犬のシャンプー頻度は?自宅で犬をシャンプーする方法やおすすめのシャンプー11選
私たちが毎日シャンプーするように、犬もシャンプーが必要です。シャンプーしないと皮膚炎を引き起こしたり、悪臭の原因になります。そこで今回は自宅でできる犬のシャンプーとドライヤーする方法、犬用シャンプーの種類や選び方を紹介します。
犬のシャンプーの必要性や頻度は?
犬は定期的にシャンプーして、毛に付着した汚れや臭いをとってあげる必要があります。長期間シャンプーしないと、ノミやダニによる皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。また、キツイ悪臭を放ってしまいます。
筆者はペットホテルで仕事していた事がありますが、時々ビックリするような状態のワンちゃんに遭遇しては、悲しい気持ちになりました。毛は伸び放題、爪も伸び放題、酷い子は毛や皮膚がべたつき、臭いもきつかったです。
ペットサロン併設だったのでトリマー達も「毎月シャンプーに連れてきてあげて!」「一度、獣医に見てもらった方がいいですよ」などのアドバイスしていましたが、聞く耳をもってくれない飼い主も中にはいました。犬は大切な家族ですから、そのようなことにならないように、シャンプーして清潔に保ってあげましょう。
シャンプーの必要性
毎日の散歩後に足や毛を拭いていても、皮脂や排泄物の汚れは拭くだけではなかなか落ちません。犬の皮膚を清潔に保ち、キレイな毛並みを手に入れるにはシャンプーが必要です。
また、シャンプーすると気になる臭いを防ぎ、ノミやダニを予防するなどの効果も期待できます。
シャンプーを始める時期
シャンプーを始める時期は生後2ヶ月以降のワクチン接種から1~2週間経過してからにしましょう。子犬は体力がないので早すぎると子犬に負担をかけてしまう可能性があります。
シャンプーする頻度
散歩後の足や毛を拭くのを前提に、月に1~2回がシャンプーする目安です。プロにシャンプーしてもらうなら月1回、自宅でシャンプーするのであれば月2回はしましょう。犬の皮脂には保護膜の役割があり取り過ぎもよくありません。バランスのいい頻度は、月に1~2回といわれています。
獣医やトリマーの意見をたくさん聞きましたが、洗いすぎると逆に必要な皮脂まで落としてしまい、かえってよくないとのことでした。洗い過ぎて皮膚を痛めて皮膚炎など、病気になる可能性もあるといわれています。
日常、消臭効果のあるブラッシングスプレーでこまめにブラッシングしてあげると、そんなに臭いも気にならず毛玉もできません。
しかし、皮膚病などにかかっているワンちゃんの場合は、かかりつけの獣医に相談してシャンプーの頻度や種類を決めましょう。
犬用シャンプーの種類や選び方
犬用シャンプーは種類が多くどんなシャンプーを選べばいいのか悩みます。犬用シャンプーの種類や選ぶ時のポイントを紹介します。
犬のシャンプーの種類
- 石油系界面活性剤犬用シャンプー…泡立ちがよく洗浄力が高い
- アミノ酸系犬用シャンプー…保湿力が高く刺激が少ない
- 石けん系犬用シャンプー…洗浄力が高い
- 犬用薬用シャンプー…殺菌剤や抗菌剤、かゆみ止め成分、角質溶解成分などの薬用成分を含んでいる
- 犬用ドライシャンプー…水を使わないシャンプー
犬の体質や目的に合ったシャンプーを選ぶ
犬種や個体の体質により乾燥しやすかったり、油っぽかったりします。また、フケやかゆみが気になる皮膚病やノミ・ダニを防ぎたい、毛並みをよくしたいなど目的に合わせてシャンプーを選びましょう。
肌に刺激が少ないものを選ぶ
犬の肌は薄くデリケートです。肌への刺激が少ないシャンプーを選びましょう。
香りが少ないものを選ぶ
犬は臭いに敏感です。人にはいい匂いでも、犬にとっていい匂いとは限りません。香りが強いシャンプーはおすすめしません。
泡立ちや泡切れのいいものを選ぶ
犬によっては、シャンプーをストレスに感じることもあります。なるべくシャンプーの時間を短くするには、泡立ちと泡切れがいいシャンプーを選びましょう。
自分で犬のシャンプーのやり方と注意点
犬を自宅でシャンプーするには、まず必要な道具を揃える必要があります。ペットショップやインターネットなどで購入できますよ。
準備物
- 犬用シャンプー
- 犬用トリートメント
- コーム
- スリッカーブラシ
- ペットタオル
- ドライヤー
- ペットタオル
- 排水溝用ネット
手順
シャンプーする前にブラッシングする
シャンプーする前に毛玉があると毛に絡んだ汚れが落ちにくいので、ブラッシングして毛並みを揃えておく。特に首回りや耳の後ろ、内股やお尻まわりは毛が絡まりやすいのでしっかりブラッシングする。シャンプー前にブラッシングしてできるだけ抜け毛を取り除いておくことで、排水口の詰まりも予防できます。
シャワーを使っておしりから順番に濡らす
シャワーの温度を36~38℃に設定します。シャワーヘッドを皮膚に軽く押し当てながら、おしり→後肢→背中→胸→前肢→顔の順番で全身を濡らしていく。
シャワーを使って汚れを洗い流す
シャワーでつけ根から足先まで、1本ずつ握って丁寧に洗います。特に肉球の間は汚れがたまりやすいので、しっかり洗ってあげましょう。
シャンプーを泡立て優しく洗う
シャンプーを泡立て、お尻まわりと内股を洗います。皮膚を傷つけないように、指の腹で優しくマッサージするようにシャンプーで洗います。顔を両手で包み込み、撫でるようにシャンプーで優しく洗います。顔まわりを洗う時は、耳に入らないように塞ぎましょう。
シャワーを使ってシャンプーを洗い流す
身体の高い位置からシャンプーの泡を流す。頭→耳→顔→背中→胸→前肢→おなか→おしり→後肢の順で、泡が残らないようにしっかりと洗い流して下さい。
コンディショナーやトリートメントする
コンディショナーやトリートメントを付けてしっかり洗い流す。
ペットタオルを使って水分を拭き取る
おすすめ
タオルとドライヤー
タオルはシャンプー後、すぐに愛犬をくるんであげられるように大判のものを用意しましょう。ペットタオルは、シャンプー後の水分を取るのに使い勝手がいいです。ドライヤーは人間用でいいですが、送風などの機能がついたものが好ましいです。
その他の準備物
犬のシャンプーをお風呂場でされる方も多いです。とにかく抜け毛が大変!というワンちゃんの場合、排水溝用ネットして詰まり対策しましょう。
また、シャワーが苦手なワンちゃんもいるので、様子を見ながら行ってあげましょう。あまりに怖がって大変そうなら、まずは足を拭く、お風呂場に行く、シャワーの音を聞かせるなどして少しずつ慣らします。
犬をシャンプーする時の注意点
- お湯の温度は低め
- 力加減は優しく
- シャンプーが苦手な犬もいるので短時間で終わらせる
- 体調を崩すこともあるのでしっかり乾かす
- 嫌がる犬を無理やりシャンプーしない。トラウマになるため「いい子だね」「頑張ったね」など常に声をかけて褒める。終わった後におやつをあげるのも一つの手です
シャンプー後はドライヤーで乾かす
シャンプーが終わったら、ドライヤーを使ってしっかり乾かして、ブラッシングします。
準備物
- ペットタオル
- バスタオル
- ドライヤー
ドライヤーで乾かす手順
- ペットタオルで水分を吸い取った後、バスタオルでさらに念入りに水分を拭く。
- スリッカーブラシでブラッシングしながら、おしり→首を乾かす。
- ドライラーを使って胸→おなか→ 前肢→後肢の順で全身を乾かす。
- 全身がしっかり乾いたのを確認し、ブラシで整えて完了。
コームとスリッカーブラシ
コームとスリッカーブラシは、シャンプー時だけではなく、普段のブラッシングにも必須のアイテムです。コームは両目になっており、細い目と太い目の使い分けが可能です。小回りが利くので顔回りのブラッシングにも使いやすいです。
スリッカーブラシは、うまく使えるとフワフワの仕上がりになります。ただ、痛がったり苦手な犬もいるので、様子を見ながら使いましょう。無理にあてて皮膚を傷つけないように注意してあげましょう。
犬をシャンプーする時の5つのポイント
犬のシャンプーを自宅でする時に、注意するポイントがあります。愛犬を清潔に保ちシャンプー嫌いにならないためにも、飼い主がしっかり心掛けてあげましょう。
お湯とドライヤーの温度に注意する
シャワーの温度は、ややぬるめの36~38℃に設定します。ドライヤーは、低めの温風や送風が適しています。どちらも熱くなりすぎないように注意してあげましょう。
洗い流しを残さないようにすすぐ
皮膚にシャンプー剤が残らないように、しっかりとすすぎます。特に毛の長い子は、毛の間にシャンプーが残りやすいため、丁寧に洗いがなしましょう。しっかりと洗い流せたかどうかの目安は、シャワー後に身体を触った時の手ざわりです。「キュッキュッ」と感じたらOKです。
完全に乾かしきる
皮膚が濡れたままだと、皮膚炎や匂いの原因になることもあります。毛の犬は時間もかかりますが、しっかりと乾かしてあげましょう。
目や耳に入らないように注意する
目の周りを洗う時は、シャンプーが入らないように指の腹や、ガーゼなどを使って優しく洗いましょう。耳の穴も塞ぐようにして、シャンプーの泡や水が入らないように注意しましょう。
ブラシを使い分ける
スリッカーブラシを嫌がるのは、毛が引っ張られたり皮膚にあたって痛いからかもしれません。鉛筆のように持ち、手首のスナップをつかって軽く撫でるといいですよ。
また、顔回りは小回りの利くコームを使うとブラッシングしやすいです。愛犬が嫌がらない方法を色々試してみましょう。
犬がシャンプーを嫌がる時の6つの対策
犬がシャンプーを嫌がることも少なくありません。犬がシャンプーを嫌がる場合の対策を紹介します。
シャワーの勢いを弱めにする
シャワーを嫌がる犬の多くは、シャワーの音や水の勢いが苦手です。なるべく音が小さく、勢いが弱くなるようにシャワーの勢いは弱めてシャンプーしましょう。
犬用の器材を使う
犬用のバスタブを使えば動いて洗いにくい犬も洗いやすく、犬用のドライヤーを使えば音や温度を抑えられるなどのメリットが多いです。犬用の器材を使うのもいい方法でしょう。
部分洗いする
犬がシャンプーを嫌がる場合、部分洗いも一つの手です。全身の汚れは落とせませんが、汚れやすい足やお尻などを部分洗いすることで最低限の清潔は保てます。
少しずつシャンプーに慣れさせる
嫌がる犬を無理やりシャンプーすると、犬に「シャンプー=怖い!嫌だ!」と認識させてしまいます。「シャンプー=楽しい!」と思わせるように、少しずつシャンプーに慣れさせることも重要です。
まずは、水遊びから始めて慣れてきたら少しずつ洗っていくようにしましょう。誉め言葉やおやつも併用すると慣れやすいです。
ドライシャンプーを使う
どうしても嫌がる場合は、水を使わないドライシャンプーを使うという手もあります。自宅のシャンプーはドライシャンプーですませて、ず月1回プロにシャンプーを依頼しましょう。
プロに依頼する
犬が嫌がり自分ではシャンプーできない場合は、月2回プロに依頼しましょう。
まとめ
今回は自宅でできる犬のシャンプーとドライヤーする方法や、注意点を紹介しました。愛犬の健康管理において欠かすことのできないシャンプーですが、身体を触る事でスキンシップにも繋がります。
皮膚や健康状態にもよりますが、月1回はシャンプーしてあげましょう。自宅でシャンプーすれば、ペットサロンに行く費用もおさえられます。
しかし、犬種によっては乾かすのも本当に大変です。自分で適当にやって犬がシャンプー嫌いになったり、乾かし方が足りなくて皮膚炎を起こしてしまっては意味がありません。忙して時間がない人や、自信のない人はプロにお任せしましょう。
犬のシャンプーを依頼できる業者は、
- ペットサロン
- 動物病院
- 出張ペットトリミング
などがあります。
ほとんどの業者のシャンプーコースには校門絞りや耳掃除、爪切りがセットになっています。この基本コースに、カットが含まれたコースも用意されています。愛犬が健康で、幸せな毎日を暮らせるよう、飼い主さんがしっかり対策してあげて下さいね。
地元のペットシッター業者を探す
出張訪問サービスの検索予約サイトすまいのホットラインでは、高い技術を持ったペットシッターの専門業者が多数出店しています。
予約前に無料で質問ができ、作業料金や利用者の口コミも公開されているので、あなたの悩みを解決するピッタリの専門家を見つけることができます。
すまいのホットラインは、引越し・不用品回収・ハウスクリーニングなど、
200種以上の出張訪問サービスを予約できる、日本最大級の検索予約サイトです。
- 「相場」がわかる
- 総額料金や実際に利用した人の口コミで選べる
- 「人柄」で選べる
- スタッフの技術力や雰囲気・こだわりで選べる
- 「何でも」頼める
- どうすればいいかわからないお困りごとも解決