庭木のお手入れに欠かせない「剪定」や「刈り込み」ですが、違いを知っていますか?樹木の不要枝を切るという作業や、生け垣や低木の植え込みの伸びた葉や枝を切る作業のことです。庭の印象を大きく左右するのが植木や生垣です。生垣があるのとないのでは家の雰囲気が全く違います。目隠しにもなり、防風林の役目も果たします。
植え込みと生垣や花壇との違いは?
植え込みは草木を植え付けた場所
植え込みとは庭や歩道、公園などに低木の草木をぎっしり植え付けた場所です。ツツジやサツキ、アジサイなどを一箇所に集中させて植え込みます。自治体が管理している場所では桜といった高い木を等間隔で植えることもあります。その木々の間に低木を植え込むことで、全体のバランスがよく見えるのがメリットです。キレイに整えられている植え込みは、自分だけでなく周りの人も見ていて癒されるでしょう。
生垣は敷地を区分する
生垣は家や建物の周囲に、木や低木を植えて作った壁のことです。敷地を区分する役割があります。生垣は敷地の外周に設けられているので下記には注意しましょう。
・伸びっぱなしにすると隣人や通行人に迷惑をかける
・通行人から見ても一番に目がつくので手入れされていないと印象が悪い
花壇は花が主体です
花壇は花を育てて楽しむための場所です。植え込みは草木や低木が主体ですが、花壇は花が主体です。
剪定と刈り込みの違いは?
剪定とは?
剪定とは樹木の枝を切って日当たりや風通しよくしたり、樹木の成長をコントロールする作業のことです。芽の方向を考えていい枝を残して不要な枝を切ります。樹木の形を整えるため、時には幹を切ることもあります。
剪定のメリットは日当たりや、風通しがよくなるため病虫害に強くなる効果があります。デメリットは時間がかかりゴミが多くなることです。
刈り込みとは?
刈り込みは単純に伸びた樹木の葉や、枝を切る作業のことです。芽の方向は気にしません。樹木の外側、生け垣や植え込みの外側を刈り込みバサミでバリバリ切るため比較的手軽にできます。
刈り込みのメリットは作業時間が短時間で、ゴミも剪定に比べると少なくすみます。刈り込みのデメリットは葉も枝も途中で切れるため、切断部分が茶色く枯れてしまいます。また、内側の密度が高くなってしまうため、病虫害が増えてしまいます。
自分で刈り込みするならバリカンがオススメ
庭木を刈り込みする場合は、全体のバランスを見ながら刈り込みます。刈り込みは側面から切りはじめて、そのあと下から上に切ります。最後に天の部分である上面を平らに整えます。そうするとサツキやつつじの植え込みが美しい形に整います。
刈り込みに使う道具は、刈り込み鋏とよばれる鋏(はさみ)です。この鋏の片方の刃を刈り込み面に当て、もう片方の刃を動かして刈り込んでいきます。
しかし、刈り込み鋏で刈り込むのはやはり大変です。慣れていないとバランスが崩れてしまいます。そんな時に便利な道具がバリカンです。バリカンにはエンジン式バリカンと電気式バリカンがあります。
生垣の刈り込みを依頼する時の3つのポイント
自分で新たに生垣を植えたり、お手入れするのを楽しみの一つにしている人もいると思いますが、生垣の植え替えや手入れは結構な肉体労働です。特に夏場はご自分でやりたくないという人も多いです。
自分でやるのが難しい場合は業者に依頼できます。どのような業者に依頼できるのか紹介します。
・造園屋
・土木屋
・シルバー人材センター
・便利屋
どこの業者さんにお願いするにしても、次の3つのポイントをおさえて業者を選ぶのがオススメです。
・植物のことに詳しい
・完成後のイメージをわかりやすく説明してくれる
・金額体系が明確にわかる
これは業者選びに失敗しないための大切なポイントです。
刈り込みを業者に依頼する料金相場は?
自分で刈り込むと時間がかかり、思った通りに切れないなど難しいです。切断部分が枯れてしまったり、キレイに形が整えられずにボサボサになってしまったりします。そこで利用したいのが、庭木の刈り込みサービスです。豊富な知識と経験がある業者を利用することで、自分ではできない庭木を手入れしてもらえます。
刈り込みの料金相場
・職人1人あたり1日15,000円~30,000円
・時間制の料金は1時間2,000円~3,000円
料金には単価制のシステムもあります。庭木一本あたりいくら?または㎡あたりいくら?という料金で計算します。
単価制の料金相場
・灌木や低木の刈り込み…300円(㎡単価)
・中木の生け垣刈り込み(1.8m~2.5m)…600円~1,200円(1m単価)
・低木剪定…200円(1本単価)
・中木剪定(1.5m未満)…1,000円(1本単価)
・中木剪定(1.5m~2.5m未満)…2,000円(1本単価)
・高木剪定(2.5m~3.5m)…3,000円(1本単価)