実際にフローリングを自分で張替えることは可能ですがかなり本格的な作業になるため、自分で資材を買い集める前によく検討する必要があります。そこで今回は和室をフローリングにする方法や、注意点を紹介します。
畳の部屋をフローリングに変える2つの方法については下記の記事で詳しく紹介しています。

和室をフローリングにする道具と準備

自分でフローリングに張替えるには材料や道具を揃えて、前もってやっておくことがあります。
準備物
- ドライバー
- スケール
- さしがね
- のこぎり
- かなづち
- ゴムハンマー
- カッター
- えんぴつ
- ペンチ
- ポンチ
- 根太材
- フローリング材
- 断熱ボード
- ビス
- フロアー釘
- 仮釘
- 木工用ボンド
- コーキング剤
- コーキングガン
- コーキングヘラ
- マスキングテープ
- 掃除機
- 丸ノコ
- 電動ドライバー
自分でフローリングに張替える準備
- 部屋のサイズを正確に測り、フローリング材が縦横方向それぞれ何列で何枚必要になるかあらかじめ計算した上で材料を用意する。
メジャーを使って部屋の幅や奥行きを測りますが、場所ごとに多少のズレがあるのが一般的です。一辺の長さを測るにしても複数箇所を測る。また、畳をはずして段差の高さも測る。この段差により、根太材の厚みが決まります。
フローリングの根太(ねだ)を張替える方法

和室をフローリングの部屋にするにはフローリングを支え、敷居との高さを調整するものが必要になります。これが根太(ねだ)です。自分でフローリングを張るにはまず根太を組みます。
フローリングの根太(ねだ)を張替える手順
- まずは畳をどけて、掃除機をかけてホコリなどの汚れを掃除する。
- 四方向の壁にぴったりとそわせて根太を置いていく。床のど真ん中に1本置き、そこから左右に30cm間隔で根太を置いていく。根太の高さは根太の上にフローリング材を置いて、敷居まで少し余裕がある2~3mm程度にする。
- 根太の配置が決まったらビスで根太を固定する。ビスは根太を固定するものなので、根太を貫通し下地に届く長さのものを選ぶ。
- 根太でできた升の大きさに合わせて断熱ボードをカットして根太の間を埋める。
断熱ボードを埋めると断熱及び防音効果が期待できます。断熱ボードの厚さは根太の高さより低いものにしましょう。
フローリング材をカットする方法

フローリング材をカットする手順
- フローリング材を1枚ずつ測りながらカットし根太の上に並べる。
- 1枚カットしたら、実際にサネをはめ込みながら仮置きする。フローリング材が傷つかないようにあて木をあてゴムハンマーで叩きながらサネをはめ込む。
- 最後の列の1列手前までフローリング材をはめ込んだら、そこから壁までの幅を測る。その幅に合わせて最後の列のフローリング材をカットする
- 最後の列ははめ込まずに乗せて確認する。はめ込んでしまうと外せなくなります。
フローリング材をカットする時は、フローリング材の凸サネが貼り進める方向を向くようにしましょう。フローリング材の長さを測る時はサネを含めないようにする。また、フローリング材のつなぎ目は必ず根太の上に乗せましょう。根太がないとビス止めできません。フローリング材の端には凹凸があり、凸と凹を組み合わせることでフローリングのズレを防ぎます。
木材は湿度により伸縮します。夏場はきっちりでいいですが、乾燥する冬場は少し隙間をあけておきましょう。端の隙間は隠せるので安心してください。
フローリング材を敷きつめて張替える方法

いよいよフローリングを張っていきます。
フローリング材を敷きつめて張替える手順
- 仮置きしたフローリング材を外し、並び順がわかるように順番に保管しておく。
- ボンドの付いた根太の上にフローリング材を置き、上から体重をかけて圧着させる。
- 根太がある所の凸サネに45℃の角度になるようにフロアー釘を打ち込み、最後はポンチを使ってしっかり打ち込みしっかり固定させる。
- 同じ要領でサネをはめ込みながら、順番にフローリング材を敷きつめる。
フロアー釘が凸凹サネのかみ合わせを邪魔しないためには45℃の角度が重要です。また、フロアー釘の頭が出ていても凸凹サネのかみ合わせを邪魔するためしっかり打ち込みましょう。
最後の仕上げにフローリングを圧着させる

最後の1列を仕上げていきますが、ここはかなりの難関です。限られたスペースの中でサネをはめ込み、フローリング材を収めなくてはならないので厄介ですが頑張りましょう。
フローリングを圧着させる手順
- 根太の上に木工用ボンドをつけてフローリング材同士のサネをはめ込み、フローリング材を斜めにします。
- 列同士のサネをゴムハンマーで叩きながら、少しずつ入れ込む。慣れていないとかなり難しい作業です。
- 最後のフローリング材が入れ込めたら、上から体重をかけて圧着させます。床の真ん中から左右30cm間隔(床の真ん中から左右r30cm間隔に根太があるため)で仮釘を打ち、ボンドが乾くのを待ちます。ボンドが乾いたら全ての仮釘を抜く。
- 巾木をつける場合は必要ないのですが、巾木がない場合は最後の仕上げに入ります。端の隙間の周りにマスキングテープを貼り、隙間にコーキングを充填する。コーキングの表面が凸凹しているのでコーキングヘラでならす。
- コーキングが乾いてしまうとマスキングテープが剥がせなくなるため、コーキングをならし終えたらすぐにマスキングテープを剝がす。
まとめ
今回は和室をフローリングにする方法や注意点を紹介しました。自分で和室をフローリングにするなら必要な工具も多く、時間も労力もかかります。何より自分でフローリングを張る作業は本格的なDIYになり大変です。
DIYが趣味で便利な道具が揃っていて、作業自体も楽しめるというのなら話は別ですが、そうでなければ業者に任せた方がいいかもしれませんね。