排水管の汚れを自分で掃除するには|プロから学ぶ排水管洗浄の手順と普段のお手入れ方法
排水管の臭いやつまりが気になっていませんか?そこで今回は水道修理のプロも実践する、自分でできるお掃除方法やお手入れについてご紹介します。
排水管にたまる汚れの種類
水回りの掃除はこまめにしていても、排水管内の汚れまでは手を出しづらいものです。水回りの排水管は、①キッチン、②浴室(お風呂)、③洗面所、③トイレに設置され、汚れやつまりの原因は場所によって異なります。
排水管の汚れやつまりの原因
場所 | 原因 |
---|---|
①キッチン | 油汚れ、食材の残りカス、洗剤の残りカス |
②浴室 | 髪の毛、シャンプーの残りカス、皮脂汚れ、カビ |
③洗面所 | 髪の毛(髭)、整髪料のオイル、皮脂汚れ、カビ |
④トイレ | し尿、汚水、異物(おしりふき、おむつ等) |
汚れの原因の大多数は、油カスや石鹸洗剤カス、髪の毛や皮脂汚れがたまったものです。汚れが蓄積すると排水管がつまりやすくなり、悪臭や害虫トラブルが発生する原因となります。
排水口や排水トラップの汚れを落とす
水の流れが悪くなった時は、排水管の原因を疑う前に「排水口の汚れ」を確認してください。排水口付近の汚れが原因の場合は、簡単なお手入れをするだけで水の流れが改善します。
排水口には、排水管の臭いを逆流させない「排水トラップ」という仕組みがあります。排水トラップの形状は水回りの設備によって異なります、その目的は共通していて「排水管内部の空気が部屋に入らないようにする」ことです。
排水口や排水トラップ掃除方法や手順、お掃除グッズなどは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
排水管のつまり汚れに効果のある掃除方法
排水管洗浄を自分で行う方法を3つ紹介します。どれも効果があり、手軽に試せる方法です。
液体パイプクリーナー
市販の液体パイプクリーナーを使って、排水管内部の汚れを溶かせます。洗剤を流すだけなので非常にお手軽です。洗浄成分が強く肌荒れする危険性があるので、ゴム手袋で手を保護して使用しましょう。
パイプクリーナーの使い方
- 排水トラップを外す
- パイプクリーナーを排水口から流しこみ
- 説明書きに記された時間だけ放置する
- 水で洗剤を洗い流す
商品の説明書きを読んだ上で、洗剤の容量を守って排水管に流し入れてください。ポイントは適切な時間放置する点です。長時間放置してしまうと、溶かした汚れが再び固まってしまうので、記載された時間は必ず守ってください。時間が経過したら、最後に水で液体パイプクリーナーを流して完了です。
汚れがひどい場合には、より洗浄力の高い業務用の薬剤を使うこともあります。詳しくは、強力なピーピースルーの使い方や注意点という記事で詳しく紹介しています。
ワイヤーブラシ
詰まり始めた排水管は、ワイヤーブラシで洗浄できます。一つ購入すれば、台所から浴室・洗面所など幅広い場所で使用できます。排水管内の髪の毛やヘドロなどのつまりを解消するのに優れています。
ワイヤーブラシの使い方
- 排水トラップを外す
- 配管口からワイヤーブラシを入れる
- ブラシを動かして汚れを掻きとる
- 水で汚れを洗い流す
ワイヤーブラシを排水口から差し込み、ワイヤーブラシの先端が排水管の奥に当たったら少しずつ動かします。ワイヤーブラシを動かすことで、排水管の汚れを掻き落とします。排水管の汚れや詰まりが取り除けたら、水で汚れを荒い流して完了です。
ラバーカップ
ラバーカップは半球形のゴムカップが付いたつまり解消グッズです。排水口に押し付けて、引き上げるときの吸引力でつまり汚れを解消します。
ラバーカップの使い方
- ラバーカップのゴムを排水口に密着させる
- ゆっくりゴムを押し込む
- 奥まで押し込んだ勢いよくラバーカップの柄を引く
- つまりが解消するまで繰り返す
ラバーカップは押し込む道具ではなくて、汚れを引き出す道具です。押すのではなく引くことを意識してください。詳しい使い方は、トイレが詰まった時のスッポンの使い方で詳しく紹介しています。
普段からできる排水管のつまり予防法
排水管は場所によって汚れの原因が違います。ここでは排水管のつまりを予防する、場所ごとのお手入れ方法をご紹介します。
①キッチン
キッチンの排水管は、家庭の中で最も汚れている排水です。キッチンの排水管が汚れる原因は油汚れや食べ物の残りカス、食器用洗剤の残りカスですが、キッチンの排水管がつまる最たる原因は、冷えると固まる「油汚れ」です。
排水管に汚れがたまらないように、多量の油を流さないようにしましょう。お皿に残った油カスや食べ残しなどは、汚れを事前に拭き取ってから洗い物を始めるだけで、排水管をキレイに保てます。
排水管にたまった油汚れは悪臭の原因にもなります。詳しくは排水口を掃除する方法と、つまりを解消する方法で詳しく紹介しています。
②トイレ
トイレの排水管がつまる原因は、トイレットペーパーや異物です。トイレの配管がつまらないよう、一度に流すトイレットペーパーの量を少なめすることを心がけましょう。また、トイレに異物を落とさないように気を付けてください。水で溶けない異物がつまった場合は、排水管を交換しないとつまりが解消できなくなる可能性もあります。
また、尿石により排水管がつまることもあります。固まった尿石汚れは、ブラシだけで落とすことは難しいこともあります。そんな時は尿石を溶かす酸性のトイレ用洗剤を使って掃除しましょう。詳しい手順は尿石の取り方やおすすめの尿石除去剤で紹介しています。
③浴室(お風呂)
浴室の配管がつまる原因は、髪の毛や石鹸カスです。髪の毛が排水管に流れないように、排水溝には髪の毛をキャッチするカバーなどを被せておきましょう。
また、排水溝に絡まった髪の毛を定期的に取り除くことで、排水管に流れることを防ぎます。家族が多い方や髪の毛が長い方は、毎日の入浴後に排水溝に溜まった髪の毛を捨てると安心です。
毎日水を流す浴室の排水管は身体の皮脂汚れだけではなく、髪の毛や石鹸カスも流れるのです。排水管に流れた髪の毛は流れにくく、他の汚れも付着しやすい状態になります。流れた髪の毛に様々な汚れが付着して、少しずつ排水管を狭くします。排水管が詰まる前に排水管洗浄が必要です。
お風呂の排水口(排水溝)の悪臭を徹底的に掃除する方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
専門事業者の排水管洗浄が必要なケース
排水管洗浄が必要になった時の症状
排水管は毎日使うものなので、つまって汚水が溢れてしまうと修理が大変になります。以下の症状がでたら、早めに専門事業者に高圧洗浄を依頼してください。
排水管洗浄が必要になった時の症状
- 流れが悪くなった(もしくは逆流する)
- 水回りの臭いが気になる
- 水を流すとゴポゴポと音がする
このような症状がでると自己解決は難しいので、専門事業者に相談してつまりの原因を元から解消してください。
業者に排水管の高圧洗浄を依頼したときの料金相場
排水管洗浄を業者に依頼すると、普段の排水管洗浄では落としきれない汚れも洗浄してくれます。2022年現在、すまいのホットラインの一戸建ての排水管洗浄サービスの費用相場は1.5万円~2.3万円です。
プロによる排水管洗浄について詳しく知りたい場合はこちらの記事も御覧ください。
まとめ
今回は自分で排水管洗浄する方法や、業者に排水管洗浄を依頼するメリットを紹介しました。排水管は一度詰まると日常生活に支障が出るだけではなく、業者に依頼しなければ解消できません。そのような状況になる前に、定期的に排水管洗浄しましょう。
キッチンやトイレ、浴室といった自宅の様々な排水管を掃除する必要があります。重曹とクエン酸や液体パイプクリーナーなど排水管洗浄は簡単にできます。3年~5年に1度は業者に排水管高圧洗浄を依頼すると安心です。日頃から排水管にゴミや汚れが流れないように注意して過ごしましょう。
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