オフィスや飲食店などは、万が一の火災に備えて、消防法令に基づいて設置しなくてはなりません。そこで今回は、スプリンクラーの設置場所や、スプリンクラーのメンテナンス方法を紹介します。
スプリンクラーを設置する前に確認する3つの事

スプリンクラーの役割は建物の室内に万が一火災が起きた時に検知して、水などを散布して火災からの被害を防ぎます。スプリンクラーから出る水が確実に炎にめがけて飛散することで、炎の勢いを止めて沈下させます。
スプリンクラーを設置する前に、色々と確認しなくてはならないことがあります。スプリンクラーを設置するには、消防法令に基づいて設置を定めなくてはなりません。特に建物の床面積に定められた面積以上は、スプリンクラーが必要になります。
また、スプリンクラーが必要な施設、特に用意に避難ができないような施設は面積に関わらず、スプリンクラー設備が必要になります。
消火設備の設計、配管系統図を作成する
スプリンクラー設備を設置するには、消防に申請が必要になります。建物の図面や消火設備の設計、配管系統図、スプリンクラー設置工事着工届の提出など書類を忘れずに用意しましょう。
配管などの設備
スプリンクラーは水を使用した設備となります。水を大量に使用するので、配管などの設備を揃えなくてはなりません。
電気設備などの配線工事
同じく火災時に瞬時にスプリンクラーを作動させるセンサーも必要になるので、電気設備などの配線も必ず工事しなくてはなりません。様々な前準備に必要な申請や、設備機器の状況を確認しましょう。
消火用スプリンクラーの設置場所

スプリンクラーは火災発生時に大量の水を散布して、消火する消火設備の一つです。大量の水を散布するため住宅などの小規模の建物より、大規模な建物や特殊な建物に設置することが多いです。特にホテルや、病院に百貨店などに設置されています。
また、ビルなどの高層建築物や地下街、また福祉施設などにもスプリンクラーを設置して火災時から人命を守る役割を担っています。倉庫や工場にもスプリンクラーを設置していることもあります。
これとは反対に、大きな施設でもスプリンクラーを設置しない場所もあります。それは大量の書庫がある図書館や、様々な展示物がある博物館または、電子機器などの施設は水を使用するスプリンクラーは設置を控えることがあります。本や展示物、電子機器などの水に弱い物は大量に使用する水による消火設備は、水による被害が大きくなる恐れがあるため別の消火設備を使用します。
消火用スプリンクラーのメンテナンス

もしもの時にスプリンクラーが作動しないと、大惨事につながる恐れがあります。そうならないためにも、普段からスプリンクラー設備のメンテナンスが必要です。
消火設備の点検は専門の業者に依頼して、専用の機器で正常に動作しているかを確認しましょう。今回は自分でできる軽度なメンテナンス方法を紹介します。
準備物
- 掃除機
- 脚立
- 雑巾
自分でできる軽度なメンテナンス手順
- スプリンクラーを掃除する前に消防設備の電源を切る。
- スプリンクラーに付いたホコリを掃除機で吸い取る。
- スプリンクラーの穴に汚れがたまった汚れを取り除いて完了。
植物の水やり用のスプリンクラー

スプリンクラーといえば火災時に建物の天井から水などを散布して、火元を沈下すると思っている人は多いのです。しかし、同じ「スプリンクラー」という呼び名でも、違う役割をもっているものがあります。
それは庭などの庭園に定期的に植物に水を散布しているあれです。実はあれも「スプリンクラー」という名前です。特殊な装置で水を回りに散布し、植物に定期的に一定量の水を確実に与えられます。特殊な装置で水を回りに散布し、植物に定期的に一定量の水を確実に与えられます。
最近では夏場になると熱中症対策の為にビルや広場などの各地に水を散布して、こもった熱をおさえる役割として使用していることもあります。水が散布するだけでも、気分的に涼しく感じ、夏の暑さから少しでも和らぎます。
まとめ
今回は、スプリンクラーの設置場所や、スプリンクラーのメンテナンス方法を紹介しました。スプリンクラーの設置には、事前に調べておかなければならないことがたくさんあります。事前の調査から必要な書類などの下準備などの不安に、答えてくれる業者に相談できると安心ですね。

