根詰まりしている時の4つのサインを見逃すな!根詰まりを放置せずに植え替えしよう
鉢植えが根詰まりしている時は、鉢を植え替えすることで解消できます。葉が黄色くなったり、水を吸わなくなったら植え替えしましょう。今回は根詰まりの原因や、根詰まりしている時サインを紹介します。
根詰まりとは?
根詰まりとは、鉢の中で根がいっぱいに詰まっている状態です。植物の根は放射状に広がりながら栄養分や水分を吸収する大切な部分です。根詰まりすると栄養分などを吸収できなくなり、次第に根が腐って枯れてしまいます。
根が張っている鉢の中の様子は見られないため、日頃から葉や土など見える部分をよく観察して根詰まりの症状に早く気づくことが大切です。
根詰まりの原因
植物は春から夏の生育期になると葉や茎、根もぐんぐん生長します。何年も同じ鉢に植えたままにすると、鉢の中で根が伸びて根詰まりを起こします。
生長の早い植物や、1つの鉢に複数の植物を寄せ植えしている場合は根詰まりを起こしやすいです。毎年または数年に1回は植え替えして、根が元気に伸びるスペースを作ってあげましょう。
根詰まりしている時の4つのサイン
土が水を吸わない
根詰まりが進み鉢の中が根ばかりになると、土が水を吸わなくなります。通常、土の中は「団粒構造(だんりゅうこうぞう)」になっており、土の隙間に水がたまったり、空気が入っています。しかし、根がギュウギュウに詰まっていると団粒構造が崩れて、水やりしても水をためられません。土がすぐ乾いてしまう時は根詰まりを疑いましょう。
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土はとても小さい粒でできています。その土がくっついて塊になったものを「団粒」といい、団粒が集まっている土を「団粒構造の土」と呼びます。
下葉が黄色くなる
鉢の中で根が詰まると新しい根が伸びるスペースが足りなくなり、根が絡んで傷ついてしまいます。根詰まりによって根にストレスがかかり正常の働きができないため、下葉が黄色くなったり葉が落ちたりします。今までより葉の色が薄い、花が咲かないなど生育の悪さを感じたら根詰まりを疑いましょう。
鉢底から根が出ている
鉢底の穴から根が伸びていると、根詰まりを起こしている可能性が高いです。鉢植えで育てている植物は、根が放射状に広がりながら外に向かって伸びる性質があります。鉢底から外に向かって伸びている状態は、鉢の中に根が伸びるスペースがない「根詰まり」状態であることが分かります。
鉢にヒビが入っている
根詰まりした鉢は根の圧力によって破損することがあります。鉢にヒビが入ったり割れたりしたら鉢が小さくなって根詰まりしている可能性が高いです。
根詰まりした時の対処法や根のタイプ
暖かい時期に鉢の植え替えする
鉢植えの植物が根詰まりしていたら、暖かい時期に植え替えをしましょう。植え替えは根に大きな負担がかかるため、傷がついても回復しやすい生育期にしましょう。
根詰まりしている鉢の中は、土が劣化して水はけが悪い状態です。土を入れ替えて適度な水分と、酸素を取り入れて元気に育つ環境に整える必要があります。
根のタイプに合わせて植え替える
植え替える時は鉢植え植物の土と、根が固まった根鉢(ねばち)という状態になっていることが多いです。根鉢を崩して植え替えした方がよく育ちそうですが、根のタイプによって違います。植物の根には直根タイプと、ひげ根タイプがあります。根の違いによって植え替え方法に注意しましょう。
- 直根タイプ…根鉢を崩さない
- ひげ根タイプ…根鉢を崩す
根の性質をよく調べてから植え替えしましょう。
根のタイプ | 特徴 | 代表的な植物 |
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直根タイプ | 太い主根が真っすぐ伸びて周囲に細い根が生えている。根が傷つくと栄養分が吸収できなくなるため、根を傷めないように古い土をつけたまま新しい鉢に植え替える。 | チューリップ、ルピナス、ヒヤシンス |
ひげ根タイプ | ひげのような細い根が放射状に広がっているため、根を指で優しくほぐして植え替えます。根が絡まり合ってほぐれない場合は、剪定バサミで切って植え替えましょう。細い根は傷がついても回復する力をもっています。 | パンジー、ビオラ、ローズマリー |
根詰まりした鉢を植え替える方法
鉢植え植物を大きく育てたい場合
根詰まりした植物をさらに大きく育てたい場合は、一回り大きい鉢に植え替えましょう。鉢を大きくすることで、根が伸びるスペースが広がり根詰まりを防げます。
鉢のサイズは1号につき3cmずつ直径が大きくなるため、一回り大きい鉢にする時は1つ上の号数を使いましょう。
準備物
- 一回り大きい鉢
- 剪定ハサミ
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 土
鉢植え植物を大きく育てる手順
- 鉢から植え替える植物を丁寧に取り出し、根を指で優しくほぐして土を落とす。直根タイプは土を落とさない。
- 長い根を剪定ハサミで1/3くらいまで切る。直根タイプは根を切らないようにする。
- 新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石、土を入れる。
- 根を整えた植物を鉢の中心に置き土をかぶせる。
- 水を鉢底から流れ出るくらいたっぷり与える。2~3日風通しのいい日陰に置き徐々に日光に当てる。
鉢植え植物を大きくしたくない場合
部屋のスペースの関係で鉢を大きくしたくない場合は、不要な枝や葉を剪定してコンパクトな姿にしてから植え替えます。茶色くなった古い根や長く伸びた根も切って整えましょう。
株分けする場合は手や剪定バサミを使って、株を半分に分けて植え替えましょう。根を整えて不要な枝葉を取り除くことで、鉢を大きくしなくても根詰まりを防ぎ生育をよくします。
準備物
- 剪定バサミ
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 土
鉢植え植物を大きくしないで育てる手順
- 剪定バサミで伸びすぎた枝や葉を切り落とす。
- 鉢から植え替える植物を丁寧に取り出し、根を指で優しくほぐして土を落とす。弱った根や長い根を剪定バサミで切って整える。直根タイプは土を落とさない。
- 水洗いして乾燥させた鉢に鉢底ネットと鉢底石、土を入れる。
- 根を整えた植物を鉢の中心に置き土をかぶせる。
- 水を鉢底から流れ出るくらいたっぷり与える。2~3日風通しのいい日陰に置き徐々に日光に当てる。
失敗しない観葉植物の植え替え方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
根詰まりした鉢を植え替える時のポイント
鉢から抜けない
根詰まりしていると鉢から植物が抜けないことがあります。素焼き鉢は布で包んだハンマーで鉢の周りや縁などを優しく叩いてみましょう。プラスチック製の鉢は横倒しにして軽く叩くと抜けやすくなります。
また数日水やりしないでおくと、土が乾燥して鉢との間にすき間ができるため抜きやすくなります。鉢の内壁と土の間にシャベルや、ヘラ状のものを差し込んで鉢から剥がすように株を抜き出します。鉢から植物が抜けない時は下記の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。
根がほぐれない
根詰まりしている植物は、根が絡み合っていてほぐれないことがあります。小さい植物は指でよく揉んでほぐしますが、大きい植物はかぎ状の「根かき」を使うと便利です。根が乾燥しないように水をかけながらほぐしましょう。
直根タイプは無理にほぐさないようにしましょう。絡み合っていてもほぐさず、そのまま植え替えましょう。
土が硬く固まっている
鉢の中で根詰まりしていると取り出した時に土が硬く固まっているため、ハンマーやシャベルなど使って土を叩いてほぐします。根を傷つけたくない場合は、水で湿らせて土を柔らかくしてあげましょう。水をはったバケツに浸けたり、じょうろで水をかけたりすると徐々にほぐれます。
まとめ
今回は根詰まりの原因や根詰まりしている時サインを紹介しました。鉢植え植物は根詰まりしたまま放置すると根が腐り枯れてしまいます。葉が黄色くなったり、元気がないなど異常が見られたら植え替えが必要です。
しかし、鉢の植え替え作業は手間がかり負担の大きい作業です。そんな時は経験豊富な専門業者に依頼しましょう。根詰まりを解消して、植物を元気に蘇らせてくれます。
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