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壁掛けテレビの設置

壁掛けテレビにする金具の選び方からやり方|テレビの壁掛けは賃貸でもできる?

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テレビを壁掛けにするには、専用金具を壁に取り付ける必要があります。ただ単に金具を留めればいいという訳ではありません。今回テレビを壁掛けにするメリットやデメリット、テレビを壁掛けにする方法を紹介します。

テレビを壁掛け設置する人が増えている理由

テレビを壁掛け設置する人が増えている理由
テレビを壁掛け設置する人が増えている理由

今は皆さん薄型の液晶テレビや、プラズマテレビが使われています。薄型テレビを置く方法としてテレビ台やシステム家具の上に置いたり、カラオケボックスやスポーツバーなどでは天井から吊るしていたりします。

最近多いのが、壁に薄型テレビを掛けるように設置する方法です。テレビを壁掛けする理由は様々です。

  • テレビ台が必要ないため室内が広々する
  • 椅子などに座った時の目線に設置できる
  • テレビが宙に浮いているように見えて近未来的で格好いい

このような理由から、テレビを壁掛け設置する人が増えているようです。

限られた空間の中ではテレビ台が邪魔になるケースもあり、壁掛けにした方が空間をより有効に使えます。

テレビを壁掛けにするメリットとデメリット

テレビを壁掛けにするメリットとデメリット
テレビを壁掛けにするメリットとデメリット

テレビを壁掛けにするメリット

  • 震災時の安心感がある
  • インテリア性に優れ、部屋をオシャレに演出できる
  • スペースを有効利用できる
  • 小さなお子さんやペットがぶつかって、テレビが転倒する心配がない

大地震がきた時に、テレビが倒れないように押さえる人が大変多いです。地震で大きく揺れるテレビを押さえるのは、人間心理としてごく自然な行動の一つです。壁に掛けられているテレビであれば、大地震がきても揺れて倒れることはありません。また、ケガするリスクも圧倒的に少なくなります。

テレビを壁掛けする決め手の1つが「オシャレ」かどうかではないでしょうか?テレビの壁掛けは欧米では一般的でも、日本ではまだまだ普及しているとは言えません。

テレビの壁掛けはリビングやキッチン、洋室だけではなく畳のある和室や寝室にも違和感なくマッチします。もちろん部屋のインテリアに合わせて金具のデザインなども選べるので、よりインテリア性を高められます。

据え置き設置のテレビの場合は、テレビ台や棚が必要になりその分空間を犠牲にします。テレビを壁に掛けると空間にゆとりが生まれます。日本の狭い住宅事情にも実によく合います。

テレビを壁掛けにするデメリット

  • 設置できる壁が限定される
  • 配線が丸見えになる
  • 配線の抜き差しが自由にできない
  • DVDレコーダーの置き場所に困る

昔より軽量になったとはいえ、薄型テレビは重量物であり、サイズが大きくなればなるほど重量が増えます。重量物を固定するためには、金具を下地に打ち込む必要があります。下地に間柱やコンクリート壁、下地補強板が入っていなければなりません。

石膏ボードに壁掛け金具を打ち込んでも、テレビの重量ですぐに固定ねじが抜けてしまいます。

電源コンセント、アンテナ線、DVDレコーダー等の配線が床に近い低い位置から出ている場合は配線が丸見えになります。ホームシアターの配線取り付け方法や、テレビの配線をスッキリさせるグッズについては下記の記事で詳しく紹介しています。

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一般的に売られている薄型テレビには、電源コードやアンテナ線を差し込む端子がテレビの背面に付いている機種が非常に多いです。背面に付いている機種はアンテナやHDMIコード、ピンコードの抜き差ししにくくなります。無理やりテレビを壁掛け金具に設置しようとすると配線の根元が折れ曲がり、断線してしまうことがあります。

テレビを壁掛けにしてもテレビに接続しているDVDレコーダーや、ゲーム機の置き場所に困ります。

壁掛け対応のテレビであることが大前提

壁掛け対応のテレビであることが大前提
壁掛け対応のテレビであることが大前提

全てのテレビが壁掛けに対応しているわけではありません。テレビを壁掛けにするには、壁掛け対応のテレビであることが大前提です。壁掛け対応のテレビかどうか見分けるポイントを紹介します。

50インチ 液晶テレビ 4k 壁掛け対応
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テレビ背面のネジ穴

テレビ背面に正方形もしくは長方形に並んだネジ穴が4つあればOKです。大抵の壁掛け金具に対応しています。

ネジ穴は4つあるが正方形もしくは長方形ではない場合や、ネジ穴が2つしかない場合は、テレビメーカー純正の壁掛け金具でしか壁掛けできません。ネジ穴が全くない場合は、壁掛けに対応したテレビではありません。

テレビ背面の段差

テレビ背面には凹凸があります。ネジ穴よりも2㎝以上の出っ張りがある場合は、壁掛け金具を取り付けられない可能性があり注意が必要です。

2㎝以内の出っ張りであれば、壁掛け金具に付属している、高さ調整できるスペーサーを使用することで解消できます。2㎝以上の出っ張りがある場合は、出っ張りに当たらない形状の壁掛け金具を探すしかありません。

配線が邪魔にならないか確認

電源コード・アンテナコード・ブルーレイやDVDレコーダー、ゲーム機器などの接続機器の差込口の位置によっては、配線が2㎝以上出っ張ってしまう可能性があります。

テレビ壁掛け金具の選び方

テレビ壁掛け金具の選び方
テレビ壁掛け金具の選び方

テレビを壁掛けするには、壁掛け金具が欠かせません。壁掛け金具選びは非常に重要です。

  • テレビの機種やサイズ・・・壁掛け金具がテレビの機種やサイズに対応していることが絶対条件
  • 耐荷重・・・余裕ある耐荷重の壁掛け金具を選ぶ
  • 位置・・・テレビを観る位置によっても選ぶべき壁掛け金具が決まる

固定タイプ

テレビ壁掛け金具26-55インチ対応 極薄型
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決まった位置からしかテレビを観ない場合には固定タイプがおすすめです。角度調整機能がない分、金具が薄型のためスッキリします。

上下角度調整タイプ

壁掛けテレビ金具 26~55インチ対応 ティルト式 テレビ壁掛け金具
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テレビを観る位置は変わらないが、ソファーに座って観たり、床に寝転んで観たりと、観る高さが変わる場合には上下角度調整タイプがおすすめです。

アームタイプ

壁掛けテレビ金具 32~55インチ対応 フルモーション式
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複数の位置からテレビを観る場合にはアームタイプがおすすめです。上下に加え左右にも角度調整できます。また、アームタイプの金具ならコーナーにテレビを設置することも可能です。

インテリアにこだわるなら色にも注目

インテリアにこだわるなら、壁掛け金具の色も考えましょう。白い壁紙にはホワイトが目立ちません。テレビに合わせてブラックにすればテレビとの一体感があります。

テレビの壁掛けをDIYするやり方

テレビの壁掛けをDIYするやり方
テレビの壁掛けをDIYするやり方

テレビの壁掛けにするための金具を取り付ける方法を紹介します。壁の種類により金具を取り付ける方法が異なります。

準備物

  • 下地センサー
  • 電動ドライバーまたはドライバー
  • メジャー
  • 養生テープ
  • 配線カバー
  • ブルーシート
  • 軍手

準備として、床やテレビを保護するため、床面にブルーシートを敷きましょう。

壁に画鋲を刺して抜き、画鋲の針に白い粉が付けば石膏ボードです。コンクリートの場合は画鋲が刺さりません。石膏ボード以外の材質の場合は白い粉が付きません。

壁の材質にはコンクリート、木、塗り壁、砂壁、石膏ボードなどがあります。今回は最も多い石膏ボードの壁に壁掛けするやり方を紹介します。他の材質の場合はDIY難しいです。専門業者に依頼することをおすすめします。

テレビの壁掛けするやり方

  1. 下地センサーで壁内の柱や間柱を探す
  2. 壁掛け金具のネジ位置を決める
  3. メジャーでテレビの寸法を測る
  4. テレビを壁掛けしたい位置に養生テープで印を付ける
  5. テレビに壁掛け金具を仮組みする
  6. テレビの上端から壁掛け金具の上端までの距離、テレビの横端から壁掛け金具の横端を測り養生テープに印を付ける
  7. 養生テープに印を付けた位置に壁掛け金具をネジ止めする
  8. 壁にネジ止めした壁掛け金具にテレビを掛け固定する
  9. 配線カバーで配線を隠す

ネジの位置は柱・間柱がある位置でなければなりません。柱・間柱がない位置は固定できないため、絶対に柱・間柱がある位置にしましょう。

賃貸物件でもテレビ壁掛け気分を味わう方法

賃貸物件でもテレビ壁掛け気分を味わう方法
賃貸物件でもテレビ壁掛け気分を味わう方法

賃貸物件の場合は、壁に穴を開けられません。そこで壁に穴を開けずに、賃貸物件でもテレビ壁掛け気分が味わえる方法を紹介します。

つっぱりポール式金具

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つっぱりポール式の金具なら、壁に穴を開ける必要がありません。

壁掛け風テレビスタンド

イコールズ テレビ台 壁寄せテレビスタンド
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壁にピッタリ寄せられる壁掛け風テレビスタンドも壁掛け気分が味わえるアイテムです。つっぱりポール式金具や壁掛け風テレビスタンドは、あくまで壁掛け気分が味わえるアイテムです。実際にはポールやスタンドがあるため、テレビを壁掛けした場合とはスッキリ感やオシャレ感が違います。ご了承ください。

まとめ

今回はテレビを壁掛けにするメリットやデメリット、テレビを壁掛けにする方法を紹介しました。テレビの壁掛けは部屋を広く使えて見た目もスッキリしますが、配線の処理方法を考えておかないと汚らしく見えます。

また、壁にしっかり固定できるように施工しなければいけません。業者に依頼する場合は建築の知識があり、施工経験豊富な業者を探しましょう。

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電気工事士2種、一級塗装技能士 松浦 隆之介
監修者

電気工事士2種、一級塗装技能士

松浦 隆之介

元請け足場専門会社として誕生し、さまざまな施工現場で技術を取得しました。全工程を自社で一括施工できるように塗装工事を含む事業を展開中です。