古い取っ手を取り外し、穴の直径を測ることで、新しい取っ手のサイズを確認できます。
襖の取っ手を固定できない場合、どうすればいいですか?襖の取っ手が固定できない場合、まずネジがしっかり締まっているか確認します。それでも緩む場合、ネジ穴が広がっている可能性があります。その際は、木工用ボンドを少量塗って補強するか、ネジ穴修復材を使用すると効果的です。
襖の取っ手(引手)とは、襖を開けたり締めたりする時に手をかける部分のことです。今回は襖の取っ手の種類や、取っ手を交換する方法を紹介します。
襖の取っ手の種類は?

襖の取っ手とは襖を開けたり締めたりする時、手をかける部分のことです。襖の取っ手は、さまざまなデザインがあります。昔のふすま紙は風景や、美しい模様が描かれていたりと絵画のようなふすま紙が主流だったため、襖の取っ手は無地で襖全体を引き締めるようなデザインのものが多く使われていました。
現在はシンプルなデザインのふすま紙が好まれる傾向にあります。昔のような絵画タイプのふすま紙より、スタンダードな柄の方がおしゃれな雰囲気になると人気があります。その分、襖の取っ手は少しアクセントの強いものを取り付け、彩りを添えるような使い方する人が増えています。
例えば、白やグレーの無地の襖紙に「華引手」とよばれる絵の入った取っ手を取り付けると、ぐっと華やかにかつ現代風の生活空間になります。
また、木目のふすま紙に取っ手のふちに飾りがついた取っ手を取り付けると引き立ちます。部屋の模様替えをしたい時は、襖の取っ手を変えるだけでも部屋の雰囲気が変わります。
一般的な取っ手のデザイン
襖の取っ手には、さまざまな形状やデザインがあります。代表的なものには、次のようなタイプがあります。
- 丸形
- 角形
- 楕円形型
丸形の取っ手は「寸ロク」というシンプルな丸い取っ手と、「座もの」という飾りつきの取っ手があります。
角形の取っ手は、ホコリがたまらないように「チリ落とし」という形状になっているものがほとんどです。取っ手は既製品だけでも、1000種類を超えるデザインがあるといわれています。

取っ手の素材別の種類
金物引手
金物引手は金、銀、銅、真鍮、鉄などでつくられる取っ手です。金物ならではの光沢があるのが特徴です。色仕上げにも、たくさんの手法があります。
最近では鉄+アルミの引手、ステンレス引手なども販売されています。これらは大量生産が可能なため、比較的安価で手に入ります。
木字引手
木製の取っ手は、温かみのある自然な風合いが特徴です。和風のインテリアやナチュラルな空間にマッチし、手に馴染む優しい手触りも魅力です。楓や桜などの木や竹からもつくられます。木本来の材質のよさを生かした「生地もの」と、木製の取っ手に「塗装した引手」があります。職人が手作りでつくる取っ手はかなり高価になります。

プラスチック引手
現在広く普及しているプラスチック取っ手があります。こちらも大量生産されており、手に入れやすい取っ手です。


また、江戸時代につくられていた繊細で美しい陶磁器の取っ手もあります。伊万里焼でできた取っ手は美術品のような美しさです。
自分で襖の取っ手を交換する方法

襖の取っ手を変えるだけで、襖全体を張り替えなくても部屋のイメージチェンジができます。DIYが流行っているので、自分で襖の取っ手を取り変えてプチリフォームしたい方も多いかもしれません。そこで自分で襖の取っ手を交換する方法を紹介します。

準備物
- 新しい取っ手
- マイナスドライバー
- ニッパー
取っ手を交換する方法
- 古い取っ手の取り外す。
- 取っ手を襖からゆっくり引き抜く。
- 新しい取っ手を襖に合わせて、ネジを穴に入れます。ネジを仮に留めた後、ドライバーでしっかり固定します。
襖の取っ手はネジで固定されていることが多いため、まずはドライバーを使ってネジを外しましょう。ネジが見当たらない場合、取っ手のカバーが取り外せるタイプもあるので、慎重にカバーを外してからネジを緩めます。
ふすま紙と取っ手の間にマイナスドライバーを差し込む時は、マイナスドライバーの柄の下に消しゴムなど滑りにくいものを台に差し込みテコの原理で持ち上げると持ち上がりやすくなります。

ふすま紙を痛めたくない場合は、ふすま紙と取っ手の間に薄い金属板を差し込んでおくといいでしょう。
業者に襖の取っ手を交換依頼する費用相場は?

古くなった襖の取っ手を「交換したい!」と思っても自信がない場合は、業者に依頼するのがオススメです。襖の張り替えの業者に依頼すれば、取っ手だけの交換もしてもらえます。「ふすま紙も交換したい!」とご希望の場合は、両方同時に依頼できます。襖の交換の目安は5年~10年だといわれています。
安易に自分で襖張替して失敗するくらいなら、業者に依頼した方が安心です。業者によっては襖の張替を業者に頼むと、襖の取っ手を無料で交換してくれます。
襖紙の張り替えを自分でできますが、シワなくキレイに貼るのは結構難しいものです。空気が入ったり、端が剥がれたりしてしまうことがあります。業者に依頼すれば早くてキレイに仕上げてくれます。
業者に襖の張替を依頼する時は、襖や障子などの建具店、表具店、内装屋、畳屋さんなどに依頼します。ホームページを確認したり、出張訪問サービスの検索予約サイトで比較してから依頼しましょう。
襖の張替料金の相場は、1面2,500円~3,000円程度です。ホームセンターやリフォーム店、工務店は下請けの業者で作業してもらうためマージンがかかります。そのため料金が高くなったり、材料が安い物になったりします。
あまり遠い地域の業者だと出張費がかかるため、なるべく家の近くの業者を探すことをオススメします。
不安な時はプロへ依頼するのがおすすめ
今回は襖の取っ手の種類や、取っ手を交換する方法を紹介しました。自分で交換しようと思えば、費用もそんなにかからずに簡単にプチリフォームができますが、自分でするのが難しい場合は業者に依頼するのがオススメです。
取っ手だけではなく襖紙が古くなって汚れているのなら、襖紙と一緒に取っ手も業者に変えてもらえば長年住んでいて見慣れた和室も大変身します。大がかりなリフォームは無理でも、ちょっと襖に工夫するだけで素敵な部屋になります。いろいろなアレンジを試してみたいですね。