猫にトリミングは必要?自宅でトリミングする方法からサロンの料金相場を紹介
愛猫の健康を保つため猫もトリミングが必要です。今回は爪切り、ブラッシング、歯磨き、耳掃除、シャンプーの5つの基本的なお手入れの方法や頻度を紹介します。また、猫のトリミングをサロンに依頼する料金相場も合せて紹介します。
猫のトリミングは必要?
トリミング=犬に必要なお手入れというイメージが強いです。トリミングとはブラッシング、カットやシャンプー、耳掃除、爪切りなどお手入れ全般のことをいいます。
猫が体をなめて毛づくろいすることで、ブラッシングやシャンプーの役割を果たしています。唾液には殺菌作用があるため、身体をなめることでシャンプーの役割も果たしています。爪きりは自分で爪を噛んで引っ張り、長さを整えているともいわれています。
素晴らしい能力の持ち主の猫ですが、やはり自分でトリミングできる範囲には限界があります。猫の下が届きにくい背中などは汚れやすくなっており、唾液だけでは汚れを落とせません。汚れをなめることで菌が身体に入って病気になることもあります。
また、毛づくろいしようと身体を舐めすぎると皮膚病を発症しやすくなります。爪切りも「爪とぎだけでいいんじゃない?」と思われやすいですが、獣医に聞くと室内で飼われている猫の場合は爪切りはした方がいいとのことです。
爪とぎは古い層の爪を剥がして、新しい尖った爪にするのが目的です。爪切りは健康で生活しやすくするためのものです。爪とぎと爪切りは目的が違います。中には爪とぎをしない子もいますし、伸び放題の爪が肉球に刺さってしまうと大変です。これらの理由から、猫にもトリミングが必要となります。
トリミングが必要な6種類の人気猫
猫は「毛の短い猫(短毛種)」と「長い猫(長毛種)」の2種類に分かれます。短毛種はブラッシングするだけで抜け毛が落ちます。
長毛種はブラッシングだけでは抜け毛が取れない場合があります。毛が長いと絡まりやすくなるため毛玉の原因となります。また、古い毛が抜けずに残ると通気性が悪くなり、細菌が増えて皮膚病のリスクがあります。定期的なシャンプーやカットで清潔に保ってあげましょう。
主な長毛種の特徴について紹介します。これから猫を家族に迎えたい人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
スコティッシュフォールド
イギリス原産のスコティッシュフォールドは短毛種と長毛種の2種類います。がっちりとした身体で筋肉質です。
マンチカン
マンチカンも短毛種と長毛種の2種類に分かれます。短い足が特徴で運動神経がよく、走り回ることが好きです。
ペルシャ
猫の王様として人気のある猫です。ふわふわとした美しい毛が特徴です。
メインクーン
アメリカ最古の猫です。大柄な体型と分厚い毛が特徴的です。
ラグドー
ぬいぐるみのような可愛らしい見た目です。淡い色のふわふわとした毛が特徴です。
ソマリ
ソマリは毛の1本1本に濃くて淡い色の縦じま模様があります。光の加減でキラキラと見えるキレイな毛です。長毛種はお手入れが大変ですが、とてもキレイな毛を持っています。
猫をトリミングする頻度はどのくらい?
ブラッシングはできれば毎日するのが理想的です。それ以外は項目によって頻度が違うので紹介します。
爪切りは年齢によって頻度が違う
猫の爪は年齢によって伸びる速度が違うといわれています。
- 子猫・・・週に1回
- それ以上の猫・・・2週に1回
- 高齢の猫・・・週に1回
肉球を軽く押してみて、爪がとがっていたら爪切りしましょう。
耳掃除は月に1回程度
人間同様、過度な耳掃除は必要ありません。健康な耳であれば耳掃除は必要がない子がほとんどといわれています。よく観察してあげて、汚れが気になった場合は1ヶ月に1回程度してあげましょう。耳の病気にかかってしまっている場合は、獣医の指示に従いましょう。
カットは種類や毛玉の有無に合わせてする
カットは種類によって異なります。
- 短毛種・・・カットの必要は基本的にありません
- 長毛種・・・犬のように必ず必要というわけではありません
夏に熱中症予防のためにカットしたり、猫の毛玉の有無、毛の状態などに合わせてカットしましょう。
猫のカットは想像以上に負担がかかるため猫の体調が悪い時や、普段と違う様子の場合は体調が整ってからしましょう。トリマーや獣医に相談してみましょう。
シャンプーは半年に1回程度
室内飼いの猫は頻繁にシャンプーする必要はなく、汚れや臭いが気にならなければ半年に1回しましょう。長毛種でパーマがかかった被毛の猫の場合は、毛のべたつきが気になったらシャンプーします。
外に出す子の場合は汚れやすくノミやダニを持ち帰る可能性があるため、もう少しシャンプーの回数を増やしましょう。洗いすぎはかえって皮膚炎の原因となります。中にはお風呂好きな猫もいますが、皮膚の健康を保つためにも洗い過ぎには注意しましょう。
自宅で猫をトリミングする方法
犬でも飼い主がトリミングするのは一苦労ですが、猫の場合は更に難易度があがります。あまりにも嫌がって大変なことになるくらいなら、プロにおまかせするのが一番です。
子猫の時から慣らしておけば、自宅で全てできる可能性もあります。猫のトリミングに必要なものと方法を紹介します。
準備物
- コームまたはピンブラシ
- ガーゼ
- 歯ブラシ
- 爪切り(ギロチンタイプ)
- ティッシュ
- 猫用シャンプー&リンス
ブラッシングする
ブラッシングは猫の抜け毛を取り、皮膚のマッサージ効果が期待できます。毛玉を取る場合は、くしを使って根元から優しくほぐしましょう。強くしすぎると猫の皮膚が傷つき、ブラッシングし過ぎると毛が抜けすぎるので注意しましょう。
ブラッシングする手順
- 猫が触られて喜ぶ部位から優しくブラッシングする。
- 慣れてきたらお腹や内股など、比較的嫌がる部位を撫でてブラッシングする。
ブラッシングする時は頭、首、背中など、猫が触られて喜ぶ部位から優しく撫でながらブラッシングしましょう。
どうしてもブラッシングを嫌がったり、苦手な部分がある場合は手袋タイプのマッサージブラシを試してみるのもオススメです。
歯磨きする
猫は歯石がたまりやすく、歯周病にもなりやすいです。まずは口に触れることに慣れるため、なでるときに口元を触ります。慣れたらガーゼを使って、歯の表面を磨きましょう。歯ブラシが使えるようになったら、歯ブラシを斜め45℃にあてて横方向に優しく磨きます。特に上あごの奥歯に歯垢がつきやすいため、念入りにブラッシングしましょう。
歯磨きはできれば1日1回、2~3日に1回でもいいです。猫が歯磨きを嫌がる場合は無理にせずに、猫のペースに合わせることが大切です。愛猫の歯の状態を知るために、定期的に獣医にも相談しましょう。
爪切りする
爪切りはギロチンタイプが使いやすいです。穴に爪を入れてスライドさせる仕組みのものです。
爪を切るときは猫の足を持って優しく、素早く、浅く切りましょう。時間をかけて爪切りすると猫が嫌がるため、なるべく早く終わらせることが大切です。また、爪を切りすぎて深爪にならないように注意しましょう。
耳掃除する
猫の耳を除いて耳垢があれば、小指にティッシュを巻き付けて優しく拭きとります。耳の入り口付近までとし、掃除しすぎないようにします。嫌なニオイがしたり、汚れが頻繁な時は獣医さんに相談しましょう。
シャンプーする
猫用のシャンプーもさまざまな種類が販売されています。皮膚の弱い子は、獣医と相談して決めて下さい。
シャンプーする手順
- 猫の耳に水が入らないように注意しながら、手で全身にお湯(人肌程度の温度)をかける。
- 猫用のシャンプーを泡立ててから洗う。
- シャンプーが残らないようにシャワーで洗い流す。
- タオルで水分を拭きとり、ドライヤーで乾かして完了。
ドライヤーを怖がる猫もいるため、事前にドライヤーの反応を確かめておくといいですね。
サロンで猫をトリミングする料金相場は?
猫のトリミングは爪切りやブラッシングが自宅でできれば、あまり頻繁にプロに依頼する必要はありません。シャンプーやカットは素人では難しく、爪切りやブラッシングも猫の性格によってはお手上げになることもあります。そんな時は無理せずトリマーにお願いしましょう。
お店にもよりますが猫のトリミングの基本的なコースは爪切り、耳掃除、カット、シャンプー、ブローです。歯磨きはオプション扱いのサロンが多いです。カット方法は様々な種類があり、サマーカット、モヒカンカット、ライオンカットなど、あなたのご希望や、愛猫の種類に合わせてトリマーと相談して決められます。
サロンによってはオーガニックシャンプーや、猫専用の美容パックなどを使ったエステコースもあります。トリミング料金は猫の毛の長さや種類、大きさによって異なります。
- 短毛種(シャンプー)・・・5,000円程度
- 長毛種(シャンプー)・・・6,000円程度
- 全身カットコース・・・8,000円程度
あまりにもつれが酷いと、もつれほどき料金として追加で500円程度かかる場合もあります。ノミ取りシャンプーや薬浴シャンプーもオプション扱いでプラス500円程度かかるサロンが多いです。犬のみの扱いで猫のトリミングしていないサロンもあるので問い合わせて比較してみましょう。
猫のトリミング経験がほとんどないお店は避けましょう。犬でもそうですが、猫の場合はトリミングに対して相当なストレスを感じる子が多いです。
ペットサロンではなく動物病院でトリミングしている場合もありますし、サロンに連れていくのが心配なら、自宅に「出張トリマー」に来てもらう方法もあります。愛猫のために、一番いい方法を考えてみてくださいね。
まとめ
今回は猫にトリミングが必要な理由や、自分でトリミングする方法を紹介しました。猫の場合は犬以上にトリミングでストレスを感じる子が多いです。嫌がりすぎて飼い主も「お手上げ…」とならないように、少しずつ慣れさせてあげましょう。
健康管理のためにも、トリミングはとても大切です。獣医やトリマーにも相談しながら、愛猫と飼い主さんが少しでも負担にならないように続けてくださいね。
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