石油給湯器とは?石油給湯器の交換方法から注意点までまとめて解説します
石油給湯器の寿命はおよそ10年といわれています。今回は石油給湯器を交換する方法や、自分で交換する時の注意点を紹介します。
給湯器の種類は?

給湯器には石油給湯器以外に種類があります。大きく分けて3種類の給湯器があり、それぞれの特徴について紹介します。
ガス給湯器の特徴
ガス給湯器はLPガス、都市ガスを燃料とする給湯器です。使用時に点火して使う方式の「瞬間式」と、タンクに温めたお湯を貯めておく方式の「貯湯式」があります。
ガス給湯器の耐用年数はおよそ10年といわれ、給湯器本体がコンパクトなものが多く設置スペースに困りません。マンションやアパートなど、集合住宅には向いています。光熱費は比較的高くなる傾向にあります。ガス給湯器を交換する料金相場については下記の記事で詳しく紹介しています。



電気給湯器の特徴
電気給湯器も「瞬間式」と「貯湯式」の2種類の方式があります。電気給湯器の場合は貯湯式が採用されることが多く、深夜の安い電気代を利用してお湯を沸かしタンクに貯めておくものになります。
貯湯式の電気給湯器の耐用年数はおよそ15年といわれ、給湯器本体が大きく設置スペースの確保が必要となります。設置にかかる初期費用は高めで、光熱費は深夜電力だけで賄えるようであれば安くなります。電気給湯器の交換については下記の記事で詳しく紹介しています。

石油(灯油)給湯器の特徴
石油給湯器は、燃料として灯油を使用する給湯器です。こちらの方式は水道管から給湯器に水が入ってくる時に、管を温めてお湯にする「直圧式(瞬間式)」と、あらかじめタンクに温めたお湯を貯めておき、減圧した水道水と混ぜて使う「貯水式」があります。
貯湯式は使用時に水圧が下がることが特徴で、使い勝手の面では優位にある直圧式の方のシェアが高い傾向にあります。大変力強く大量のお湯を沸かしてくれること、燃料が灯油であることからランニングコストが安くなる傾向にあることがメリットといえます。
デメリットは定期的な灯油の補給が必要で、手間がかかるということです。耐用年数は10年~15年です。


石油給湯器を交換する時の2つのポイント

石油給湯器を交換する時は、給湯器を決定するために確認しておきたい2つのポイントがあります。
給湯出力を決める
給湯器には給湯可能な能力が決まっており、出力という基準で決定されます。家族構成やお湯の使用量を検討しながら、給湯出力に適合したものを選択します。今まで使って不便を感じないようであれば、同じ出力のものでいいでしょう。
直圧式か貯湯式のどちらかを決める
「直圧式」か「貯湯式」のどちらを選択するかを決めますが、基本的に現状使っている方式をそのまま採用するのがオススメです。使い勝手が大きく変わることと、配管などに不具合が起きる可能性があり、方式を変更するのであれば業者に相談しましょう。
石油給湯器の設置に適している3つの場所

石油給湯器の特徴は力強い給湯能力で、ガスm電気と比較するとその差は歴然です。大量のお湯供給が必要な地域や、施設には石油給湯器の活躍が期待できます。
- 寒冷地の住宅
- 理美容院
- 病院
代表的なところをあげると、上記の3箇所です。
多少手間をかけてでもランニングコストを低くおさえたいという人も、石油給湯器を採用することでその恩恵を受けるでしょう。
石油給湯器を交換する方法と注意点

石油給湯器の交換は、必要な資格はありませんので自分で交換可能です。しかし、石油給湯器を交換するための工具が必要です。
新しく取り付けする石油給湯器は工事説明書が同梱されているので、よく読んで必要な工具をそろえましょう。作業には少なからず危険も伴います。工事にふさわしい服装ですることが大事です。自分の身は自分で守る意識を持って、作業にあたりましょう。
石油給湯器を交換する手順
- 既設の石油給湯器を取り外す。(使える管はそのまま使う)
- 新しい新規の石油給湯器を接続する。
- 石油給湯器の動作確認と保温材を取り付ける。
新しい石油給湯器を取り付ける前に、給湯器を取り外します。給水と給湯の配管、灯油を送る配管、リモコンの線、アース線などを給湯器本体から切り離します。管は使えるものはそのまま使いたいのですが、使えないものもあります。腐食が進んでいる管や、溶接で接続されている管などはカットする必要があります。ネジ方式で接続されているのであれば、ネジ部分を取り外す。切断するしか方法がないようであれば、切断して新品の管と接続しておきましょう。
新しい石油給湯器との接続しやすくするために、配管をすぐそばまで立ち上げておく作業です。管の径に合わせた継手を使ってつなぐことになりますが、いずれもホームセンターなどで調達ができます。必要に応じて用意して下さい。
取り外す工程を経験すれば、どこをどのようにつなげばいいのかは自ずと見えてくるはずです。根本からの立ち上げ配管と、新規の石油給湯器を接続していく工程に移ります。給水と給湯の配管の材料についてですが、施工性がよく値段も安い、しかも錆びることがない塩ビの材質のものがいいかもしれません。のこぎりで自由な長さに調節でき、折り曲げ部分も専用の部材があります。ジョイントするところにはすべて接着剤を使って固定しましょう。
そして、灯油を送る配管につないだら、エア抜きを忘れないようにします。エア抜きを忘れたら灯油を送れなくなりますので注意が必要です。あとは、リモコンの線とアース線、電源をつなげば接続は終了です。
機器が水平に保たれていることと実際に作動するか、水漏れはないかなど確認する。水漏れは、管のジョイント部分を念入りに見て下さい。もし見逃して不具合が起こると後が大変なので、必ず目視で確認して下さい。動作確認と、確実に水漏れが無いことが確認できたら、すべての配管に保温材を覆ってすべての工程が完了です。
石油給湯器の交換を依頼するメリット

油給湯器の交換方法について紹介しました。交換工事の流れは比較的簡単に見えますが、リスクもあります。まず灯油(石油)給湯器は、灯油を使用する機器であるということです。灯油が漏れるようなことがあれば、火事などの危険性もあります。もし火事が起きることがあれば、給湯機器の費用だけではすまないこともあります。
素人は経験の不足から、何かを見落としてしまうこともあるかもしれません。業者であれば経験や知識が豊富で、最後の動作確認で間違いがないことをしっかりと認識できます。
次に、注意しなければいけないのが「怪我(ケガ)」です。交換作業には工具が必要になります。普段使い慣れていない人が工具を使う場合は、慎重に作業しないとケガすることがあります。業者は作業員に対し、安全についての教育を徹底的にしています。
業者に依頼することで、この2つのリスクを回避し、安心かつ安全に交換作業が完了します。また、業者ならではの提案力で、家族構成やライフスタイルで機器の選択に関する相談にものってもらえます。
給湯器といえば生活に密着した必需品で、費用もかかるため安易に選んで失敗するより、しっかりとした知識をもった業者に相談すれば安心ですね。
まとめ
今回は石油給湯器を交換する方法や、自分で交換する時の注意点を紹介しました。自分で石油給湯器交換することで節約できますが、同時にリスクやトラブルの可能性も考えておく必要があります。少しでも不安を感じるようであれば、業者に依頼しましょう。交換費用を払っても、それだけの大きな安心を手に入れられますよ。
工事費よりも機器代の方が高額になることが一般的なので、安全や安心も一緒に購入すると考えると案外お得なのかもしれません。
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