浴室乾燥機は浴室内を乾かしてカビの発生を予防したり、洗濯物を乾燥できるなどメリットが多いです。今回は浴室乾燥機の種類や、取り付ける料金相場を紹介します。
浴室乾燥機は後付できる?

浴室乾燥機の多くは暖房機能も備えており、寒い冬場の浴室でのヒートショックを予防できます。浴室乾燥機が設置しているものを交換するのは問題ありませんが、設置されていない場合は後付できるのでしょうか?

結論から言うと、ほとんどの浴室乾燥機を後付できます。浴室乾燥機は換気扇よりも大きいため、スペースの問題で取り付けられない場合などもあります。浴室乾燥機を取り付けるのが難しい状況を紹介します。
換気扇及び点検口がない
浴室乾燥機を作動するには電気が必要なため、配線が必要になります。換気扇が取り付けられていれば、換気扇の配線を利用できます。配線の太さや容量が合わなければ、追加で配線工事が必要になります。
換気扇が取り付けられていない場合は、配線工事と点検口が必要です。換気扇も点検口もない場合は、浴室乾燥機を取り付けるのは難しいです。
設置するスペースがない
浴室乾燥機を設置するスペースがない場合は、浴室乾燥機を取り付けるのは難しいです。まずは、取り付け業者に相談してみましょう。
換気扇と照明の距離が近い
換気扇と浴室が近い場合は、浴室乾燥機が発する熱で照明に支障をきたすため換気扇を浴室乾燥機に交換できません。
浴室乾燥機の種類

浴室乾燥機の取り付け方法は3種類に分けられます。
天井埋め込み型
天井埋め込み型は、天井に埋め込むため見た目がスッキリします。天井に埋め込む十分なスペースがある場合のみ取り付け可能な方法です。

天井取り付け型
天井取り付け型は、既存の換気扇を外すか、上からかぶせて取り付けるタイプです。出っ張りがあるものの簡単な工事ですみます。
壁掛け型
壁掛け型は壁に取り付ける方法で、室外に面した壁にしか取り付けられないため、取り付け面に大きな窓があると難しいです。浴室乾燥機は「電気式」と「ガス式」に分かれます。電気式が主流です。
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電気式
電気式には「電気ヒーター式」と「ヒートポンプ式」があります。
電気ヒーター式
電気ヒーターが発熱して、温風がでます。設置費用はおさえられますが、乾燥、暖房機能は他の方式に比べ劣ります。

ヒートポンプ式
外部空間からの空気を利用して熱を発生せるのがヒートポンプ式です。電気ヒーター式と比べて、乾燥、暖房能力が高く、省エネ効果も期待できます。
ガス式
浴室外に設置したガス温水器で、沸かしたお湯を循環させて温風を出す方式です。初期費用がかかりますが、パワーが強力で、短時間で乾燥できます。ガス給湯器をお使いの家にオススメです。
浴室乾燥機を取り付ける前に確認する事

浴室乾燥機を取り付けるには、スペースや電源の問題をクリアしなければなりません。場合によっては大掛かりな工事になり、設置費用がかさんでしまう可能性もあります。あらかじめ3つのポイントを確認しておきましょう。
天井及び開口部のサイズ
浴室乾燥機は、天井に取り付けるタイプが主流です。浴室乾燥機を取り付ける時は、天井のスペースを知っておく必要があります。
既存の浴室乾燥機を交換する場合は、開口部のサイズが重要です。交換または取り付ける浴室乾燥機のサイズが合わない場合は、開口部を調整する工事が必要になります。
換気扇から照明までの距離も測っておきましょう。照明までの距離が近いと、その位置に浴室乾燥機を取り付けできません。
換気扇を共有している部屋数
洗面所やトイレなど換気扇を共有している場合は、共有している部屋数に適した浴室乾燥機を選ばなければなりません。換気扇を共有している部屋数を確認しておきましょう。浴室の換気扇のスイッチを入れてみて、洗面所の換気扇が連動している場合は「2室換気」、洗面所もトイレも連動している場合は「3室換気」です。
分電盤の空き状況
浴室乾燥機を取り付けるには、専用回路で配線しなければなりません。換気扇が専用回路で配線されていれば流用できますが、他の回路と共有している場合は分電盤の空きが必要になります。
分電盤を確認して使っていないブレーカーがあればいいですが、空きがない場合は増設工事が必要です。増設して電気容量が不足する場合は、契約アンペア数を変更しなければなりません。
浴室換気扇の交換時期や料金相場については下記の記事で詳しく紹介しています。

浴室乾燥機を取り付ける料金相場は?

浴室乾燥機を取り付けるには配線工事が伴います。このため自分で浴室乾燥機を取り付けできず、電気工事士の資格を持っている取り付け業者に任せるしかありません。
浴室乾燥機を取り付ける料金相場は20,000~40,000円程度です。浴室の状況次第では追加工事が必要になり、費用がかさみます。
- 既存の浴室乾燥機や、換気扇の開口部が、取り付ける浴室乾燥機のサイズと合わない場合には、開口部を調整する追加工事(10,000~20,000円程度)
- 天井の強度が足りない場合には、天井の補強工事(5,000円~10,000円程度)
- 既存の配線が使えず専用配線する場合は配線追加工事(10,000~20,000円程度)
おすすめの浴室乾燥機5選

浴室乾燥機の電気代については下記の記事で詳しく紹介しています。






まとめ
今回は浴室乾燥機の種類や、取り付ける料金相場を紹介しました。浴室乾燥機の取り付け費用は、浴室乾燥機の機種、浴室の状況に大きく左右されます。心配であれば、まずは取り付け業者に相談してみるのが得策です。
浴室乾燥機を取り付ける料金相場は20,000~40,000円程度です。浴室の状況次第では追加工事が必要になり、費用がかさみます。「浴室乾燥機を取り付ける料金相場は?」で詳しく紹介しています。