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バリアフリーリフォーム

お風呂おのバリアフリー化とは?お風呂をバリアフリーにする料金相場と補助制度を解説

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お風呂リフォームの具体的な工事内容といえば、バリアフリーにしたり、手すりを取り付けることなどがあげられます。そこで今回はお風呂のバリアフリーにする工事内容や、料金相場を紹介します。

お風呂のバリアフリー化とは?

お風呂のバリアフリー化とは?
お風呂のバリアフリー化とは?

「バリアフリー」とはよく耳にする言葉ですが、バリアフリーの意味を知っていますか?

バリアフリーとは高齢者や身体障がい者などの方々が、生活する上で下記を目的としています。

  • 生活に支障を伴う物理的な障壁を取り除く
  • または、回避などができるように支援する処置

街中でも様々な場所で少しずつですが、バリアフリー化が活動されています。階段の横にスロープが設置されていたり、ノンステップバスなどが走っています。

しかし、街の中でバリアフリー化ができてきていても、毎日生活する自宅がバリアフリーになっていなくては過ごしづらいです。また、家族が手助けできる範囲にも限界はあります。そこで自宅内でもできる範囲で「バリアフリー化」することが求められます。

お風呂やトイレは一人で行ける人にとっても危険が多い場所で、介助する側の負担も大きいのです。この部分をリフォームによってバリアフリー化することで、毎日の暮らしがより安全で安心なものに変わります。バリアフリートイレについては下記の記事で詳しく紹介しています。

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お風呂をバリアフリーにする必要性は?

お風呂をバリアフリーにする必要性は?
お風呂をバリアフリーにする必要性は?

危険が多いお風呂ですが、具体的にどの部分が問題なのか考えるとバリアフリー化の必要性が見えてきます。

滑る危険を回避する

お風呂にも様々な形や種類がありますが、従来の戸建てなどのお風呂は基本的に床や壁は「タイル」という素材で仕上げています。タイルはとてもスベりやすく、お風呂場ということで水などが付着していると、よりスベりやすい危険な状態となります。

高齢者にとって転倒による骨折などは避けたいケガのひとつといえるため、リフォームでこれを回避する必要性があります。

段差や浴槽の高さにつまづき防止

出入り口は洗面所からお風呂に入る時に水が洗面所に入らないように「段差」を設けていることもあります。最近の新築では、最初から段差がないことも多いですが、古い住宅の大半にはこの段差があります。

段差は高齢者や身体に障がいのある方にとっては大きな壁となります。「段差」にツマズき、「タイル」でスベって転倒してしまい大ケガや、最悪の場合には頭などの打ち所が悪くて亡くなられたという事例もあります。

また、洗い場から浴槽に入る時の浴槽の高さも、出入り口と同じく危険な箇所です。浴槽の縁に足をとられて、転倒してしまい大ケガなどを負うことが考えられます。介助する側にとっても負担がかかる場所となるため、この部分をバリアフリー化することで、安全で少しでも楽に入浴ができるようになります。

お風呂をバリアフリーするメリットとデメリット

お風呂をバリアフリーするメリットとデメリット
お風呂をバリアフリーするメリットとデメリット

お風呂をバリアフリー化する必要性はわかっても、デメリットについても知っておきましょう。また、リフォームには費用がかかるため、よく理解してしっかりと検討しましょう。

お風呂をバリアフリーするメリット

バリアフリーにする最大のメリットは、何と言っても高齢者や身体に障害がある方々の支援や補助です。特にお風呂はデリケートな部分でもあり、家族の方に手助けしてもらわなければならない場面でも遠慮してしまう事があると思います。介護のレベルによりますが、可能な限り自分でお風呂に入れるようになるのがメリットの一つと言えます。お風呂にある「危険」な部分を少なくなれば、安心してお風呂を楽しめます。

手助けをする家族の「補助」が必要な場合は、大人の体重を支えて介助します。滑りやすかったり、不自然な体勢で介助すると介助側の負担も大きいため、バリアフリー化によって楽に手助けできるようになります。

お風呂をバリアフリーするデメリット

お風呂をバリアフリーする最大のデメリットは、範囲によっては工事が大きくなり、費用面で負担になりやすいことです。段差をなくす工事やタイル素材を入れ換える工事などは、金額が大きくなります。

また、工事期間中はお風呂の使用ができなくなるので、その間の対応をどうするかも考えておかなくてはいけません。近くにお風呂を借りられる親戚などがいない場合は、家族は銭湯に行ったり、高齢者や身体に障害のある方は訪問入浴やデイケアサービスの入浴を利用するなどできる限り情報収集する必要があります。

お風呂をバリアフリーにする工事内容

お風呂をバリアフリーにする工事内容
お風呂をバリアフリーにする工事内容

お風呂をバリアフリー化する時は、専門のリフォーム会社に相談して工事の内容を決めます。経験豊富な専門業者なら、どの部分をどのようにすればいいのか的確なアドバイスがもらえます。一般的にされているお風呂のバリアフリー化の工事内容を紹介します。

出入り口を変更する

出入り口は段差をなくして一般的な開き戸や、折れ戸よりも「引き戸」にします。引き戸にすると、お風呂場に出入りがしやすくなり、更に危険度が低くなります。

浴槽の高さを変更する

洗い場から入る時の高さを低くして、浴槽の中にもう一段「ステップ」状のモノを設置することで浴槽の出入りの負担が軽減されます。

手すりを設置する

出入り口付近や浴槽に出入りする時に、手をかけたい壁に手すりを設けることで、高齢者などが負担と感じる「しゃがむ(かがむ)」や「またぐ」などの補助としての役割となります。手すりの高さや位置は使用者により違いがあるので、リフォーム会社の担当者と一緒によく検討しましょう。

床の材質を変更する

タイルなどのスベりやすい素材からスベりにくい素材に変更することにより、危険回避となります。

浴室暖房を設置する

高齢者の方には、冬場などの気温変化に弱い方も多いです。ヒートショックによる死亡を回避するためにも、浴室暖房を設置して急激な温度変化を避ける必要があります。

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お風呂をバリアフリーにする料金相場と補助制度

お風呂をバリアフリーにする料金相場と補助制度
お風呂をバリアフリーにする料金相場と補助制度

バリアフリー化において、やはり気になるのが料金相場です。工事の範囲や業者によって費用もピンからキリまでありますが、おおまかな料金相場を紹介します。

部分工事の料金相場

お風呂のバリアフリーリフォームは部分的に可能な場合と、そうではない場合があります。自宅のお風呂がどのようなタイプかリフォーム会社に見てもらって判断する必要があります。一般的な部分工事の費用目安を参考までに紹介します。

部分工事の料金相場

  • 段差をなくす・・・5~7万円程度
  • ドアの交換・・・6~20万円程度
  • 浴槽の交換・・・50万円程度
  • 手すりの設置・・・5万円程度
  • 床材の張替・・・10~20万円程度
  • 浴室暖房の設置・・・30~50万円程度

浴槽内に手すりを追加する場合(~1万円)や、浴槽内に昇降リフトを追加する(~30万円)なども希望によってかかります。

ユニットバスに交換する場合

部分的な工事でバリアフリー化を図るよりも、最も適しているのがユニットバス全体を交換することです。部分工事ができない場合や、中途半端な部分工事ではかえって費用が膨らむ場合もあるので、こちらの方が適していることもあります。

最近のユニットバスは標準で高齢者に配慮した造りになっているので、色々オプションをつけなくても使いやすさを実感できるといえます。ユニットバスのリフォーム費用の相場ですが、メーカーごとに商品ランクがあります。約100万円~、ハイグレードな約200万円以上のタイプまであります。100万円以内におさまるタイプでも十分満足できる場合もあるため、リフォーム会社と相談のうえ、予算内におさまるものを選びましょう。

また、業者によっては割引もしてくれます。値引き率は約2~3割が相場ですので、見積もりの時に確認してみて下さいね。

補助金制度の利用

工事における費用の相場を紹介しましたが、やはり大きな出費となり負担が大きくなるのも事実です。しかし、そのような負担を少しでも軽減する補助金制度があります。いくつかの種類や条件がありますが、適用されれば最大で9割ととても大きな負担してもらえる場合もあります。よく調べて、申請しましょう。

補助金制度の種類

  • 国の補助金制度
  • 自治体の補助金制度
  • 介護保険

国の補助金制度には、3つの制度があります。

  • バリアフリーリフォーム
  • 省エネリフォーム
  • 長期優良住宅化リフォーム

それぞれ対象者や、工事の条件がことなるため確認が必要です。また、自治体の補助金制度は、行っていない都道府県もあるため、お住まいの自治体のホームページなどで確認してみて下さい。

介護保険の補助金を利用する場合は、工事条件などのほかに「要介護や要支援と認定された方がいる住宅」であることが加わります。どの補助金制度も必要条件や補助の内容、申請方法など最新の情報をインターネットや電話で調べたり、リフォーム会社の担当者に相談するなどして、申請漏れのないようにしましょう。

まとめ

今回はお風呂のバリアフリーにする工事内容や、料金相場を紹介しました。興味はあっても高額な費用が必要なため「諦めている…」という方も多いかもしれません。

部分的なリフォームで解決する場合もあり、大掛かりなリフォームの場合も、うまく補助金が利用できれば自己負担も減らすことが可能です。リフォームは専門的な知識が必要です。あなたのわからないことや不安に親身になって考え、提案してくれる業者を見つけて相談してみましょう。

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