ペットが傷つけたフローリングを補修方法からフローリングを傷つけない対策をまとめて紹介
フローリングにペットの爪やいたずらで傷ができていませんか？軽度なら市販グッズを使って自分で簡単に修復できます。今回はペットが傷つけたフローリングを補修方法や対策を紹介します。
フローリングは大きく分けて2種類ある
ペットによるフローリングの傷について触れる前に、まずは住宅に使われているフローリングの種類を紹介します。フローリングの素材はいろいろありますが、住宅で使われるフローリングは大まかに無垢（単層）と、合板（複合）の2種類です。
無垢フローリング
無垢フローリングは広葉樹や針葉樹などのいずれかを使って切り出し、1枚板にしたものです。木をそのまま使うので切り口から年輪が見えます。無垢フローリングは水やワックスに弱いですが、お手入れはは削って直せます。
木には水分や湿気の量を調節できる調湿機能が備わっています。夏特有の湿気によるべたつきや、冬ならではの冷たさを感じないメリットがあります。その分反りや縮みもしやすく隙間ができることもあります。
合板フローリング
合板フローリングは基材を複数重ねた板の上に仕上げとして、化粧板を貼ったフローリングでさまざまな木材を使用しています。無垢と比べると安価な物が多く、施行に手間も時間もかかりません。
さらに傷もつきにくく滑りにくく、防音性や耐久性にも優れています。ただ何枚も重なっているので、一度剥がれたり傷ができたりしてしまうと直すのが難しいところが難点です。
あなたのご自宅のフローリングの種類はどちらでしょうか？「う～ん…フローリングの種類を気にしたことがないからわからない…」という人も多いかもしれませんね。この機会にどちらが使われているか調べてみたり、次にフローリングを張替える時の参考にしてみて下さいね。
ペットによって傷ついたフローリングを補修するグッズ
ペットに限らずフローリングには傷がつくものです。小さなお子様がオモチャで遊んだり、うっかり重いものを落としてしまったりと毎日の生活の中でフローリングに傷がつくのはある程度仕方がないと思います。
ホームセンターやインターネットで販売されているフローリングの補修に役立つ3つのグッズを紹介します。
補修用のクレヨン
フローリング補修用のクレヨンは塗った後からワックスがけや、掃除ができる優れものです。色はフローリングの色に近いものを選びましょう。フローリングの色に近いものがない場合は、いくつかの色を調合して使いましょう。
ニス
ニスは木材の表面を保護する用いられる塗料なので、木材でできている物はフローリングや家具でも使用できます。ニスを使う時は一気にドバっとではなく薄く重ねて塗りましょう。
ニスには「水性ニス」「水性ウレタンニス」「油性ニス」の3種類があります。種類の違うニスを使うと乾くスピードが違ったり、ニスを弾いたりするので注意が必要です。どれか1種類に絞って使用して下さい。
ウッドパテ
木材のひび割れ、当て傷に使われる補修用木工ボンドです。傷に穴埋めするだけで、はみ出しても固まる前に水で落とせます。乾かした後は固くなっているので、削ったりその上からワックスを塗れます。
- 自宅のフローリングの素材に使えるかどうか確認する
- 自宅のフローリングの色と一致した色を選ぶ
- ペットや子供が口に入れないようにする
商品の注意書きをよく読んだり、店員に聞いたり口コミを参考に購入しましょう。
ペットによって傷ついたフローリングを補修する方法
ペットによるフローリングの傷は引っかき傷や、凹み傷が多いです。軽度なら便利グッズを使って自分で補修できます。
ひっかき傷を補修する
準備物
- フローリング補修材
- ドライヤー
- ヘラ
- 布巾
- スチールウール
ひっかき傷を補修する手順
- フローリング補修材をドライヤーで温めて柔らかくし、傷を埋め込むように直角に塗る。
- 傷の凹みと補修材の部分を平らにするようにヘラで平行にする。
- 削りかすは布巾で拭き取る。
- 補修部分が目立たないようにスチールウールで軽く滑らせるように撫でてツヤをおさえて完了。
凹み傷を補修する
準備物
- 画鋲
- 水
- 濡らしたタオル
- アイロン
- ニス
- ウッドパテ
凹み傷を補修する手順
- 凹み部分に画鋲を刺し水をかけて膨らませる。無垢フローリングの場合は少しずつ水をかけ、濡れタオルを当ててその上からアイロンをかける。
- 表面にひびが入っている場合は、ニスを染み込ませて拭き取る。
- 深い凹みの倍位はウッドパテを塗り込む。
- しっかり乾燥させてからニスで表面をなじませて完了。
ペットがフローリングを傷つけない4つの対策
フローリングの傷は軽度なら市販のグッズを使って修復できますが、できれば傷がつかない対策があれば1番ですよね。飼い主もペットもストレスなく幸せに暮らすために、フローリングを傷つけない対策しましょう。
カーペットやラグを敷く
カーペットやラグを敷くことでフローリングの傷を防ぎます。また、フローリングでペットが滑ったり、ジャンプして着地する時もクッションの役割を果たしてくれるので足腰の負担をも減らします。
ペットがカーペットを噛んだり爪で引っかいたり、臭いや汚れが付いてしまったりすることもあります。そのためなるべく手入れをしやすいものを選んで、メンテナンスしながら使いましょう。カーペットに付いた尿の臭いを取る方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
筆者宅ではリビングにラグ、廊下はタイルカーペットを敷いています。廊下でボール遊びをするので防音対策や、滑り防止のためにもある意味リビングより気を使っています。どちらも洗えるものを使用し、あまり高価なものは控えています。古くなったら気軽に買い替えられるものがオススメです。
定期的にワックスをかける
ワックスをかけることで傷や汚れがつきにくくなります。最近はペット用のワックスも販売されており、防臭や滑り止め効果もあります。使用するワックスの種類によりますが、半年～年に1回程度塗るのが理想的です。ラグやカーペットを使えない廊下や、階段にもオススメです。
ペット専用の靴下をはかせる
外出用によく使われるペット用の靴下ですが、引っかき傷が気になるようなら室内でも使ってみるのもひとつの方法です。アスファルト火傷対策や防寒効果などがありますが、フローリングを滑ってけがをすることもあるので滑り止め効果としても使用できます。
ペット用の靴下は履き慣れるまで時間がかかる場合もあるので、愛犬のストレスになりすぎないよう様子を見ながら試してみて下さい。
こまめにペットの爪切りする
爪が伸びたままだとフローリングも傷つきやすくなります。ペットによって爪の伸び具合は違いますが、月に1回を目途に爪の手入れをしてあげましょう。毎月トリミングに行くワンちゃんの場合、サービスの中に含まれていることもあります。
自宅でペットシャンプーする場合はペット爪切りを購入するか、定期的に動物病院やペットサロンで爪切りしてもらいましょう。お店によりますが1回500円程度、短時間ですみます。
フローリングの傷や汚れが酷い場合は？
フローリングの傷や、汚れの度合いによっては「自分では対処できそうにない…」「忙しくてなかなか時間がとれない…」「面倒でやりたくない…」ということもあります。そんな時は業者に依頼するのが1番です。費用はかかりますが、仕上がりも素人がするのとは話が違います。
人とペットが快適に暮らすためには、清潔で安全な暮らしやすい空間づくりが必要不可欠です。ペットがフローリングで滑って「足腰に悪そう…」という不安も、業者に相談することで最適なアドバイスをもらってリフォームできます。
フローリング掃除やコーティング
フローリング掃除やコーティングはハウスクリーニング業者、便利屋に依頼できます。ペットを飼っていることを事前に伝え、ペット対応コーティングしてもらうのがオススメです。定期的にすることでフローリングに傷がつくのを防げます。
自分で外して丸洗いできないようなカーペットの場合は、業者が家に訪問してクリーニングしてくれます。
フローリングの張り替え
広範囲による傷や長期間の酷い汚れやカビなどが取れない場合は、フローリングを張替えてキレイにしてもらう方法もあります。フローリングの貼り替えはリフォーム会社に依頼できます。豊富な知識でペットと暮らすのに最適なフローリングを選ぶ手伝いもしてもらえます。フローリングの張り替え費用については下記の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回はペットが傷つけたフローリングを補修方法や対策を紹介しました。最近はペット可の分譲マンションも多く、中には賃貸でもペットと暮らすことを前提に建てられた集合住宅もあります。人と動物が一緒に暮らすためにさまざまな工夫がされており、愛犬や愛猫がいる人にとってはとても嬉しいです。
しかし、周囲への配慮も必要で、自宅の中も清潔で安全な空間を保つ責任が飼い主にはあります。フローリングの傷が大きかったり、汚れが酷い場合は業者にメンテナンスしてもらえます。今回の記事が、何か1つでもあなたとペットの幸せな毎日のお役に立てば幸いです。
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