引っ越し業者のダンボールは、多くの業者で無料提供されますが、条件があります。基本的に一定の契約プラン以上で無料配布されることが多く、プランによってもらえる枚数が異なります。一部の格安業者では有料の場合もあります。また、使用後の回収サービスを行う業者もあります。契約前にダンボールの無料提供の有無や枚数、回収サービスの有無を確認するのがおすすめです。
ダンボールはいつもらえますか?引っ越し業者からダンボールをもらえる時期は、契約後すぐに手配されることが一般的です。業者によっては、契約当日や翌日に届けてもらえることもありますが、混雑状況によっては数日かかる場合もあります。早めに荷造りを始めたい場合は、契約時にダンボールの受け取り時期を確認し、余裕をもって準備を進めるのが良いでしょう。また、自分で引き取りに行ける業者もあります。
引っ越しの荷造りに欠かせないダンボールですが、引っ越し業者からもらえなかったり、追加で必要になったりすると意外にコストがかかります。できるだけ無料または格安で手に入れたいですよね。
そこで今回はダンボールを無料で手に入れる方法や、荷造りのコツや引っ越し後の処分方法まで紹介します。コストを抑えならがスムーズな引っ越しを実現するために、ぜひ参考にしてください。
引っ越しに必要なダンボールの目安と種類

ダンボールがなくては、物を積めて引っ越し先に移動させることもできません。ダンボールは引っ越し業者が準備してくれますが、それだけでは数が足りないこともあります。
引っ越しのダンボールを準備するには、ダンボールがどのくらい必要なのか?を把握しておく必要があります。
引っ越しに必要なダンボールの目安
世帯人数 | ダンボールの目安 |
---|---|
1人暮らし | 10〜20個 |
2人暮らし | 20〜40個 |
3〜4人家族 | 40〜60個 |
5人以上 | 60個以上 |
ダンボールのサイズと用途
引っ越し業者が用意してくれる、ダンボールのサイズと用途を紹介します。
サイズ | 大きさの目安 | 用途 |
---|---|---|
小(S) | 30cm × 30cm × 30cm | 本・食器・調味料など重いもの |
中(M) | 45cm × 35cm × 30cm | 衣類・日用品・雑貨などバランスの取れた荷物 |
大(L) | 60cm × 40cm × 40cm | 布団・家電・軽い衣類など大きめの荷物 |
ダンボールを選ぶ時は重い荷物をSサイズに、軽い荷物はMやLサイズに入れるようにするため荷物の配分を考えながらダンボールのサイズを選びましょう。
無料でダンボールを手に入れる7つの方法

引っ越し費用を抑えるために、ダンボールを無料または格安で手に入れる方法を紹介します。
スーパー・ドラッグストアで無料ダンボールをもらう
スーパーなど無料でご自由にどうぞと置いているところがあります。ダンボールが汚れていることもありますし、希望のサイズが見つからないということもあるので、あくまで無料でもらえるという点で利用して方がいいでしょう。
おすすめの店舗
- イオン(大型店なら豊富な種類あり)
- ドン・キホーテ(深夜営業で狙いやすい)
- 業務スーパー(頑丈なダンボールが多い)
コンビニでダンボールをもらう
コンビニは24時間営業なので、深夜帯に行くと比較的もらいやすいです。 狙い目の時間は商品の入れ替えが終わり、余ったダンボールが多い23時〜翌5時頃です。お菓子や飲料用の小さめの箱は強度があり、本や小物の梱包に便利です。
ホームセンターで無料ダンボールをもらう
ホームセンターは、商品搬入後のダンボールを無料で提供していることが多いです。
おすすめの店舗
- カインズ
- コーナン
- DCM
フリマアプリや掲示板サイトで無料ダンボールを譲ってもらう
引っ越しが終わったばかりの人は、不要になったダンボールを譲ってくれることが多いです。
活用できるサイト
- メルカリ(安く譲ってもらえることも)
- ジモティー(「無料であげます」投稿が狙い目)
- Yahoo!掲示板(地域ごとの掲示板で探す)
引っ越し業者の無料ダンボールサービスを活用する
多くの引っ越し業者は、契約者向けに無料でダンボールを提供しています。しかし、業者によっては無料提供数に上限があるので注意しましょう。
引っ越し業者名 | 無料提供される資材 |
---|---|
サカイ引越センター | ダンボール最大50枚、ハンガーケース最大5箱 |
アート引越センター | ダンボール最大50枚、エコ楽ボックス無料レンタル |
アーク引越センター | ダンボール最大50枚、ガムテープ2個、布団袋2個、ハンガーBOX4個無料レンタル |
アリさんマークの引越社 | ダンボール最大50枚、ガムテープ2個、布団袋2個 |
ハート引越センター | ダンボール最大50枚、ガムテープ、食器包装紙、布団袋、ハンガーボックス無料レンタル |
【参考】
サカイ引越センター ダンボール(資材)について - よくあるご質問
アートの資材|引越しはアート引越センター【公式】
アーク引越センター 通常プラン(ご家族のお引越しプラン)
アリさんマークの引越社 専門の梱包ツールで安心お引越し
ハート引越センター 基本サービス
家電量販店や家具店でダンボールをもらう
家電量販店や家具店では、大型の商品が入っていた丈夫なダンボールをもらえることがあります。
おすすめの店舗
- ヤマダ電機(家電製品の頑丈な箱)
- ニトリ(家具用の大きな箱)
- IKEA(しっかりした素材の箱)
ネット通販で格安ダンボールを購入する
「どうしても無料で手に入らない・・・」場合は、ネット通販で格安購入できます。枚数が多くなればなるほど1枚の単価が安くなります。

ダンボールをもらうときの注意点

無料でダンボールを手に入れる方法はたくさんありますが、もらう際にはいくつか注意すべきポイントがあります。失敗を防ぐために、以下の点をしっかり確認しましょう。
店舗によってはダンボールを配布していない場合もある
スーパーやドラッグストアでは、基本的に不要なダンボールを持ち帰れますが、全ての店舗が配布しているわけではありません。「ご自由にお持ちください」コーナーがあるか確認し、ある場合は自由に持ち帰れます。店舗によっては、スタッフに声をかける必要があります。
忙しい時間帯に尋ねると迷惑になることもあるため、混雑時は避けましょう。また、勝手に持ち帰るとトラブルの原因になるため、必ず店員に確認しましょう。
衛生面に注意する
無料のダンボールは食品や飲料が入っていたものが多いため、衛生面には注意が必要です。野菜や生鮮食品が入っていた箱は避けて、汚れやカビ、異臭がないか確認しましょう。
大型ダンボールは運搬のしやすさを考えて選ぶ
大きなダンボールはたくさんの荷物を入れられますが、運搬しにくいと逆に不便です。大きすぎると一人で持ち運びが難しく、エレベーターや車のトランクに入るサイズか確認しましょう。
二重ダンボールを優先する
ダンボールは薄いものだと荷物を入れたときに破れたり、底が抜けたりすることがあるため強度も重要です。二重ダンボール(強化ダンボール)は、耐久性が高く、重い荷物でも安心です。
ダンボールに荷物を詰めるポイント

引っ越しの荷造りをする時に食器や、家電などどうやって梱包すればいいのかわからないという人のために、荷物を梱包するポイントを紹介します。
食器類を梱包する時のポイント
お皿
深皿の場合は1枚ずつ新聞紙で包むようにして、重ねてダンボールに入れます。
平の皿も1枚ずつ新聞紙で梱包するようにして、立ててダンボールに入れます。食器を梱包する方法については下記の記事で詳しく紹介しています。

コップ
新聞紙の角が最後に、コップの中に織り込まれるように包みます。
包丁
刃先だけを新聞紙でくるくると包みます。食器を入れたダンボールは、必ず緩衝材(プチプチ)を敷いておきましょう。
衣類を梱包する時のポイント
衣装ケースなどに詰めたまま、引き出しの所が開かないようにビニールテープなどで止めるだけで荷造り完了です。
わざわざ衣装ケースから出して、ダンボールに詰める必要がないのでとても楽ですね。
家電を梱包する時のポイント
洗濯機や冷蔵庫
引っ越し前日にコンセントを抜いて水抜きをして、後は引っ越し業者に任せましょう。

テレビ、DVDプレイヤー、パソコン
振動や衝撃が原因で故障することがないよう、引っ越し業者が行ってくれる場合が多いので安心です。万が一に備えて、パソコンのデータはバックアップをとっておきましょう。
また、新居で設置に戸惑わないために、配線にマスキングテープなどで印をつけておくといいですね。
本、DVD、CDなど
小さめのダンボールに重くなりすぎないように注意して詰めましょう。隙間ができないように新聞紙などを入れて梱包します。
ダンボールの処分方法

引っ越しが終わればダンボールが邪魔になります。ダンボールを処分する時は適切な方法で処分しなくてはなりません。そこでダンボールの処分方法を紹介します。
- 燃えるゴミとして捨てる
- リサイクルする
- 引っ越し業者に持って行ってもらう
ダンボールを処分する方法は大きく分けて3つあります。
すぐに処分したい場合、燃えるゴミとしてゴミ袋に入れて処分するといいでしょう。ダンボールはリサイクル資源でもあります。ダンボールをリサイクル場所に持っていったりするのもいいでしょう。
未使用品であれば、引っ越し業者が引き取ってもらえることもあります。引っ越し業者にもっていってもらえれば、自分で処分する手間が省けるのでオススメです。
引越しに不安を感じたらプロへ依頼するのがおすすめ
そこで今回はダンボールを無料で手に入れる方法や、荷造りのコツや引っ越し後の処分方法まで紹介しました。引っ越しのダンボールは、スーパーやコンビニ、ホームセンターなどで無料でもらえることが多く、フリマアプリや引っ越し業者のサービスを活用すれば効率的に入手できます。
とはいえ、荷造りや運搬は大変な作業です。引っ越し業者に依頼すれば、ダンボールの提供や荷物の運搬をスムーズに行ってくれるため、負担を大幅に軽減できます。無理せず、プロに相談して引っ越しを進めましょう。
