窓の種類はたくさんある!日本の家によく使われる23種類の窓と特徴をまとめて紹介
住宅に使われている窓には、さまざまな種類があり、約23種類あります。風通しのいい窓、明るい日差しを取り込んでくれる窓、防犯対策を考慮した窓など、色々優先したいことがあるので迷いますよね。そこで今回は窓の種類や特徴を紹介します。
23種類の窓の名称と特徴
日本の家によく使われる窓の種類は23種類もあります。それぞれの特徴を紹介します。
引き違い窓の特徴
日本ではお馴染みといえばこの「引き違い窓」です。レールにはめている2枚のガラス戸を左右にスライドすることで、開閉できる仕組みです。
上げ下げ窓の特徴
「引き違い窓」を縦にしたような形でレールが左右にあり、ガラス戸を上げたり下げたりして開閉する仕組みです。
内倒し窓の特徴
ガラス戸の上部を部屋内に倒すことで換気して、ガラス戸が内に倒れることで外部への接触などの心配がなくなります。
外倒し窓の特徴
内倒し窓の違い、ガラス戸の上部を外側に倒して開閉することで換気できます。
片開き窓の特徴
1枚のガラス戸の片側を丁番で固定し、外側に開閉する仕組みの窓です。
両開き窓の特徴
2枚のガラス戸のそれぞれの片側に丁番がついており、左右それそれが外側に開閉できる仕組みの窓です。
縦すべり出し窓の特徴
ガラス戸の上下の中心に軸があり、軸を元に左右のどちらかを押し出すとガラス戸が開閉する仕組みになっています。
横滑り出し窓の特徴
「縦すべり出し窓」と同じ仕組みで軸が横にあり、上下のどちらかを押し出すとガラス戸が開閉する仕組みです。
突き出し窓の特徴
「倒し窓」を上下逆さまにした仕組みでガラス戸の下部を押し出して開閉する仕組みです。
ルーバー窓の特徴
数枚のガラスが並べており、それぞれ左右に軸があり、開閉時に回転して開閉する仕組みとなっています。
オーニング窓の特徴
形はルーバー窓に似ているが開閉は、それぞれのガラスが前に押し出すようにして開閉する仕組みが「すべり出し窓」に似ています。
引き込み窓の特徴
ガラス戸が壁の中に収まるように開閉する仕組みの窓です。
フィックス窓の特徴
窓枠にガラスをはめて開閉できない採光のみを確保する窓です。
回転窓の特徴
「ルーバー窓」や「すべり出し窓」のようにガラス戸の上下に軸があり、軸を中心に回転して開閉ができ窓です。
掃き出し窓の特徴
「引き違い窓」と同じ仕組みで大きな窓で床に接しており、窓からの出入りも可能です。
地窓の特徴
「掃き出し窓」に似て床に接した位置に窓があるが、腰の高さかそれ以下の高さしかない窓で開閉時に屈まないといけません。
ツーアクション窓の特徴
あまり見ない窓ですが「片開き窓」と「倒し窓」を合わせた仕組みで「片開き窓」と「倒し窓」のように2種類の開閉が可能です。
天窓の特徴
天井または屋根にある窓なので、日光を直接取り入れやすいが夏場などは日差しが逆に暑く冷房が聞きにくいです。
高窓の特徴
「天窓」とは違い、天井近くの高所の壁に設置している窓で「天窓」と同じく採光を量が多くとれます。
出窓の特徴
外壁面に突きだすような形の窓で、正面からだけでなく両サイドからの換気が可能で解放感が楽しめます。
また、突きだした部分に小物などが置きやすくインテリアとしても活用できます。
コーナー窓の特徴
建物隅(角)に設置し、景色などを楽しめます。
全開口窓の特徴
窓のフレームいっぱいまで開閉ができて、空気を入れ換えやすく解放感があり、庭などに面した場所によく用いられます。
障子窓(雪見障子)の特徴
和室の障子に一部にガラスを取り付けることで、障子を閉めたままでも外が見られます。
引き違い窓が日本で一番使われる理由は?
日本で一番使用されている窓といえば「引き違い窓」です。2枚の窓ガラスを左右に動かすことで窓を開閉できます。なぜ日本では「引き違い窓」を主流として使用されているのでしょうか?
それは日本の建物と、立地条件が原因として考えられます。限られた敷地内に敷地一杯に建物を建てるため、隣地境界や人の導線に干渉するような窓はあまり望ましくありません。その点をクリアしつつ、室内の空気の入れ換えをしやすい窓が「引き違い窓」が一番最適という理由で選ばれています。
また、日本建築において「引き違い窓」は建物のデザイン性に合うのも一つの理由とも言えます。足元のコマにより左右に動かすことで開閉するので、大きなサイズでも容易に開閉できます。そのためリビングや、南面の部屋によく大きな窓を選ばれることがあります。
デメリットは足元にガイドレールがあるので、埃などのゴミがあるとコマに付着して開閉がスムーズにできなくなることがよくあり、小まめな掃除が必要となります。
海外でよく見る「上げ下げ窓」と「開き窓」
海外ドラマや映画に出てくる建物の窓って、おしゃれで引かれるものがありませんか?特に主人公やヒロイン達が何気に窓を開けて覗き込むシーンは、どれも素敵な場面ですよね。
そんなシーンで出てくる窓を思い浮かべてみて下さい。日本で設置されているような「引き違い窓」ではなく、ほとんどが上下に開閉できる「上げ下げ窓」と、扉のように外部に押し出して開ける「開き窓」が主流です。
どちらも室内の空気の入れ換えなど「引き違い窓」と目的は変わりません。なぜ日本は海外と違って「上げ下げ窓」や「開き窓」があまり使用されないのでしょうか?
それは日本の建物と立地条件がそうさせてしまうからです。日本は海外と違い敷地が狭く、その上で少しでも建物を大きく広く活用したいという希望を優先してしまいます。そのため「開き窓」だと境界を越境してしまったり、開閉時に人にぶつかるという恐れがあり、あまり使用されていないのです。
また、日本の限られた建物にできるだけの採光や、換気の確保を目的とした窓を優先的すると、あまり大きなサイズの「上げ下げ窓」にすると窓自体の重量が重くなりやすく開閉がしにくくなります。
その点「引き違い窓」は大きなサイズでも開閉がしやすいです。決して「上げ下げ窓」や「開き窓」が使用されない訳ではありません。
「開き窓」は、人がぶつかりにくい2階などの上階に設置して使用する場合もあります。「上げ下げ窓」はトイレなどの狭い空間で、窓の大きさがあまり確保しにくい場所に使用されることがあります。
開かない「フィックス窓」が設置される場所
窓の中でも開閉が全くできない窓を見たことがないでしょうか?その窓は「フィックス窓」と言われています。
開閉が目的として使用されている窓ではなく、主に「採光」の確保をメインとしています。建物内に照明器具を取り付けることも一つの手段ではありますが、光熱費などのコストをおさえるためや、どうしても日差しの明るさを取り入れたい場所に使用されています。
照明器具の光では味気なくなる空間でも「フィックス窓」から入る日差しの暖かみが、また違う空間として演出してくれます。家の中ではキッチンや、子供部屋で使われる方も多いです。興味がある人は、こういった使い方も一度考えてみるのもいいですね。
工事で使用される「滑り出し窓」「倒し窓」
続いて「滑り出し窓」と「倒し窓」について紹介します。窓の開閉方法が前後に倒れて開閉できるタイプを「倒し窓」といい、窓を外部へと下から前に押し出すように開閉するタイプを「滑り出し窓」といいます。
この2種類は工場でよく使われています。工場という特色の建物において、照明器具を使用した場合の光熱費などコストを削減するために採光を取り入れるだけでなく、様々な職種で使用される場面を想定して換気と防火対策としてよく使用されています。
また、設置場所も普段人が手で届くような高さにあまりなく、天井に近い高所によく設置されていることがあります。
そのために「引き違い窓」のような窓では開閉がしにくいので、どちらかというと「滑り出し窓」のようなタイプの窓を好んで使用されている理由の一つです。「滑り出し窓」や「倒し窓」は高所に設置されていても、開閉ロック部分にワイヤーなどを取り付けることで、ワイヤーを巻くことにより簡単に開閉がスムーズにできます。
一般家庭では「滑り出し窓」がリビングやキッチンの一角や寝室、子供部屋などに採用されることもあります。高所につける「高所用横すべり出し窓」は防犯対策にも役立ちます。
まとめ
今回は日本の家によく使われる窓の種類と特徴をまとめて紹介しました。家の窓は部屋の雰囲気や、過ごしやすさを決める大切なもののひとつです。これから家を建てる方も、リフォームを検討されている方は、選び方に迷いますよね。
また、今の窓のまま防犯だけを強化する方法はないの?という方もいるかもしれません。いずれにしても、窓の種類と特徴をある程度勉強して、さらにその道のプロに相談すると安心です。長く使うものなので、十分に検討して納得のいく窓を選択して下さいね。
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