草むしりに使われる代表的な道具には、手動タイプと立ち作業タイプがあります。手軽に使えるのは草削り(ホー)や草抜きフォークで、価格も手頃です。一方、腰への負担を減らしたい場合は長柄の草抜き器やステンレス製のテコ式ツールがおすすめです。耐久性・作業性・用途のバランスを見ながら、自分の作業スタイルに合った道具を選びましょう。
腰に負担がかからない草むしり道具はある?腰や膝への負担を減らすなら、長柄の立ち作業用草抜き器がおすすめです。柄が100cm以上あるタイプなら、しゃがまずに草を抜けるため、長時間の作業でも身体への負荷が軽減されます。千吉やアイリスオーヤマなどの製品が評価されています。グリップ付きや軽量設計のものを選ぶと、力に自信がない人でも扱いやすくなります。
根までしっかり抜ける草むしり道具は?雑草の再発を防ぐには、根から抜ける構造の道具が効果的です。たとえば、V字型の刃やフォーク状の先端が付いた草抜き器は、地中に深く差し込んで根を引き抜ける設計になっています。特に多年草の雑草は地中に根を張っているため、刃の形状や差し込みやすさが重要です。再発を抑えたい方は、根切り力のあるツールを選びましょう。
草むしりは、庭づくりや家庭菜園に欠かせない作業ですが、「腰が痛い」「時間がかかる」「またすぐ生えてくる」など、悩みを抱えている方も少なくありません。そこで注目されているのが、プロの造園業者も愛用する高性能な草むしり道具です。作業効率や使いやすさに優れたアイテムがさらに充実しています。
今回は初心者でも扱いやすく、草むしり作業が劇的にラクになるおすすめの道具10選を紹介します。道具選びのポイントや、作業をサポートする便利な補助グッズについてもあわせて解説します。
草むしり道具の選び方

草むしり道具にはさまざまな種類があり、初めて選ぶ人は何を基準に選べばいいか迷ってしまいやすいです。そこで、自分に合った最適な道具を選ぶためのポイントを紹介します。
雑草のタイプに適した道具を選ぶ
雑草といっても、地面に浅く生えるタイプや深く根を張るタイプ、地表を這うように広がるタイプなどさまざまです。ご自身の庭にどんな雑草が生えているのかを観察し、それに合った道具を選びましょう。
春雑草の草むしり
ブタクサ、メヒシバなどの春雑草は、春に発芽して秋に枯れる雑草です。春雑草の草むしりに適した時期は芽が出始める春です。草丈も小さく、根の張りも弱いうちに抜きましょう。発芽直後の草は根が浅いため、手で簡単に抜けます。一年草の雑草は根が浅いものが多いため、手袋と草抜きフォークがあれば十分です。深く根を張る種類の場合、鎌やスコップも効果的です。
秋雑草の草むしり
ホトケノザ、オオイヌノフグリなどの秋雑草は、秋に発芽して春や夏に枯れる雑草です。冬を越す越年性の種類として知られています。秋雑草の草むしりに適した時期は、少し涼しくなってくる秋です。作業しやすい気候の日を狙って草むしりするといいですね。

多年草の草むしり
多年草は2年以上にわたって生きる性質を持つ植物のことです。多年草は時期に関係なく発芽して成長し、枯れてしまっても根が残っていればそこからまた成長する厄介な種類です。オオバコやクローバー、セイヨウタンポポ、ドクダミなどが有名です。このような雑草は見つけ次第、根っこから抜くしかありません。
自分の体に合う作業スタイルか確認する
草むしりは腰を曲げて行う作業が多く、長時間になると身体への負担も大きくなります。立ったまま使える長柄タイプや軽量で取り回しの良いハンドタイプなど、自分の体力や作業時間に応じた使いやすい道具を選ぶのがコツです。高齢者や腰痛持ちの方には、負担軽減タイプがおすすめです。
耐久性・メンテナンス性を確認する
安価な道具を選ぶとすぐに壊れてしまったり、メンテナンスが面倒だったりします。ステンレス製の刃は錆びにくく、硬い土にも対応しやすいのでおすすめです。収納のしやすさや保管スペースも選定時のポイントとなります。
草むしりがラクになるおすすめ道具10選

2025年最新版の中から、草むしり 道具 おすすめの中でも特にプロも愛用している信頼性の高いアイテムを厳選してご紹介します。それぞれの特徴やメリットを比較しながら、自分の庭や目的に合った一本を見つけましょう。
腰や膝に負担をかけないで草むしりできる道具
①三角ホー
三角形の刃先に、長い柄がついている草むしりの道具です。三角形の刃が雑草を根っこごと削りとって、またすぐに雑草が生えるのを防ぎます。立って草むしりができるので、視野も広くなり作業効率も上がります。

②千吉 立ち作業草抜き器
立ったまま草むしりができる長柄設計で、しゃがまずに作業できるのが大きな特長。腰や膝への負担が少なく、高齢の方にも使いやすいと評判です。先端のギザ刃が雑草の根元にしっかり食い込み、根こそぎ抜ける構造になっているため、再発防止にも効果的。金属部分は耐久性に優れた素材で、長く使えるのも嬉しいポイントです。

③鍬(くわ)
刃はアルファベットの「D」を横にしたような形で、この曲がった刃の部分に雑草をひっかけて、引き抜くと根っこごと雑草が抜ける道具です。替え刃も販売されているので、柄がまだ使えるようなら刃先だけ取り換えられます。

最小限の力で簡単に草むしりできる道具
花壇や狭いスペースでは、小さくて小回りのきく道具の方が使いやすいです。最小限の力で草むしりができる道具を紹介します。
①ねじり鎌
鎌の刃先が三角形で、鎌と柄の接合部分がカクンと少し折れ曲がっています。力を入れなくても、雑草を土ごとかきとるように取れます。少し深い根の草には、三角の尖った角を土に差し込んで引くと簡単に取れます。

②草取りフォーク
細い葉の雑草には向きませんが、扇形に葉が広がっている雑草には草の根本と土の間にフォーク状の刃を差し込んで上に持ち上げるとスッと抜けます。地面に貼りつくように広がっている雑草に効果抜群です。手も汚れないし4本のフォーク部分が深く刺さって、テコの原理で楽に草むしりできます。

細い隙間の雑草が取りやすい草むしりの道具
家のブロック塀の根元や、レンガの間のちょっとした細い隙間にも雑草は生えます。狭い隙間に生えた雑草は、手で根っこごと引き抜くのは難しいです。上の葉だけは取れてもコンクリートや、レンガ下の根っこが残ってしまいます。そんな細い隙間に生えた雑草に最適な道具を紹介します。
①根さばき
尖った一本爪の刃先をレンガの隙間に差し込んで、ぐ~っと引くだけでびっしり生えた小さな草を一気にかきとれる道具です。

②細い隙間の草むしり道具
刃のギザギザ部分であらゆる雑草を引っ掛けて抜きます。コンクリートの隙間にも便利です。

根が深い雑草の草むしりにおすすめ
根が深く抜けない時はスコップや、シャベルで掘り起こして土を払いましょう。大きい雑草には鍬(くわ)で周りの雑草ごと掘り起こしましょう。


根っこから抜くのが難しい草むしり
根っこから抜くのが難しい場合は、鎌で刈りましょう。刈る時は地面から3cm以内を目安に刈ると、成長しにくくなります。
また、石やコンクリートの隙間に生えた雑草は引き抜くのが難しいですが、鎌のような先がとがった物だと狭い場所でも入り込み刈れます。


作業効率を上げる草むしりの便利グッズ

草むしりは道具だけではなく、草むしりの補助グッズを活用することでさらに快適になります。暑さ対策や後処理をラクにしてくれるアイテムを取り入れて、作業全体の効率をアップさせましょう。
夏の必需品
雑草が生えたらやらなくてはならない草むしりですが、動きやすく、日差しや虫から身を守る肌の露出を避けましょう。
①紫外線から頭を守る
暑い日差しや、紫外線から頭を守るには帽子が必需品です。

②汚れても気にならない長袖と長ズボン
汚れても気にならない、要らない服が適しています。日差しや虫から身を守るため必ず長袖、長ズボンを着用しましょう。


③ケガしないために手袋を装着する
草むしりは手で直接土や草に触れるので、草や虫に刺されることが一番多い部分です。土に汚れてもいいように手袋を装着しましょう。
UVカット手袋は日焼け防止に加え、汗をかいても滑りにくい加工が作業効率を高めます。


アフターケア
草むしりの後処理にもひと工夫しましょう。
①除草剤
雑草を抜いた後に除草剤をまけば、そこから雑草が出にくくなります。しかし、他の草木や人体の健康に影響が出ないか心配という人もいます。除草剤を購入する時は慎重に選びましょう。おすすめ家庭用除草剤については下記の記事で詳しく紹介しています。



②防草シート
防草シートを地面に敷けば、雑草の再発を効果的に予防できます。耐久性や透水性に優れた製品を選ぶのがポイントです。

防草シートの敷き方については下記の記事で詳しく紹介しています。

③雑草専用ゴミ袋
雑草専用のゴミ袋は、破れにくく口が大きいタイプを選ぶと、集めた草をスムーズに入れられ、作業の手間がぐっと減ります。
草むしり道具のメンテナンス方法

草むしり道具は正しい使い方と手入れをすることで、長期間にわたって高いパフォーマンスを維持できます。道具を清潔に保つための正しい使い方と保管方法を紹介します。
使用後はすぐに汚れを落とす
作業後は道具に付着した泥や草を流水で丁寧に洗い流しましょう。特に刃先や接合部に土が詰まったままだと、錆や故障の原因になります。
しっかり乾燥させて保管する
洗ったあとは、タオルなどで水気を拭き取り、風通しの良い場所でしっかり乾かしてから収納します。湿気を残すと金属部分が腐食しやすくなるため注意が必要です。
鉄製道具には防錆対策する
鉄製の除草フォークやヘラなどには、サビ防止のために表面へ軽く油(潤滑スプレーやミシン油)を塗っておくと安心です。数秒のひと手間で寿命が大きく変わります。
子どもの手の届かない場所に収納する
草むしり道具の中には鋭利な刃を備えた製品もあります。家庭内に小さなお子さんがいる場合は、高い棚やロック付きの収納ボックスなど、安全な場所に保管しましょう。
手間だと感じたらプロへ依頼するのがおすすめ
今回は初心者でも扱いやすく、草むしり作業が劇的にラクになるおすすめの道具10選を紹介しました。草むしりは、道具ひとつで作業の負担や効率が大きく変わります。根こそぎ抜けるタイプや立ったまま作業できる長柄タイプなど、体への負担を減らしながらしっかり除草できる優れた製品が豊富です。
ご自身の庭の広さや雑草の状態、体力に合わせて最適な道具を選べば、日々の草むしりがグッと快適になります。
ただし、雑草が広範囲にわたる場合や手作業での対応が難しいと感じた場合は、無理せず除草の専門業者に相談するのもひとつの手です。草むしりを業者に依頼する料金相場は、一般的に職人1人1日で10,000円程度です。地域によって金額の違いがあり、草むしりを依頼する面積によっても違います。
草むしりを依頼できる主な業者は「造園業(庭師)」「シルバー人材センター」などがあります。業者に草むしりを依頼する時は事前に作業内容を確認して、いくつかの業者を比較して自分に合った業者選びをして下さい。草むしりを業者に依頼する料金相場については下記の記事で詳しく紹介しています。

よくある質問
この記事に関するよくある質問
草むしりに便利な電動ツールはある?
手作業が負担に感じる方には、軽作業向けの電動草刈り機や草抜きブレード付きツールが便利です。小型のバッテリー式なら住宅地でも騒音が少なく、女性や高齢者でも扱いやすい設計が増えています。ただし、草刈り機は地表を刈るもので、根までは除去できません。根絶や再発防止を目指す場合は、手動道具と併用するのが効果的です。
狭い場所や庭のすき間で使いやすい草むしり道具は?
花壇やブロック塀の隙間など、細かい場所の草むしりには、細身で小回りのきく道具が適しています。先端が細いピック型や小型のフォーク型草抜き器なら、手の届きにくい箇所にも差し込みやすく、根から除去できます。柄の短いタイプは操作性が高く、細かい作業向けに最適です。用途に応じて、サイズや刃の形状を選ぶのがポイントです。
草むしり後の仕上げに使える道具は?
草むしり後の再発防止には防草シートの敷設が効果的です。耐久性が高く、水はけの良いタイプを選ぶと、後の管理がラクになります。また、土を均すレーキ(整地用の道具)や、細かな残草を集める熊手・ほうきも便利です。作業後の見た目を整えたい方は、専用の雑草ゴミ袋や土ならしプレートも役立ちます。仕上げまで行うことで、雑草の再発を抑え、庭全体の管理がしやすくなります。
女性でも扱いやすい軽量な草むしり道具はある?
女性や非力な方には、軽量素材(アルミ・樹脂)を使った草抜き器や、グリップ付きの握りやすい設計の道具が最適です。特に長柄タイプは立ったまま作業でき、腰への負担も軽減されます。作業中の安全性を高めるには、滑りにくいゴム製グリップや軽量タイプ(500g以下)を選ぶと安心です。力を使わずに抜けるテコ式の草取り器具も、女性ユーザーに人気があります。
雨上がりや固い土でも使いやすい草むしり道具は?
硬い地面や湿った土では、先端が鋭くて強度のあるステンレス製の草抜き器が効果を発揮します。特にV字型の刃やギザ刃付きのタイプは、根にしっかり食い込み、力をかけずに抜きやすい構造になっています。また、滑りやすい状況でも安定して握れるグリップ付きの柄や、てこの原理で掘り起こすタイプは、土質に関係なく扱いやすいと好評です。
子どもと一緒に草むしりできる道具はある?
親子で草むしりをする際は、軽くて刃先が丸いタイプの草抜き器や、プラスチック製の小型ツールがおすすめです。力を使わずに操作できるてこ式ツールやスコップ型の草抜きフォークも、楽しみながら安全に使える道具として人気です。手を保護する子ども用のガーデン手袋も併用すると安心です。危険を避けながら体験学習としても活用できます。
草むしりと草刈りの道具はどう違う?
草むしり道具は、根から雑草を引き抜くためのピンポイント作業に向いており、再発を防ぎたい場合に最適です。一方、**草刈り道具(刈払機・鎌など)**は、広い面積の雑草を短時間で刈り取るのに適していますが、根は残るため再成長のリスクがあります。庭の面積や雑草の種類に応じて、使い分けることが重要です。両者を組み合わせると、効率と仕上がりの両立が可能です。