庭木の手入れは水やりだけではなく、害虫や病気から守るために消毒が必要です。いつでも好きな時に「消毒剤をまいておけばいい!」というものでもなく、庭木の消毒には適した時期があります。また、庭木を消毒するなら消毒剤を選ぶのも重要になります。
植木の葉っぱが黒いのは、害虫が原因で何かしらの病気にかかっています。代表的な病気は炭疽病、スス病、黒点病です。放置すると最終的には植木全体が枯れてしまうので、早めに対処しましょう。
庭木に消毒は必要?
庭木を消毒すると害虫から守れる
庭木に害虫がいると植物が枯れてしまったり、病気になってしまうこともあります。害虫は庭木にだけ影響を及ぼすのではありません。人によっては身体に害虫がついてしまうとアレルギー症状が出てしまうこともあります。早めに駆除が必要で、予防するためにも消毒が必要です。
庭木を消毒すると病気から守れる
庭木の消毒を怠っていると枯れてしまったり、害虫が出す排泄物や菌などが繁殖し病気にかかり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。しっかり消毒することで病気の予防ができます。
葉っぱが黒くなる代表的な3つの病気
炭疽病の特徴
葉っぱに小さな黒い点々ができ、点々が徐々に大きくなります。その後、葉っぱに穴が開き枯れていきます。炭疽病は糸状菌というカビが原因です。カビは高温多湿が大好きで風通しが悪く、水はけが悪い場所や、雨が続くような梅雨などによく発生します。雨や風、水やりなどの水はねで周りの植物に感染する病気なので、対処法は薬剤を散布する方法だけです。水はけをよくしたり、剪定して予防しましょう。
スス病の特徴
葉っぱに黒いススのようなものが付きます。スス病になると黒いススを触りたくなるかもしれませんが、触ってしまうと他の葉っぱに移ってしまう事もあるので止めましょう。スス病も炭疽病と同様にカビが原因でスス病菌というものです。この菌はアブラムシやコナジラミ、カイガラムシなどの害虫の排泄物を栄養として繁殖します。葉っぱにつく炭の影響で植木が光合成できなくなり発育不全になります。
黒点病の特徴
葉っぱの所々に黒い点々がでます。1箇所に出ると、すぐに繁殖してしまうので注意が必要です。黒点病もカビの一種が原因で糸状菌が原因です。3月~7月の雨が続くような、天気に多い見られます。被害が出た場合は、被害が出た箇所を切り取るというのが対処方法になります。また、落葉などもキレイに掃除しましょう。
このように葉っぱが黒く(黒い)なるのは、それぞれ原因や対処方法が違います。しかし、共通しているのがカビです。雨や湿気の影響で、カビが発生し病気の原因になってしまいます。
自分で毛虫を予防する4つの方法
毛虫予防の薬剤や木酢液を散布する
毎年、毛虫が発生する家もあると思います。そんな時は薬剤すれば散布予防できます。3月や4月などの幼虫が発生する前に、毛虫がよく発生する樹全体に散布しましょう。2週間ほど間隔をあけて2回ほど散布すると安心です。
卵やマユのうちに駆除する
冬の落葉期に卵やマユなどを探して葉ごと除去しましょう。卵にも毒針がついているので注意しましょう。
定期的に剪定する
庭木剪定することで葉や枝が少なくなり、毛虫が隠れる場所が少なくなり早期発見に繋がります。毛虫の天敵である鳥に見つかりやすくなるため、鳥が毛虫を駆除してくれる可能性もあります。また、剪定して日当たりや風通しがよくなると、毛虫は日当たりや風通しが悪いところを好むため毛虫が好む環境を作らずにすみます。
葉の裏側を定期的に確認する
毛虫が発生する4月~11月は定期的に庭木を確認しましょう。特に葉の裏側も見逃さないように確認しましょう。少なくとも1週間に1回程度は庭木全体を確認するのがおすすめです。確認する時は葉や枝に食われた跡があるか、糞が落ちているかどうかなどを意識しましょう。
庭木の消毒を業者に依頼する料金相場は?
仕事に家事に育児と、忙しくて自分ではとても「庭木を消毒する時間がとれない!」という人は業者に依頼するのも1つの方法です。その場合、気になるのが費用相場ですよね?業者により設定が様々なので、あくまでも目安ですが参考にしてみて下さい。
・50平米…18,000円程度
・庭木1本…10,000円程度
消毒を依頼したい庭の広さや、樹木の高さによって費用が変わる業者もあります。また、季節によっても費用の設定が違う業者もあります。前もって見積もりを依頼して、消毒の方法や料金詳細を確認してから業者を決めましょう。見積もりの内容が曖昧だったり、質問の回答が明確でない業者は避ける方が安心です。