初穂料の書き方は？お宮参りや七五三の初穂料の料金相場や封筒の書き方のまとめ
七五三の初穂料は神社やお寺によって初穂料は違いますが、のし袋の書き方や渡すタイミング、包み方などの一般的なルールやマナーがあります。そこで今回は初めての七五三を迎えるご両親でも簡単にできる初穂料の準備について紹介します。
お宮参りや七五三の初穂料とは？
初穂料（はつほりょう）とは、神社での祈祷料のあげてもらうお礼金のことです。
初穂料の由来
初穂というのは、その年の最初に取れた農作物を神仏にお供えするのことです。古くは初穂を奉納して祈祷の謝礼にしていました。お米などの農作物は季節がずれてしまうと初物が手に入ることは難しいです。その代わりに金銭を神様にお供えするようになったと言われています。神様にお供えするものという意味合いがあるため初穂料といわれるようになりました。
今は神社で祈祷してもらい、お祓いをしてもらった謝礼としてお渡しする金銭のことを初穂料と言っています。玉串料という呼び方をする神社もありますが、基本的には初穂料と同じで神社に収める金銭のことを表します。
初穂料はお宮参りや七五三の他に、
- 交通安全祈願
- 地鎮祭
- 厄除祈願
- 神前式
など、幅広く使われます。
初穂料と玉串料の違い
初穂料と玉串料とも神様に捧げるものですが内容が少し異なります。初穂料は祈祷料、玉串料はお供え物の代わりという意味を持ちます。また、初穂料はお札やお守りを受け取る時に納めますが、葬儀には使用できません。
一方、玉串料は通夜や葬儀の時にも用いられますが、あくまでお供え物の代わりという意味合いです。
初穂料を包む封筒の種類
水引は紅白の蝶結び
水引の飾りがあるのし袋と、水引が印刷されている白封筒では表書きの書き方が少し違います。水引は一般的に蝶結び（リボン）のものを選びましょう。関西では淡路結びの水引ののし袋を使う地域もあるようなので、ご祈祷を依頼する神社に確認しましょう。
結び切りは使用しない
結婚式などの慶事では結び切りの水引を使用するのがマナーのため、「おめでたい行事=結び切り」というイメージを持つ方も少なくありません。
しかし、結び切りは真結びと言い簡単にほどけないように固く結ばれており、結婚式では「繰り返すことのないように」と願いを込めて結び切りを使用します。「何度でも繰り返したいようなうれしいお祝い」に対しては使用を避けましょう。
初穂料は白封筒でも可能
のし袋が手もとにない場合は、白封筒でも大丈夫です。のし袋や封筒は文具店や百貨店、スーパー、ホームセンターなどで購入できます。書き間違いしても大丈夫なように、余分に購入しておくといいでしょう。
初穂料ののし袋と封筒の書き方
のし袋の書き方
のし袋は筆ペンや毛筆を使って表書きします。薄墨は弔事用なので使わないようにしましょう。表書きの上段には「御初穂料」もしくは「御玉串料」と書き、下段に「子どもの姓名」を書きます。親の氏名の記載が必要な地域もあるので慣習に従って記載します。
神社では「初穂料」と表記しますが、お寺で七五三のお祝いを受ける場合は表書きは「御布施」「御祈祷料」と書くことが一般的です。
水引の下には子どもの名前を書きましょう。赤ちゃんの名前の読み方が難しい場合には、名前にふりがなをふっておきましょう。
のし袋の中袋の書き方
のし袋の中袋の表には、金額を記入します。10,000円を包む場合は「金 壱萬圓」「金 壱萬圓也」というように旧字体で、中袋の表側中央に金額を大きく記入します。
中袋の裏には住所と名前を左下に記入します。右から「住所」「御祈祷を受ける方の名前」の順に記入しましょう。
白封筒の書き方
白封筒は裏面の左下に包んだ金額と住所を記載します。中袋は表面の中央部分に大きく漢数字で金額を記載します。一万円を包むなら「金壱萬円」、五千円を包んだ場合は「金伍仟円」と書きます。金額の後に「也」は不要です。
裏面の左下に子どもの名前と住所を書きますが、兄弟や姉妹で祈禱してもらう場合には連名で記入します。また、住所や郵便番号で使う数字も漢数字で書きましょう。
漢数字は、以下を参考にしてみて下さい。
１：壱 ２:弐 ３:参 ５:伍 ７：七 ８：八 10：拾 100：百 1000：仟 10000：萬
中袋が付いていない時は、白封筒と同様に裏面に包んだ金額と住所を記載します。書き間違えてしまった場合は、修正テープなどは使わず新しいものに書き直すようにしましょう。
初穂料の料金相場は？
初穂料は5,000円～10,000円が相場ですが、金額が決まっている神社もあります。また、初穂料の金額次第で祈祷後にもらえる七五三グッズ（お札、お守り、御神矢、千歳飴など）が変わる神社もあります。
金額が高い方がご利益が多いという訳ではなく、授与されるグッズの内容が変わるだけで、ご祈祷の内容が変わることはありません。予約時に初穂料の金額や詳細を教えてくれたり、ホームページなどに記載している神社やお寺もありますので、事前に確認しましょう。確認時に先方から「お気持ちで大丈夫です」と言われたら相場である5000円～10,000円を参考にしましょう。
兄弟や姉妹も一緒に祈祷する時の初穂料を入れるのし袋は一枚で大丈夫ですが、ご祈祷してもらう子どもの名前（全員分）を書きます。初穂料が5000円の神社であれば、祈祷を受ける人数分を入れますので2人なら10,000円、3人なら15,000円となります。神社によっては兄弟や姉妹で一緒にご祈禱を受ける場合の費用が決まっている場合もあるので事前に確認しておきましょう。
初穂料の正しい包み方と注意点
使用感のないお札を用意する
「慶事では新札を包む」というイメージが強いですが、初穂料は必ずしも新札を用意する必要はないといわれています。しかし、お祝い事で使用するお金であるため、新札を準備することが難しい場合は折り目が少なく、汚れがついていないキレイなものを選ぶようにしましょう。
初穂料を用意する場合、のし袋と封筒のどちらを使うかによってお金の包み方が変わります。
のし袋の包み方
のし袋で初穂料を包む場合、お札の表面を揃え、お札の肖像画が上になるように入れましょう。のし袋に中袋がついているのであれば、中袋にお札を入れましょう。
封筒の包み方
封筒の場合ものし袋のときと同様にお札の表面を揃えて、肖像画が表面を向くようにしてから封筒に入れます。のりで封する必要はありません。
初穂料は袱紗に包んで持参する
のし袋に初穂料を包んだら袱紗に入れて持参します。袱紗に包む理由は日本独自の文化でもあり、お祝い事や気持ちを大切に考えられています。袱紗の色は男性であれば藍色、女性であればえんじ色が一般的とされています。男女兼用で使える紫色の袱紗は使える範囲が広いのでオススメです。
初穂料は事前に準備する
七五三の当日は着付けや写真撮影など、大忙しで初穂料のことをついつい忘れがちになります。神社についてから「初穂料を忘れていた…」とコンビニに走って買いに行く人もよくいます。
七五三の当日になってのし袋を急遽準備するのは大変ですので、前日までに準備して心に余裕を持った状態で七五三の当日を迎えられるように用意しましょう。
ご祈祷を依頼するタイミングで渡す
七五三の当日はのし袋に初穂料を包んで、袱紗に入れて神社に持っていきます。社務所で祈祷を受付して、必要事項を祈祷申込用紙に記入します。袱紗から初穂料を取り出し、記入が済んだ祈祷申込用紙と一緒に神社の方に渡します。
地域によってはご祈祷時に渡す神社もあるので、事前にどのタイミングでお渡しすればいいか確認しておきましょう。
まとめ
今回は初めての七五三を迎えるご両親でも簡単にできる初穂料の準備について紹介しました。七五三当日は写真撮影や家族での会食など大忙しで、初穂料の準備を忘れやすくなります。七五三の2～3日前には初穂料を用意して、心に余裕をもって当日を迎えられるように準備することをオススメします。
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