引き戸にリフォームする費用相場や種類を紹介|引き戸にリフォームしてバリアフリーにしょう
足を上げるのも億劫になってきたり、足腰が弱ってきた高齢者や車椅子の方にとって、開き戸を行き来するのはかなり面倒です。引き戸にリフォームすることで、誰にとっても優しいバリアフリー住宅になります。そこで今回はバリアフリーの引き戸の種類や、引き戸にする料金相場を紹介します。
引き戸とは?
住宅の室内ドアは、バリアフリーの観点からも重要です。
ドアの種類
人が利用する建築物は、以下の3つのドアのいずれかで仕切られています。
- 開き戸
- 引き戸
- 折れ戸
個人が住む住宅では、基本的に開き戸が使われています。密閉性が高く、プライバシーと室温を守るのに最適なドアなのが理由です。
引き戸は、襖のように空間を仕切るのに使用されています。最後の折れ戸はクローゼットのように前後の空間が狭く、開き戸ではぶつかる箇所に向いています。
病院や介護施設で引き戸が採用される理由
病院や介護施設では、原則的に「引き戸」を採用しています。引き戸は要介護者やリハビリ中の人でも、容易に自分で開閉できます。横に滑らせるだけで、強い力を入れなくても動くのが特徴です。高齢者の増加によって、個人の住宅向けの引き戸が増えてきています。
引き戸にする3つのメリット
バリアフリーリフォームに引き戸を採用すると、以下の3つのメリットがあります。
車椅子の人も開閉できる
開く幅が広い引き戸であれば、車椅子の人も自分で開閉可能です。前後ではなく横にずらすだけなので、車椅子を最も近づけた状態で動かせます。
歩行に時間がかかる人にとっても、室内ドアの開閉を気にせずに自由に動きまわれます。水分補給やトイレを気兼ねなく行えるので快適な生活です。
段差がない出入口を実現できる
病院などでよく見かける、下にレールを設置しない上吊りでスライドさせるタイプは段差のない完全フラットの出入口になります。少しの段差でも強い衝撃になる車椅子にとって、引っかからないことは大きなメリットになります。足腰が弱ってきた高齢者にも、嬉しい配慮です。
ドアの開閉で怪我しにくい
最新の引き戸には、様々な装置が組み込まれています。閉まる時にゆっくりの「ソフトクローズ」と、最後のほうになると自然に止まる「ソフトブレーキ」が有名です。開き戸と違い、うっかり他の人にぶつけることがなく、指をはさむリスクもかなり小さくなります。
引き戸にする3つのデメリット
バリアフリーに効果がある引き戸ですが、構造上のデメリットもあります。導入する前に、確認しておきましょう。
スペースが必要です
引き戸には、扉を収容するだけのスペースが必須です。住宅のトイレのように小さな個室、前後にしかスペースがない空間にはあまり向いていません。デッドスペースが扉の面積だけ増えてしまうので、やみくもに導入するとミスマッチになります。
引き戸の枠が壁との対比で目立つ
個人の住宅では、オープンにした引き戸がそのまま残ります。病院といった大型の建築物とは違い、基本的に壁の内側に収納できません。全体に枠がつくので壁に残された扉を含めると、かなりの自己主張になります。
機密性と遮音性は開き戸より低い
物理的に噛み合う開き戸と比べて、機密性と遮音性が劣ります。あくまで、襖の延長線上にあるもので、バリアフリー以外に過度な期待しないほうが賢明です。
湿気がこもりやすい脱衣所や、人がよく出入りするリビングで使うと満足度が高くなります。開き戸よりも開閉時の音が大きく、寝室のように夜間に過ごす部屋への導入は注意しましょう。
引き戸にリフォームする費用相場は?
引き戸のリフォームは、以下のいずれかへ問い合わせしましょう。
- 住宅メーカー
- リフォーム会社
- 引き戸のメーカー
- 工務店
引き戸にする費用相場
一般的な引き戸にする工事は約20万円~です。引き戸の大きさと枚数に比例して工事金額が上がりますので、まず見積もりしてもらいましょう。
既存のドアを取り外して、新たなレール等を設置する作業も加わります。不要になったドアやゴミは業務用の廃材になるため、その処分費用を忘れてはいけません。
壁の中に戸袋を作る、一部の壁を壊すなどの大掛かりな工事の場合はかなりの高額です。バリアフリーの引き戸へのリフォームは、介護目的の対象になる可能性があります。保険適用となれば大きく費用を節約できるので、担当のケアマネージャーに相談しましょう。
引き戸の人気メーカー
様々なメーカーが引き戸を取り扱っていますが、消費者に人気があるのは、PanasonicとDAIKENの引き戸です。
Panasonicの引き戸の特徴
誰もが知っているPanasonicが誇る折れ戸のブランドが、VERITIS(ベリティス)シリーズです。ベリティス、ベリティスプラス、ベリティス クラフトレーベルの3つがあります。最新の注文住宅にもよく似合い、間仕切りやL字コーナーにも対応可能です。
豊富な引手の他に、両側のソフトクローズ機構によって静音性と安全性にも優れています。幅が広い上吊り引き戸もあるから、車椅子や大型のベッドも出入りできて快適な生活です。
DAIKENの引き戸の特徴
在宅介護がやりにくいトイレには、DAIKENの「ひきドア」がオススメです。3枚の引き戸で普段は引いて使い、介護時または車椅子では開き戸に早変わりします。本来は壁になっている部分までオープンできるのがメリットで、使い分けによって最小限の手間です。
車椅子でも自分でトイレをすますことは、尊厳ある生活のために大いに役立ちます。デザイン性が高く、まだ要介護者がいない家庭であっても、オシャレな引き戸として使えます。将来に備える点で、他のメーカーを大きくリードしている優良ブランドです。
まとめ
今回はバリアフリーの引き戸の種類や、引き戸にする料金相場を紹介します。引き戸は個人の住宅へのオシャレな導入事例がどんどん増えており、将来の介護や老後の生活にも便利です。
特に、車椅子によるトイレへの出入りは切実な問題になるので、早めに備えておきましょう。工事は住宅系の業者ならどこでも引き受けてくれますが、信頼性を確認しなければいけません。
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