消石灰(しょうせっかい)とは?消石灰で除草対策する方法から注意点を紹介
消石灰(しょうせっかい)とは、グラウンドの白線引きに使われていたあの白い粉のことです。土壌をアルカリ化する効果があり、カビや病原菌の繁殖をおさえるといわれています。今回は消石灰の特徴や雑草対策の効果、取り扱いの注意点を紹介します。
消石灰とは?
消石灰とはグラウンドの白線引きに使われていたあの白い粉です。目に入ると炎症を引き起こし、ひどい場合は失明の恐れがあるという理由から現在では、より安全性が高い炭酸カルシウムが多く使われています。
農業やガーデニングなどに使われる石灰には「消石灰」「苦土石灰」「有機石灰」の3種類あります。
消石灰の特徴
石灰石を粉砕したものが重質炭酸カルシウムです。これを砕いて炉で焼成したものを生石灰といいます。その生石灰に加水して消化、熟成させたものが消石灰です。
消石灰の主成分は水酸化カルシウムで、土壌に混和すると炭酸カルシウムに変化します。強いアルカリ性が特徴で、酸性土壌を中和するのに使われることが多いです。
苦土石灰の特徴
苦土とはマグネシウムのことです。炭酸マグネシウムを含む石灰石であるドロマイトを粉末にしたものが苦土石灰です。水酸化カルシウムが主成分の消石灰に対し、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムを含んでいるのが苦土石灰の特徴です。
有機石炭の特徴
牡蠣やホタテなどの貝殻や、卵の殻などが化石化したものを原料とする石灰肥料です。生石灰、消石灰、苦土石灰が科学的に作られたものであるのに対し、有機石灰は自然にできたものといえます。含まれる有機成分によりアルカリ分は異なるものの、消石灰や苦土石灰よりもアルカリ分が少なく効果も穏やかなのが特徴です。
消石灰を雑草や土に撒くと植物の病気を防げる
消石灰が土壌に与える効果は土壌のアルカリ化です。消石灰は苦土石灰や有機石灰とは異なり、他の栄養分などは持ち合わせていません。あるのは水酸化カルシウムのみで、最大の武器は強いアルカリ性です。
土壌を中性や弱アルカリ性に保てば、カビや病原菌の繁殖おさえられます。カビや病原菌の繁殖をおさえれば、当然植物の病気の発生も防げます。
また、消石灰を摂取した植物は細胞壁が強化されるともいわれ、病原菌に細胞壁が分解されにくくなるため病気を寄せつけにくくなるともいわれています。消石灰の混ざった土壌で育った植物は、病原菌に対する抵抗力が強くなり、病気にかかりにくくなるという訳です。
消石灰で雑草対策は難しい!?
消石灰最大の効果は土壌のアルカリ化で、植物の細胞壁強化といわれています。その効果は素晴らしいけど、そんな消石灰を使って「雑草対策ができるの?」と疑問に思いますよね?結論からいうと、消石灰だけで雑草対策するのは難しいでしょう。
消石灰は強いアルカリ性で、酸性の土壌を中和したりアルカリ性に傾けたりできます。土壌を中性からアルカリ性にすれば、酸性度が高い土壌を好む雑草を寄せつけなくなる事はあります。スギナやオオバコなど酸性度を好む雑草には効果があるかもしれません。
しかし、雑草の種類や性質は多種多様です。土壌のPHが変わり酸性を好む雑草が減ったとしても必ず中性やアルカリ性を好む雑草が生えてきます。そのため消石灰だけで雑草対策するのは、難しいといわざるを得ません。
消石灰は雑草対策というよりも病気対策や、農作物の質や量を向上させるために土壌改良を目的として使われるものと理解しておいた方がいいでしょう。
除草剤を使用する時の注意点
雑草対策の代名詞の除草剤は撒くだけでいいので楽ですが、除草剤だけに頼っていては土壌が心配です。除草剤が土壌に与える影響を考えなくてはいけません。
除草剤を使用すると土壌のPHが大きく低下します。PHとは酸性、アルカリ性の度合いを表すもので0~14あります。真ん中のPH7を中性とし、それより数値が小さければ酸性、数値が大きければアルカリ性になります。
PHが低下するということは、土壌が酸性に傾くことを意味します。土壌が酸性に傾けば微生物が死滅し土が硬くなります。除草剤によって土壌が破壊されてしまいます。除草剤は雑草を枯らすのはいいですが、他の植物のことを考えるのならいいとはいえません。
さらに雨が降ると土が固まります。雨もまた酸性なので土が酸性に傾きます。雨だけでも少しずつ酸性に傾いてしまうのに除草剤を頻繁に使えば、土壌が酸性に傾くのを加速させてしまいます。土壌を破壊させるのは簡単ですが、回復させるのは大変です。除草剤だけに頼る雑草対策は考える余地がありそうですね。
消石灰の取り扱いは十分に注意しよう
土壌改良によく使われる消石灰ですが、取り扱う時は注意が必要です。消石灰は強いアルカリ性なので皮膚につくと炎症を起こすことがあります。
消石灰に水分が加わると発熱し、万が一消石灰が目に入ると炎症し最悪の場合失明の恐れがあるといわれています。そのため風の強い日に消石灰を使用するのは避けましょう。
- ゴーグルや保護メガネを付ける
- マスクを着用する
- 保護手袋をはめる
- 長袖、長ズボンの服を着て作業する
なるべく肌の露出を少なくしましょう。粉末タイプよりも粒状タイプの方が舞い上がりにくいので、粒状タイプを選びましょう。特に小さなお子さんがいるご家庭では使用はもちろん、保管にも気をつけてください。
消石灰が目に入ってしまったらキレイな水で洗い流し、すぐに病院へ受診しましょう。口に入った場合はすぐにうがいして、念のため病院へ受診することをオススメします。皮膚についた場合は水で十分洗い流しましょう。
まとめ
今回は消石灰の特徴や雑草対策の効果、取り扱いの注意点を紹介しました。消石灰は酸性の土壌を好む雑草にはある程度の効果が期待できますが、それ以外の雑草には効果がありません。
消石灰だけで雑草対策するのは難しいです。やはり「腰痛を覚悟して地道に雑草を取る?」「土壌が傷むのを覚悟で除草剤を撒きまくる?」など、自分でできる対処を色々考えますが防草シートを施工する方法がオススメです。
防草シートの施工を含め、ここは一つ専門業者に相談してみるのも得策です。豊富な知識と経験で、きっとあなたの力になってくれるはずです。失敗しない業者選びのポイントは業者比較することです。
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