ヤマボウシの剪定時期や方法!ヤマボウシの花が咲かなくなる理由も紹介
四季折々の魅力が楽しめるヤマボウシはシンボルツリーとして人気のある庭木のひとつです。日頃の手入れは比較的楽ですが、11月~2月頃と時期を問わずヤマボウシを剪定する必要があります。今回はヤマボウシの剪定時期や、上手く咲かない理由を紹介します。
ヤマボウシとは?育て方は?
ヤマボウシの特徴や人気の秘密について紹介します。
ヤマボウシは美しい花が咲き四季折々の魅力がある
ヤマボウシは初夏に白または、淡いピンクの美しい花が咲きます。その後赤い実をつけて、やがて赤く紅葉します。新緑、花、実、紅葉と四季折々の魅力があります。
花びらのように見えるのですが、実は白やピンクの部分は総苞(そうほう)と呼ばれる葉の一種です。このため通常の花よりも長持ちするため、花としての鑑賞期間が長いのも魅力の1つです。
ヤマボウシはハナミズキによく似ています。ハナミズキの総苞は丸みを帯びており、ちぎれたような形に対して、ヤマボウシの総苞は先がとがっていて切れ目がありません。花芽の形も違い、ヤマボウシの花芽はシュッとしていて先がとがっているのに対し、ハナミズキの花芽は丸々しています。
ヤマボウシは日当たりのいい場所を好む
ヤマボウシは日当たりのいい場所を好みますが、特に午前中日の当たる場所を好みます。西日が強いもしくは一日中日が当たり続ける場所だと夏に葉やけしやすいです。
ヤマボウシは手入れが不要で人気がある
ヤマボウシは水やりはほとんどいらず降雨だけで十分ですが、夏場に乾燥が続くときは水やりが必要です。いくらお手入れが楽だといっても庭木なので剪定は必要です。
ヤマボウシを剪定する時期は?
剪定には木々の骨格作りのための「基本剪定」と、形を整えたり余分な枝を落とす程度の「軽剪定」があります。
基本剪定する時期
木々の骨格を作るために不要な太い枝まで切り落とす大胆かつ大掛かりなのが基本剪定(強剪定、冬季剪定ともいう)です。ヤマボウシの場合は落葉した11月~2月頃です。
5~6月にするとヤマボウシが花芽を開花する準備して、花が咲く時期なので春~夏は剪定に向きません。秋には実をつけるので夏~秋の時期も太い重要な枝の剪定は避けましょう。落葉した秋~冬の休眠期(11月~2月頃)が基本剪定に適した時期です。
軽剪定する時期
木々の形を美しく保ち、風通しや日差しを確保するために不要な細い枝を切る軽剪定はいつやっても大丈夫です。
基本剪定する時は太い枝を剪定する
ヤマボウシの基本剪定の方法は不要な細い枝を切り落とした後に、太めの枝を切ります。太めの枝を切る時は剪定後の木全体の樹形をイメージしながら切る枝を決めることが最も重要です。
合わせて切った枝部分から徒長枝が生えてくることを考慮して、バランスを考える必要があります。でき上がりの形をイメージして切るべき枝を決めましょう。ヤマボウシは樹勢が強くなく形が元に戻りにくいため、太い枝の剪定は慎重にしなくてはいけません。
また、花芽を残して剪定することも重要なポイントの1つです。ヤマボウシの花芽と葉芽は基本剪定する冬の時期にはあります。剪定時には花芽を残して余分な葉芽は切り落とす必要があるので、しっかり見分けましょう。
花芽を落としてしまえば当然花は咲きません。花芽と葉芽の違いは花芽がぷっくり丸みを帯びているのに対して、葉芽は細くシュッとしていて固いのが特徴です。膨らんでいる花芽を残して、葉芽がついている枝のみ剪定しましょう。
軽剪定する時は不要な細い枝を切り落とす
軽剪定は1年を通して、定期的に不要な細い枝を切り落とす軽度な剪定をいいます。
ヤマボウシにとって不要な枝とは上向きに伸びる徒長枝や、幹の根元から生えてくる蘖(ひこばえ)、枯れ枝などです。樹形を乱すこれらの枝は、剪定バサミを使って根本から切り落としましょう。
ヤマボウシを見栄えがよい樹形にするには、自然な丸型になるように仕上げるのがポイントです。深追いし過ぎて剪定すると樹形を乱しかねないので、剪定し過ぎないように気をつけましょう。
軽剪定の目的は樹形を整えるだけではなく、日当たりの確保や風通しをよくする目的もあります。樹幹の内側まで日が届かなかったり、風通しが悪くなると病気にかかりやすくなってしまうので気をつけましょう。
風通しを妨げる不要な枝は切り、樹幹の内側まで日が入るようにしたり、日当たりや風通しも考えて剪定しましょう。
ヤマボウシの花が咲かなくなる4つの理由
「ヤマボウシの花が咲かない…」と耳にすることがあります。花が咲かないとヤマボウシの春の楽しみがなくなってしまいますよね。ヤマボウシの花が咲かない理由は4つの事が考えられます。
剪定時期を間違った
ヤマボウシを剪定する時期の誤りがあげられます。花芽がつく前に剪定すれば花芽の位置などわかりようがありません。花芽の位置がわからないまま枝を切ってしまえば、花芽をなくしてしまう可能性が大きいです。剪定する時期に気をつけて、花芽がついてから剪定しましょう。
花芽を見極められなかった
剪定する時に花芽を見極められないことが原因と考えられます。花芽と葉芽を見極められず、残さなければいけない花芽を葉芽と間違えて切り落としてしまえば、当然花など咲きません。ヤマボウシの花芽はぷっくりとした丸い形で、葉芽は細くシュッとしているのが特徴です。花芽と葉芽を見極めて剪定しましょう。
育てる環境が悪い
剪定以外に花が咲かない理由として考えられるのはヤマボウシの育てる環境です。ヤマボウシを育てる環境が悪ければ、花が咲きにくくなってしまいます。ヤマボウシは水はけがいい土と、日当たりがいい場所を好みます。このような場所でないと十分な栄養が得られずヤマボウシの花つきが悪くなってしまいます。
また、水分不足も深刻な影響を与えます。ヤマボウシは水やりの必要がありませんが、土から水分が奪われやすい夏場は土の乾きに気をつけましょう。日照りが続く時は水やりしてあげましょう。
ヤマボウシが病気になった
ヤマボウシは病気にかかりにくい木といわれていますが、環境が悪ければ病気が発症することもあります。病気にかかると花の開花を妨げてしまいます。ヤマボウシを病気から守るには剪定して日当たりのいい場所と、風通しをよくすることが必要です。
また、肥料や薬剤で病気予防したり、発病を確認したらすぐさま被害に遭った部分を切り取ることも大切です。
まとめ
今回はヤマボウシの剪定時期や、上手く咲かない理由を紹介しました。ヤマボウシは四季折々の楽しみがあり、比較的お手入れが楽で人気なヤマボウシですが、やはり剪定は避けて通れません。ヤマボウシを剪定する時は切るべき枝や花芽、葉芽などを見極めてしなければいけません。このため剪定には豊富な知識と経験が必要です。
庭いじりが趣味で、自分で勉強しながら剪定するのならともかく、ヤマボウシを大切に育てたいけど自信がない場合は専門業者に剪定してもらうのが得策かもしれません。専門業者なら豊富な知識と経験を持っているいで安心して任せられます。
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