最近ではモニター付きのドアホン(インターホン)が主流です。ドアホン工事(取り付け、修理、交換)は、自分でできる場合と、そうではない場合があります。インターホンの交換は条件さえ整えば自分でできます。業者に依頼する場合はイ、ンターホン・ドアホン取付けの費用相場知っておくことで予算が組みやすくなります。
自分でインターホンを交換する3つの条件
自分でドアホン工事する3つの条件
・室内側の内機の電源がコンセント給電、または乾電池式である
・チャイムコードという細い電線(一般的には2本の線)が配線されている
・プラスやマイナスドライバーを使える
業者でないとドアホン工事ができない場合
・内機の給電方式がコンセントではない
・チャイムコードが断線していると思われる
・熱感知器やガス警報器と連動している
・集合住宅等でオートロック、電気錠、集合ドアホンと連動している
・固定電話と接続している
自分でドアホンを取り付け工事する方法
室内側の親機がコンセント給電で、親機と玄関の呼び鈴(子機)同士がチャイムコードで配線されている場合のドアホン交換方法です。
【道具】
・マイナスドライバー
・プラスドライバー
・アンカービス
- 1.既存の親機のコンセントを抜いて親機を外す
- 親機のコンセントを抜き、チャイムコードを断線させないよう注意しながら親機を外す。
- 2.親機からチャイムコードを抜く
- 大体の場合、押しボタンかマイナスドライバーを差し込めば簡単に外れる。端子台の場合はプラスドライバーでねじを緩め得れば外れます。
- 3.親機が取り付けられている台座を外す
- ほとんどの場合はねじ止めのため、プラスドライバーで外れる。
- 4.玄関の子機を外す
- 玄関の子機をチャイムコードを断線させないようゆっくりと外す。差し込み穴にマイナスドライバーを差し込めばカパッと外れる。
- 5.子機からチャイムコードを抜く
- 親機同様、押しボタンかマイナスドライバーを差し込めば簡単に外れる。端子台の場合はプラスドライバーでねじを緩めれば外れます。
- 6.子機の台座を外す
- 子機が取り付けられている台座をプラスドライバーを使って外す。
- 7.交換する親機の取付台座をねじ止めする
- 壁が石膏ボード等の場合は、親機の重みでビスが負けないようにボードアンカー等でしっかり固定する。
- 8.親機にチャイムコードを配線して台座に据え付ける
- 親機にチャイムコードを配線する。差し込み穴か端子台式になっている機種がほとんどなので、説明書をよく読みながら配線を取り付けた後、台座に親機を据え付ける。
- 9.アンカービスを使って子機の台座をねじ止めする
- 子機の重みでビスが負けないよう、必要に応じアンカービス等を使用する。
- 10.子機にチャイムコードを配線する
- 大体の機種が差し込み穴か端子台式になっているので確認して配線する。
- 11.台座に子機を隙間なくしっかり固定する
- 子機が雨ざらしになることも想定されるため隙間なくしっかり固定する。
- 11.親機の電源コードを差し込み初期設定する
- 親機の電源コードをコンセントに差し込み初期設定や動作確認等を説明書に従い設定し完了。
ドアホンの工事を依頼する料金相場は?
自分でドアホンを交換することが難しい場合は、専門業者に工事を依頼することになります。そこで気になるのが費用ですよね?一般的にどのくらい費用がかかるのか料金相場について紹介します。
ドアホン工事の料金相場
・ドアホンの取り付け…5,000~10,000円
・ドアホンの修理…7,000~10,000円
・カメラ付きのドアホン…10,000円~20,000円
その他、出張料や駐車場代がかかる場合があります。ドアホンの種類や業者によって異なりますが、高く見積もって30,000円以内におさまるようです。
インターホン交換を依頼する時は無資格業者に注意しよう
自分でインターホンを交換するのが難しい場合は、専門業者に工事を依頼することになります。ここで重要なのが「どんな業者に依頼するか?」です。
インターネットで「インターホン交換」と検索するだけで、数多くの業者紹介ページが出てきます。電気工事の専門業者や便利屋、町の電気屋など選択肢が大変多く、どこに依頼しようか悩みます。
今も昔も、見よう見まねで安易にインターホン交換工事する業者がいます。特に電源配線する無資格の業者が数多くいます。この行為そのものが電気工事士法という法律違反に該当します。インターホンに電気を流す電線(正式名称:600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形、俗にいうFケーブル)の配線を剥いたり、インターホン本体に接続するには、最低でも第二種電気工事士の資格が必要です。
インターホン交換で電線を剥いたりする作業を依頼する場合は、電気工事士免許の有無を確認しましょう。電気工事士が作業する場合は、必ず電気工事士の免状を携帯することが電気工事士法で定められています。この点も含め業者選びは慎重にしましょう。
インターホンの交換業者を選ぶ3つのポイント
インターホン交換を安心して依頼できる業者を選ぶには、3つのポイントを知っておきましょう。
・電気工事士の資格を持っているかどうか?
・インターホン交換の経験が豊富かどうか?
・作業代金の中身を明確に説明してくれるかどうか?
この3つのポイントを確認した上で、最低でも3社は相見積しましょう。
インターホン配線の劣化や、断線などもよくありますのでインターホンの交換工事だけではなく、配線の確認や必要に応じて配線の引き直しも検討しましょう。
安心できる業者であれば、配線の確認にも快く応じてくれて、頼まなくても回路計を当てて確認してくれます。配線の引き直しが必要な場合は、その理由と工事内容、追加工事代金についてもわかりやすく説明してくれます。