電気スイッチ交換の手順や故障する原因のまとめ!電気スイッチ交換は自分でできる?
電気スイッチ交換作業は単純ですが、有資格者でなければできない作業です。見よう見まねで施工すると最悪火災発生のリスクもあります。今回は電気スイッチが故障する原因や、電気スイッチ交換について正しい知識を紹介します。
電気スイッチが故障する原因は?

電気スイッチを押しても「照明がつかない…」「24時間換気設備がまわらない…」ということがよくあります。また、スイッチを押したら「陥没して元に戻らない…」という経験はありませんか?
スイッチ自体の故障?または、電気の問題なのか?理由は様々です。代表的な理由は2つありますが、基本的にはスイッチそのものの原因であることが多いようです。
スイッチ内部のバネの劣化
電気スイッチは内部に板バネがついており、表面のスイッチ操作部を押すとバネが作動して記回路の遮断と接続しています。毎日使い続けていると板バネが劣化して反発力がなくなったり、最悪の場合は折れてしまいます。
スイッチ操作部の爪の劣化や折れ
電気スイッチ操作部(表面のプラスチックカバー部分)の爪が、使い続けることにより劣化したり、乱暴に力を入れてスイッチ操作すると折れてしまいます。最近一般的に使われているワイド型のスイッチは、激しくスイッチを操作すると簡単に詰めが折れてしまいます。
電気スイッチのデザイン4種類

スイッチと一口に言っても、様々なスイッチの種類があります。一般的に家庭やオフィス等で使われている電気スイッチは、大きく分けて4つのスイッチがあります。
片切りスイッチ
片切りスイッチは1つの回路を1つのスイッチでオンオフします。トイレやお風呂場の照明や換気扇など、1つのスイッチで単純にオンオフするスイッチには片切りスイッチがよく用いられます。

3路、4路スイッチ
3路、4路スイッチは階段の1階や2階、大きなリビングなど1つの器具を複数個所でオンオフしたい場合に使用します。1つのスイッチで2箇所をオンオフしたい場合は「3路スイッチ」、3箇所のスイッチでオンオフしたい場合は「4路スイッチ」を使います。

パイロットランプ内蔵スイッチ
パイロットランプ内蔵スイッチは、スイッチを入ると内の赤いパイロットランプが点灯または、通常は赤く光っていてスイッチを入れると緑色に点灯するようなランプが内蔵されています。
スイッチをオンした時にパイロットランプが光るスイッチは「オンピカ」、スイッチオフの時にパイロットランプが光るスイッチを「オフピカ」別名「ホタルスイッチ」ともいわれています。

埋め込みスイッチ
昔の住宅やオフィス、施設によく使用されている小さめの四角いスイッチは一般的に「埋め込みスイッチ」と呼ばれています。

最近の住宅によく使われているスイッチカバー全体が大きなスイッチなっているようなものは「コスモスイッチ」と一般的に呼ばれています。コスモスイッチはPanasonic社が販売しているスイッチ器具の名称ですが、大型のこのようなスイッチは職人の間ではメーカーに関係なくコスモスイッチと呼ばれています。

電気スイッチ交換する方法(資格が必要)

電気スイッチ交換する方法を紹介します。作業は簡単ですが第二種電気工事士以上の資格がないと作業できませんので、無資格の人が作業しないようにしましょう。
資格がなくてもコンセントカバーの交換は自分でできます。コンセントカバーの交換方法については下記の記事で詳しく紹介しています。

準備物
- スイッチ本体
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ビニルテープ
電気スイッチ交換の手順
- 交換するスイッチがつながっている配線遮断器(ブレーカー)を落とす。
- スイッチの外側のプラスチック枠をマイナスドライバーを差し込んで取り外す。
- スイッチ本体を取り付けている金属枠を外す。
- 壊れたスイッチから電線を引き抜く。
- 新しいスイッチ本体に白線を「N」と書かれた差し込み穴に差し込む。
- 同様に反対側の穴に黒線を差し込む。
- スイッチ固定の金属枠をねじ止めして、スイッチの外枠をプラスドライバーでねじ止めする。
他の回路とブレーカーを共用している場合がありますので、電源が強制的に落ちると困る機器は予めシャットダウンしておくか、他のコンセントに繋ぎ変えておきましょう。
金属枠を外す時は金属枠をプラス(あるいはマイナス)ドライバーを使って外しましょう。壁の中にスイッチボックスが埋め込んである場合は気にしなくても大丈夫ですが、壁のボードに挟み込むように裏側の金属枠で表の枠をとめてある場合があります。その場合は裏側に手を当てながら、枠を壁の中に落とさないように気を付けましょう。
壊れたスイッチから電線を引き抜く時は、スイッチ本体に「外し穴」と呼ばれる電線を引っこ抜くために押し込む場所があります。そこにマイナスドライバーを差し込み力強く押し込みましょう。マイナスドライバーを押し込むと電線がスポッと抜けます。抜けた白と黒の電線は、先端同士が触れ合わないように手で両端を離すように曲げましょう。先端同士が触れるとショートしてしまいます。また、先端に絶縁のためにビニルテープを巻きつけると完璧です。
本来はブレーカーを落としてする作業ですが、どうしてもブレーカーが特定できない状態の時があります。本来は「活線作業」といい、電気工事ではNG作業ですが、やむなくブレーカーを落とさず作業する場合は、電線の端子同士が絶対触れ合わないように対策しなければいけません。
何度も言いますが電気スイッチ交換作業は、第二種電気工事士以上の資格が必要となります。「YouTubeを見ながらやれば楽勝~」と簡単な気持ちで作業しないようにしましょう。
電気スイッチ交換の費用相場と注意点は?

電気スイッチ交換の費用相場
- コンセント増設・・・5,000円~30,000円
- コンセント修理・・・8,000円~15,000円
- コンセント移動・・・5,900円~30,000円
電気スイッチ交換はどんな業者に依頼したらいいのでしょうか?街の電気屋、何でもできる便利屋に依頼するケースが多いようですが、中には無資格で電気スイッチやコンセント交換するひどい業者がいるので注意しましょう。
筆者の同業である便利屋の中に、無資格でこのような作業を請け負っているひどい人がいると聞いたことがあります。実際に電気スイッチ交換させて頂いたお客様から聞いた話ですが、階段の電灯スイッチが故障して先日違う便利屋に交換を依頼したが、その人がホームセンターで買ってきたスイッチが間違い(3路スイッチでなければいけないのに片切スイッチを買ってきた)、再度買い直してきたはいいものの、今度は古いスイッチから電線が抜けず、なんとブレーカーを落とさないままペンチで電線を一気に2本切断、切る瞬間にメインのブレーカーが落ちて家中の電気が落ちてしまい、立ち上げていたパソコンが故障してしまった…ということがあったそうです。
電気に対する知識がない人が簡単にできると思い込み作業すると危険です。スイッチ交換は、有資格者で経験豊富な業者に依頼しましょう。どこに依頼するにしても、必ず資格の有無と経験の有無を確認しましょう。
まとめ
今回は電気スイッチが故障する原因や、電気スイッチ交換について正しい知識を紹介しました。電気スイッチは安価に購入できますが、電気スイッチ交換作業は資格が必要な作業です。見よう見まねで無資格者が作業することは絶対にやめましょう。
資格を取得した安心して依頼できる業者に相談や依頼しましょう。
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