張替えできない」ふすまがあります。見分けるポイントは「下地の材料」です。あなたの家のふすまは、どの種類あたるか調べてみましょう。

  • 本ふすま(和ふすま)
  • 戸ふすま(板ふすま)
  • 量産ふすま(発砲スチロール/ダンボール)
「張替えできない」ふすまはどれ?
「張替えできない」ふすまはどれ?

本ふすま(和ふすま)

本ふすまは伝統的なタイプのふすまで、木枠に和紙を何重にも重ねて作られています。表面を軽く押さえると障子のような木枠があるのですぐに見分けられます。通気性が良いため、反りやねじれに強いです。量産が難しいため高価ですが、何度でも張替えができます

戸ふすま(板ふすま)

和室と洋室の仕切りに使われる「重量のある」ふすまです。下地にベニヤ板が貼ってあり、表面をたたくと木の音がします。ベニヤ板にふすま紙を張っているため、すふま紙が破れにくく何度でも張替えができるのが特徴です。

量産ふすま(発砲スチロール/ダンボール)

芯材に発泡スチロールや段ボールを用いたふすまです。軽量でコストが安く表面をたたくと鈍い音がするのが特徴です。芯材のホネがないので反りやすく、張替えには不向きな「使い捨てのふすま」です。シール紙で重ね張りができるタイプもありますが、張替えと比べてキレイに仕上がりません。

自分で(DIY)ふすま張替えする前に確認するポイント

自分で(DIY)ふすま張替えする前に確認するポイント
自分で(DIY)ふすま張替えする前に確認するポイント

DIYでふすまを張り替えるのであれば、事前に確認しておくチェックポイントがいくつかあります。

ふすまの種類(下地の材料)によって張り替える方法は異なる

先程述べたように一般に普及している襖の種類には、本ふすま・戸ふすま・量産ふすま(発砲スチロール/ダンボール)があります。一見すると同じように見えますが、材質によって張り替え方法が異なるので注意が必要です。

  • 張替え可能な「本ふすま」
  • 重ね張りのみの「戸ふすま」「量産ふすま」

具体例をあげて説明していきます。

本ふすまを張替えする場合

本ふすまの場合は、枠を外すことで何度でもきれいに張り替えができるという点が特徴です。DIYでプロ並みの仕上がりを目指すなら「のりタイプのふすま紙」がおすすめです。

張替えの前に、ふすまの引手と枠をはずします。ふすま紙はふすま本体より1cmほど大きくカットして、刷毛に水をつけて濡らします。その後、ふすま本体にのりを塗り、両側を引っ張りながらふすま紙を貼ります。はみ出たふすま紙はハサミで切り落としましょう

片面ができたら裏返して、もう一面の張替えをおこないます。両面の張替えが終わってふすま紙が乾いたら、枠と引き手をつけて完成です。

戸ふすまや量産ふすまを重ね張りする場合

戸ふすまは枠を外せないタイプが多いため、ふすま紙を重ね張りします。アイロンタイプやシールタイプのふすま紙が適しています。

発泡スチロールやダンボールできた「量産ふすま」は芯材がとても弱いです。そのための両面テープで貼り付ける「シールタイプのふすま紙」が適しています。間違って「のりタイプのふすま紙」を使うと、のりが乾燥する時に壁紙が縮んでふすまが反るので注意しましょう。

きれいに重ね張りするポイントは、内側から外側に向かってふすま紙を貼ることです。余ったふすま紙は、ハサミで切り取ります。ふすま紙が乾いたら、引き手をつけて作業は終了です。

張り替える「ふすま紙」は5種類ある

張り替える「ふすま紙」は5種類ある
張り替える「ふすま紙」は5種類ある

最近では、素人でも自分で張替えやすいふすま紙が販売されています。5種類のふすま紙について特徴や使い方を紹介します。

和紙ふすま紙

和紙ふすま紙とは言葉のまま和紙で作られているふすま紙です。和紙ふすま紙のは、グレードがあります。

  • 本鳥の子…手漉きの紙。無地で柔らかい光沢
  • 鳥の子…機械漉きでありながら、手漉きに近い肌合い
  • 上新鳥の子…鳥の子の普及品で種類が豊富
  • 新鳥の子…機械生産で襖紙の中で最もコストが安く量産性と施工性がいい

織物ふすま紙

織物ふすま紙はドビー織など縦糸、横糸とともに糸目の詰んだ高級な織物ふすま紙です。

  • 上級織物…織物の中で最も高品質。1枚ずつ丁寧に加工されている
  • 中級織物…手加工や最新の印刷技術で風合いのある絵柄が特徴
  • 普及品織物…コストが安く、種類が豊富で使いやすい

再湿のりタイプ(切手タイプ)

裏面に水で溶けるのりがついているふすま紙です。スポンジなどで水をムラなく付けて、のりを戻してから貼っていきます。

キレイに仕上げれば美しいふすまですが、再湿のりタイプを使う張替えは難易度が高いといわれています。

菊池襖紙工場 再湿鳥の子襖紙
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アイロン張りタイプ

高温でのりを溶かしてから使うふま紙でスチームアイロンを使って熱と水蒸気で張り付けるタイプと、熱だけを使って張り付けるタイプがあります。はがしたい時もアイロンを使えば簡単に剥がれるいので、手軽に扱えるのも利点です。

プラスチックやビニールでできたふすまには使えないので要注意ですが、張替え初心者には、このアイロンタイプがオススメです。

菊池襖紙工場 新アイロン襖紙
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シールタイプ

シールのように裏紙をはずして、そのまま貼るだけのふすま紙です。このタイプも張替えしやすくアイロンは苦手という人にオススメです。

リンテックコマース シールタイプの粘着ふすま紙
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ふすま(襖)を張替える道具

ふすま(襖)を張替える道具
ふすま(襖)を張替える道具

張替えを始めた時に「道具がなくてできない…」とならないように、以下の道具は事前に揃えておきましょう。

準備物

  • インテリアバール(ペンチまたはマイナスドライバー)
  • マスキングテープ
  • スチームアイロン
  • カッターナイフ
  • 定規
  • ふすま紙
  • 刷毛

インテリアバールは引手に打ち付けてある釘を外す時に使います。ペンチやマイナスドライバーでも代用可能です。

マスキングテープはふすまの枠が汚れるのを防ぐために使います。色々なサイズのマスキングテープがありますが、家にあるもので大丈夫です。

スチームアイロンはアイロン張りタイプのふすま紙を使う時に必要です。重たかったり大きすぎたりするアイロンだと作業しにくいので、自分が持ちやすいアイロンを準備しましょう。

カッターナイフはふすま紙を切る時に使います。よく切れるカッターナイフの方が、キレイに切れます。定規はふすま紙を切る時にカッターナイフと一緒に使います。できるだけ長い定規が使いやすいです。

刷毛(ハケ)は再湿のりタイプのふすま紙を使う時に必要です。刷毛には色々な種類があるので、自分が使いやすそうな物を選びましょう。

アイロンタイプのふすま張替え方法

一般的にふすま紙は、2~3枚なら上から貼って大丈夫といわれています。今貼ってあるふすま紙の上から貼りましょう。

ふすま紙の種類によって張替え方が変わってきますが、ここでは簡単にできるアイロンタイプのふすま紙の張替え方を紹介します。

アイロンタイプのふすま紙の張替え手順

  1. インテリアバールを使ってふすまの引手を外す
  2. ふすまの枠にのりがつくのを予防するためにマスキングテープを枠全体に貼る。
  3. 柄が曲がったり、ずれていないか確認しながら、ふすま紙を貼る位置を決める。
  4. ふすま紙が曲がらないように気をつけながら丁寧に接着する。
  5. ふすま紙を接着したらカッターナイフを使って余分な部分を切る。
  6. カットした部分には、再度アイロンをあてておくとキレイに仕上がる。
  7. 引手の位置を確認したら指などで少し型をつけて、カッターで切り込みを入れて引手をはめ込み釘を打ち込む。
  8. 枠につけたマスキングテープを剥がし、ふすま全体の汚れを拭き取れば完了。

引手と襖の間にインテリアバールを差し込むと引手が持ち上がります。釘が出てくるので、その釘を引き抜いて引手を外しましょう。

アイロンを使ってふすま紙を接着する時はスピードが早かったり、温度が低いまま作業すると、うまく接着しないこともあるので注意しましょう。

ふすま紙と一緒に引手も一緒に変えれば、部屋の雰囲気がまた変わって楽しいです。ふすま(襖)の引手を交換する方法については下記の記事で詳しく紹介しています。

襖 取っ手
襖の取っ手の交換方法は?ふすまの取っ手を変えて気軽に部屋をオシャレにしよう

ふすま張替えの手順動画

時間のある方は、以下の動画で手順をわかりやすく確認できます。

まとめ

今回はふすまの種類や、ふすまの張替え方法についてご紹介しました。忙しくて時間がなかったり、自分でDIYするが不安な方は、専門業者に依頼するがおすすめです。

プロに依頼すると、部屋の雰囲気にあわせてふすま紙を選んでもらえたり、準備から後片付けまで全てお任せできるので楽ちんです。DIYは腕に自信のある方はいいですが、失敗すると余計高くつくので、プロにおまかせしちゃいましょう。

ふすまの張替え一枚いくら?
一般的なふすま紙の張替えを専門業者に依頼すると、片面で3,000円~5,000円ほどが相場です。「ふすま(襖)の張替えにかかる費用はいくら?」で詳しく紹介しています。

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