ウッドチップは庭の雑草対策になる?ウッドチップの効果やメリット・デメリットを紹介
ウッドチップは他の雑草対策に比べると断然おしゃれです。しかし、庭に敷くだけでいいという訳にはいきません。そこで今回はウッドチップを敷く前に知っておいて欲しいメリットやデメリットを紹介します。
ウッドチップを使用する7つのメリット
ウッドチップを使った雑草対策は、他の方法と違いメリットがあります。雑草を防止できるのはもちろんのこと、他にも以下のような効果があります。
雑草を抑制する
ウッドチップを庭に敷くことで土に直接日光が当たらなくなり、雑草の成長を防ぐ効果があります。また、風にのって飛来した種も土に着地できず芽がでないため雑草対策に有効です。
しかし、頑固な雑草にはウッドチップだけだと効果が高くないため、防草シートを敷いてからウッドチップを敷き詰めましょう。
消臭効果がある
ウッドチップは消臭・殺菌効果のあるスギやヒノキなどの原木を加工して作られており、犬が糞尿してもウッドチップが犬の尿を吸い取り、雑菌の繁殖を防いでくれます。カビやダニの繁殖も抑える効果も期待できるためドッグランに最適です。
跳ね防止
雨が降ってもウッドチップがあれば、ぬかるんだ道を歩くこともありません。また、泥跳ねによって病気になることがあるバラなどは、株元にウッドチップをまくことで病気予防にもなります。
リラックス効果がある
ウッドチップを敷くといい香りが広がり、森林浴と同じくリラックス効果があります。しかし、香りの種類や強さは原材料となる木材によって違います。お好みの香りを見つけてください。スギやヒノキのウッドチップは、大脳皮質の活性化や、自律神経の副交感神経に作用し呼吸を整えたり、不眠を解消するがあります。香りは屋外は2ヶ月程度、室内は3ヶ月程度持続します。
おしゃれになる
庭土がむき出しの状態に比べて、ウッドチップを一面に敷いた庭は温かみが増し、庭がおしゃれに変化します。
土表面の温度変化を緩和する
ウッドチップを庭土に敷くと直射日光が当たらないため、夏場に土表面が高温になったり冬場に霜が降りるのを防げます。
環境に優しい
庭土に直接ウッドチップを敷くと1〜2年程度で土に還ります。また、ウッドチップは土の栄養となるため環境にも優しいです。土に還る前に処分する場合は、可燃ゴミとして処分できます。
ウッドチップを使用する5つのデメリット
シロアリやキノコが発生しやすい
ウッドチップは木材なので日当たりの悪いない場所や、雨が降ると湿気がたまりじめじめしやすくなります。そうなるとキノコやカビが生える可能性が高いです。また、ナメクジやダンゴムシなど虫が好むか環境になります。ウッドチップを敷く前に石を敷くなど対策してから敷きましょう。
シロアリは厚みがある木でないと巣は作らないため、ウッドチップがシロアリの巣になることはありません。しかし、近くにいたシロアリがウッドチップを餌にする可能性はあります。
シロアリはスギ、ヒノキ、ヒバが苦手なので、じめじめする場所に敷くウッドチップにオススメです。シロアリはマツの木を好むので、ウッドチップを選ぶ時はマツは避けた方がいいでしょう。家に被害を及ぼすシロアリについては下記の記事で詳しく紹介しています。
あまりにも安いウッドチップは、しっかり乾燥されないまま売られていることがあります。その場合も虫やキノコなどが発生しやすいので、品質を確認しておきましょう。
定期的に補充が必要
ウッドチップの耐用年数は一般的に1年~2年程度で土へと還っていくため、量が減り土が見えてきて見た目が悪くなります。庭の条件によっては半年程度で補充が必要となるため、その度にウッドチップを購入しなければなりません。
ウッドチップはおしゃれでエコ素材ですが、雑草対策としては他の方法よりもコストがかかります。
カビが生えやすい
ウッドチップは湿気が多い場所や、暗くてじめじめした場所に敷くとカビが生えやすくなります。
風で飛ぶことがある
ウッドチップはは庭土に固定土するわけではないので、どうしても強風で飛んでしまいます。また、ウッドチップは乾燥するととても軽くなるため、風に飛ばされやすくなります。近所からクレームがくることもあるので注意しましょう。
ウッドチップが乾燥したら水撒きしメンテナンスしましょう。柵を張ってチップが飛び散らないようにするのもおすすめです。
植物が育てにくい
ウッドチップを庭土に敷くと土の表面が見えなくなるため、植物に水やりや施肥する判断がしづらくなります。
ウッドチップのおすすめの種類
ウッドチップは種類が豊富で様々な商品が販売されています。今回は代表的な「スギ」「ヒノキ」「サワラ」の特徴を紹介します。
特徴 | スギ | ヒノキ | サワラ |
---|---|---|---|
香り | ○普通 | ◎強い | ○普通 |
消臭効果 | ○ある | ◎強力 | ○ある |
防虫効果 | × | ○ダニ・ノミ・シロアリ | × |
防カビ | ◎強力 | ◎強力 | × |
除菌効果 | ○ある | ○ある | ◎強力 |
サワラは単品ではなく、杉などと混合して「ナチュラルウッドチップ」といった商品名で販売されています。手頃な価格ですが防虫や防カビ効果はなく、香りや消臭力もさほど高くありません。
ウッドチップとバークチップの違いは?
「ウッドチップ」と検索するとバークチップという言葉がでてきます。バークチップはウッドチップの一種で用途は同じですが、原材料や効果が違います。
種類 | ウッドチップ | バークチップ |
---|---|---|
見た目 | 木の内側を使用しているため軽くて小さい | 木の皮を使用し丸みあり大きい |
色 | 白っぽい | 赤っぽい |
使用木材 | ヒノキ・杉・サワラなど | 赤松・黒松 |
特徴 | 消臭・抗菌などの効果がある | コストが安く虫食いに遭いづらい |
ウッドチップで庭の雑草対策する方法
防草シートなしでウッドチップを敷く方法
準備物
- ウッドチップ
- 軍手
- 竹ぼうき
ウッドチップを敷く手順
- ウッドチップを敷く場所の雑草を徹底的に抜き、雑草を掘った穴は埋めて平らにしておく。
- 地面から10cm程度の厚みでウッドチップをまく。
- 竹ぼうきなどを使って表面をならし、ウッドチップの上を歩いて踏み固めるか、ホースで水をまいて踏み固めて完了。
防草シートの上にウッドチップを敷く方法
防草シートの施工方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
準備物
- 防草シート
- 固定ピン
- ウッドチップ
- 軍手
- 竹ぼうき
防草シートの上にウッドチップを敷く手順
- ウッドチップを敷く場所の雑草を徹底的に抜き、雑草を掘った穴は埋めて平らにしておく。
- 防草シートは敷いて固定ピンでしっかりと止める。
- 防草シートの上から5cm程度の厚みでウッドチップをまく。
- 竹ぼうきなどを使って表面をならし、ウッドチップの上を歩いて踏み固めるか、ホースで水をまいて踏み固めて完了。
ウッドチップの必要量の計算
雑草対策にウッドチップを使う場合は、そのまま敷くなら10cm、防草シートの上に敷くなら5cmの厚みが必要です。
- 【計算式】縦(m)×横(m)×厚さ(m)=体積
ウッドチップと砂利はどちらがいい?
庭の雑草対策には砂利やウッドチップやバークチップを敷く方法があります。砂利はウッドチップのように定期的に補充が必要なく、手軽に使用できます。細かい手入れが得意ではない人にとっては砂利の方がいいかもしれません。
砂利には玉砂利、ガラス製の防犯砂利、天然石、溶岩、瓦から作られた防犯砂利など様々な種類があります。庭砂利の種類や防犯砂利の特徴については下記の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回はウッドチップを敷く前に知っておいて欲しいメリットやデメリットを紹介しました。ウッドチップを使うと庭がおしゃれで温かな雰囲気になります。雑草対策にウッドチップを使う場合は、メリットやデメリットを理解した上で作業しましょう。
雑草対策を完璧にしたい場合は防草シートを敷いてから、ウッドチップを敷きましょう。庭の範囲が広い場合や、完璧に雑草対策したい時は業者に相談することをオススメします。
地元の防草シート施工業者を探す
出張訪問サービスの検索予約サイトすまいのホットラインでは、高い技術を持った防草シート施工の専門業者が多数出店しています。
予約前に無料で質問ができ、作業料金や利用者の口コミも公開されているので、あなたの悩みを解決するピッタリの専門家を見つけることができます。
すまいのホットラインは、引越し・不用品回収・ハウスクリーニングなど、
200種以上の出張訪問サービスを予約できる、日本最大級の検索予約サイトです。
- 「相場」がわかる
- 総額料金や実際に利用した人の口コミで選べる
- 「人柄」で選べる
- スタッフの技術力や雰囲気・こだわりで選べる
- 「何でも」頼める
- どうすればいいかわからないお困りごとも解決